なにもかもうそっぱちでもひりひりするひふ1ミリの世界がいとしい
プレパラートに君の死骸をとじこめて春のしずかな羽化をみている
透明なマグニチュードが浚う朝 ひとつの骨 ....
桜木の生うる川端過ぎゆきつ水滴つたうウィンドー・ペイン
ほのさむき春のひと日の土曜日の帰りてコーヒー温かきかな
妻と訪う卯月の昼の図書館に詩集を二冊やっと選びき
誰よりもスキと思える君だから。
別れのいらない友達でイイ…
繰り返す出会いも別れも上の空。。だってあなたはもういないもの…
繰り返す出会いも別れも上の空。。あなたの思い出忘れちゃいそ ....
ツッコんで欲しい部分に傍線を引いて短歌を投稿なさい
やさしさのさしさの破裂音だけが過ぎ去り行きて残されて、や
っていう
っぽいっていう
ってこと
っぱなしっすか
っていうことは
....
くちばしで穴をあけ幹に棲みます私そのように君に棲みます
熱病に抗えぬまま君に手をのばす殉職への序章(プレリュード)
なにひとつ約束はない 安定の利いたシャツを剥ぎからまる逢 ....
過日、ヨーロッパを旅したこと、おそらく二度と行かれないだらうと、思いをめぐらすことしきり
周縁に隠遁するはたのしけれ死あり詩のありまれびとのあり
地を裂くは猛き神なれ巨大な ....
遊歩道 風化の隅にももいろの雨が逝く午後 そっと手つなぐ
触れられるそばから羽化をした 二度と同じではない スプリング・イズ・ヒア
もし僕がこの恋の気持ちならリンゴのように赤くなりたい
ミツバチに運ばれるようなこの恋はあなたのトコロへ届くのかしら
バラは多分ただただ赤くなりたくて青くなんかはなりたく ....
学寮の{ルビ公孫樹=いてふ}のみどりたかだかとそのてっぺんの知恵深き鴉
「{ルビ去年=こぞ}の雪」ルフラン低くつぶやきつ絶交の友をおとなふ
悪徳も美徳もありき若さかな支離滅裂の理論 ....
「好き」だとかちっさく砕いて捨てたからちっさく砕いて捨てたのだから
「好き」だとかすっと呟けるくらいな人できみがいてくれたらいいのに
「好き」だとかお前何様? 今更のプロポーズくらいちゃん ....
とっぷりと暮れて行く日を惜しみつつ『とっぷり』って何かエロいねエロい
畦道を仲良さそうに歩くのは喧嘩になれば田んぼに落ちる
またひとつ年を重ねて亡き友に近づく吾の心灰色
時計見てバスが来るのを待つ間四人並んで桜見ており
両側の遮断機下りるタイミング双子 ....
{ルビ抱=だ}きたればくちびるひらき真珠見ゆわれまっさかさまにイカロスのごと
恋人の去りてコーヒーひえびえと洗面台のおきざりの{ルビ経口避妊薬=ピル}
愛なれば背はむけぬべし乾きた ....
三月に行き着く場所はさよならで違う最後をまだ探してる
午前二時触れ合う肌の間だけうんと湿度が高い気がする
嘘なのか本当なのかは知らないしそんなことなどどうだって ....
身体から溢れ出ている君の愛地球を包む光のように
幸せな記憶心の奥の奥防虫剤に守られている
指先で塩加減する感覚で添削される投稿短歌
知らぬ道隣の妻がナビをする地図を逆さに何処へ行かせ ....
「口を開けばうたとなる」そのさま覗き見の妹は{ルビ蝦蟇=がま}吐きたるを見る
ボードレエルほどの遺産を欲すれば生涯に花悪の華こそ
法華経に異形のけものまたがりてなほ恐ろしき賢治を夢 ....
幾千の誠を証し伝ふもの一輪一人の大和魂
出口{ルビ佇=た}つランナー病みてそのドアを叩けど無人のマラソンコース
熱病ランナー肺に熱風、血は沸騰。されども着かぬアラスカのゴール
沿道に激しく小石蹴り入れぬ石に付着の破傷風菌 ....
もう鰓呼吸の仕方も忘れちゃったねと夫は肺で煙草を吸うので。
なまぐさいのはなつかしい手紙なくしてしまった鱗が痛くて。
昼は泣きながら鰯を焼いて食べたなつ ....
パントマイムとしての「無効なユーザーIDが指定された」会話。
表現の自由だけど検閲もブンガクだと言われたらどうする。
そろそろ会員七千のび太ばかりジ ....
たわむれに/リングノートを引き裂いて張りつめる夜に恋路占う
低滑空、保持をするのは難しく 人目を盗みたまに足着く
袖通すたびに締め付けられる呼吸 を、掻きむしっては{ルビ爛=ただ} ....
死近く木漏れ陽足にまつはれば動かぬものはわが足のみ
カルメンを聴き誘惑者を求むれど落葉積もる妻の車椅子
口中にあふるるものは入れ歯さへ{ルビ緑青=ろくせう}浮きて痺れる歯茎
....
風ぬるむ 水ぬるむ 肌ゆるむ
光暖たむ
笑顔ほころぶ
妻との外出
友にまた子規の歌集を贈らむと妻にささやく如月の昼
コーヒーのマイルドブレンド注文し二人来にけり茶店の窓辺
薄蒼き空の雲さえ淋しくて風にはためく宣伝の旗
吹き抜ける風と交わり透明になれるのならば…
素直になりたい。
不器用にあなたを想う気持ちごと透明になれ。叶わない恋。
君の目が欲しいんだただ春の日に
やさしさなんて知らなくていい
叩くたたく野に打つ雨に踏みにじる
花の弔いこのぴあのソロ
かなしみは街角で吹くシャボン玉
....
兄ははたち腿高くあげ走りけりその足に業病の兆し見ゆれば
祭祀より怖れられたる娘を娶り今宵ひと晩狼の鳴く
山の木々黒きかぐろきかさなれり目をあげれども空も見えねば
知られた ....
イーゼルに体当たりくりかえす さくら彼らの青春眩し
あばら骨一つの欠けもない体凡人という心の安らぎ
さらばさらばはじめから散るここちぞと春は往くなり
サラダバーお好きにどうぞと差し出される葉の青さ苦さ春の冷たさ
知られざる神殺さむと闇に伏す汗の額の酷く光れり
ネフド砂漠越えれど海は見えず{ルビ身体=からだ}延べて砂漠の土は甘し
進水式すみしドックに高波の波おしよせる暗き海より
海 ....
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