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犬の家コーヒーを飲む昼下がり犬はよろこびグランド走る
ボクサーとアフガン犬が先客でこの犬はパグという中国犬
息子の犬パグと共来た今日一日夕食をしてたのしまむかな
夕暮のピザハウス来て ....
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とくん、とくんときみはうなずいて
真昼の空をひろげてみせた
背伸びして手をのばしてもまだ遠い
青の時間につつみこまれる
目をふせて きみは何かを想ってる
雲にかくれた月に似ている
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宴には
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ピーマンと ゴーヤとナスを 買ってきて
相互不一致に おかずは迷う
避難所の 前でボールを 追う子供
胸に咲くのは 撫子の花
傘の中
みなうつむいて
探し物
ここにあるから
そこにあるから
歯車人間壊れて物思ふ勿れ断頭台の先の花束
屈曲刑きりきり歩け捻子の縁関節の砕けて人形人間
鶏地獄身を埋め尽くす眼球より死を賜れよ先駈けの
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キリキアの巨人斃れて血色石死なずの心臓喫らふ兀鷹は
じんせいは
まだまだつづく
まだ ....
川渡る 銀河鉄道 見上げてる 海辺の松も 涙を流す
コウモリの
翼でも良い
あの空を
はばたけ ....
目の前の
シゴトをするしか
ないんだよ
発見という
オマケ付きだよ
ソーダ水
かきまわされると
ダメなんだ
気泡は呼吸
死んでしまうよ
ソーダ水
放置されても
ダメなんだ
気泡はため息
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もし僕が今夜悲しく死んだなら
すこしぐらいは
君も笑うか
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天井をかき分け浮いてまた沈む浮遊した昼チャイムは重く
ざわつきも混乱も日々続いてく国道沿いを見ては陽炎
いつだって風を待ってる蜃気楼オアシスがすぐそこにある
さみしい季節だと思ってた ....
青空に 隠るる命を 我として 離るる夜の 光となりたし
犬が死に
それに巣食った蟲も死に
絞めてやるから
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影の濃くなる季節には男物のシャツを着て立っていた君
アスファルトさえ色づいて騒がしいから両の耳ふさぎたくなる
日に一個積む諦めの白々しくかがやく三百六十個目
トーストを
やや焼き過ぎて償いに
少し厚めに
マーガリン塗る
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疲れいて午睡の妻の日焼けせし肌は日頃の伝道奉仕の
我妻よただ我妻よただ一人吾と共ゆき果つるまでもと
神に在り共に誓いて三十三年忘るまじその聖なる誓い
羽虫が右手にとまり走り出す 深いしわの谷を一足とびで
道造の詩を追いかける羽虫と 次のページで友だちになる
外に出ず一日暇をもてあそぶ 部屋干しの服すらも笑わず
戸惑いで
顔を{ルビ覆=おお}った
左手が
震えていたよ
また逢えたら{ルビ好=い}い
被災地に用事も無いし知り合いも特に無いから
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吾も老人声をかくクリスチャン彼女も老齢ニッコリして
身障者妻の勧めに近づけば一人ぽつねん笑顔にうなずく
エアロビクス妻と通う62歳なぜか愛らしき姿をおえり
自分とはぜんぜん似ていないものを あつめて暮らす 花とか夢とか
ちか道を知っているけどおしえない 君との時間が縮まるようで
はえ際に濡れるうぶ毛を ひそやかなものにたとえる ばれないように
百年が経てば僕たちも街も無くなることだし 遠まわりしよう
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「なつかしい」そう言うあなたの笑いじわ なつかしくないブログあるもの
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