なま卵としての月へきみはどうして黄色いひかりを放つの。
フライパンの上しろく焦げたくもがもくもくと煙をあげもきみはきみ。
飛びつづけるには重力を常に信じ ....
ナモ サダルマプフンダリカサ スートラ
さまよふ
啓示にみちたサガレン
☆
緑金の葉脈すかす 落日に
やなぎらん 光の点綴
☆
青びかるツンドラ遠く
樺 ....
雲の眼路 光る山脈
なびく髪 鹿{ルビ=しし}の鼓笛に
いにしへ返へる
☆
銀の微塵に 黒鞄のイムバネス
ゆれる菅穂 火山灰のみち
☆
稲の槍
黄水晶{ ....
脱字所では意味を脱ぎ捨ててひとつことばのあるがままの姿に。
砂浜は言語あなたはかかとで足痕を付けことばをゆがめる。
ひび割れたかかとがゆがめることばの裂 ....
賢さん とし子は逝ってしまったの?
あなたのなかの とし子探さん
☆
羅須の家 洩れるあなたの無伴奏
つっかえながら弾いてくれた夜
☆
モツトモツトミナガヨ ....
竹がいと光輝きたるためにライトセイバーにてかいてんげる
初めての出会ひはげに{ルビ奇=あや}しくもノストラダムスの夢見のとほり
UFOを見たりと云ふてかたくななる君のその目に咲 ....
融銅は眩{ルビ=くら}めき 光とどまらず 吸い尽くされて
空に星々
☆
ゆれ澱む気層の底に
ふりそそぐ琥珀のかけら
苦きいかりに
☆
やぶぬけて
正午の ....
ゆで卵としての月は海の中で割れてしまったので夜は、
流れだした夜は馬になり海を駈けかかとで波を踏みつぶし。
偽電球が太陽になる夜に裂けるのであなたは眼に ....
七つ森 水の中より明るくて
ぽしやぽしやしづむ膠質{ルビ=ゼル}のかなたに
☆
パリパリの朝の小枝にぶらさがる
硝子のわかもの そら透きとほす
☆
蒼海 ....
綿菓子の 桜の枝にうずくまる 蕾に咲けと 満月の夜
涙なら頬をつたって濡らすでしょう 春の足跡 そらの手鏡
春の星 咲いた証はあしもとで かざはなと舞い 銀河流れる
風鳴れど 業のはなびら 散りあへず
つめたい沼に立ち通す鳥
☆
氷る融ける カルボン酸の雲の下
梢は青い喪神を吹く
☆
春寒し 洋燈{ルビ=ラムプ}点れる花 ....
まっ白い空のぱんつから落ちてくるおしっこたまらなくてくさいの。
おまんこみたいな夕暮れにはぐちゅぐちゅのトマトぶつけてみたくなる。
射精したばかりのおち ....
ぶかぶか三月のすそを引きあなたは駈けてゆくこけてころがって。
ふかふか春のじゅうたんは準備中痛くないよ!だってたのしいもの。
たのもしいタンポポさんは二度踏 ....
目覚めると輪郭だけが残っていた はまって遊んだあとで、笑った
ソファの上に速度の違う一日あり胸とくとく打つ猫と私と
いまはもう見えなくなった補助輪のかろかろ我の胸に鳴り在る
....
でけえ島日本は世界の文化記憶する
メモリー持つべき土地の因縁
南海の少女の面影かわいい鼻に
伸びた四肢白い肌もつ日本の{ルビ娘=こ}
チグリス ....
プランクトン)もろくほほえむ あいまいなかたまりをなんとよべば(さみしさ
月を浴びて淡く首筋に穿たれる窓の格子の十字架の影
切れかけの単三電池の瞬きをそっとつつんだきみのてのひ ....
白い紙に赤いインクで書く文字の赤いインクの美しさかな
にほひ来る 風をしるべに ながむれば
袖をつらねて あそぶ{ルビ白蓮=はくれん}
木蓮のイラストを描いていたときに思いついた歌です。
木 ....
こんもりと募る想いに熱湯をぶっかけて今ガツガツ食らう
計算をできないんだからもうやめて誰も何も言わないで頂戴
寒空にロマンスなんてちっともなくて食欲だけは胸にいっぱい
あたたかい ....
あらたまの年ごと見ゆるけしきなれど
わたる風にも 乗らむ妹背ら
☆ ☆
ぬばたまの馴れにし衣{ルビ=きぬ}は けふを限り
旅立ちの日は 天翔けむかも
☆ ....
うすべにの桜を頬にほころばせ
ふゆを咲くのは
あどけない、春
さむい夜
機関車さながら息をして
笑っていたね
星くずの頃
転んだらふわふわでした新雪は
....
式も終わりはじめての共同作業は密室にて死体切断。
あなたが彼を殺したらふたりで小鳥を飼いましょう例えば…あのジュウシマツ。
血痕にはクエン酸死体も出ないでも ....
曇が月月から曇がおや月が曇であるのか月であるのか
風やんで雪のみなもと目に沈め光のなかの光たからか
行方なくただ前のみが在る冬の泳ぐそのさき ....
亀に乗られているぐいぐいと力強くでまるで甲羅のように。
子亀ですか?と訊かれちがいますと答える背中合わせの関係。
馬鹿を言わないでこれは亀よ!亀でなければ誰 ....
{引用=
目が覚めたのは君だけださあ早く、首のバーコードをひっぺがせ!
}
もどれないことはしってた 朝のこないうちに固く結んだ靴ひも
どこまでいってもどこまでいってもこの道は ....
かたいコンクリートの上かかとまで根を下ろし生えるまで生えるまで。
ねじくれ枝を葉を伸ばし月を浴び今日いちにちのこころ吐き出して。
ねじくれ痩せた枝が折れる時 ....
うそになる
わけを探せば
同じこと
あいもわかれも
理など能わず
こんなにみにくい幼蟲見たことないそう言ったのはきみなのに。
ひとりだけサナギになった兄さんがどうしても許せなかったぼく。
巣を捨てて出て行ったあのひとは ....
かたちこそ
のこるおもひを
うつしけれ
さすらふいろや
いづこかをらむ
時としてひらめく羽根は渦を巻き過ぎればそこに白薔薇が咲く
231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271
【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
0.56sec.