台風接近のニュース聞きながら二十世紀剥く皮の渦よ 今月のソープオペラ楽しみにハヤシライスの鍋かき混ぜる


道の向かうからトボけた顔の男現れて胡散臭ひ奴めと花火投げつけられる


プランテーションの無意味さ知るや否や彼は農園に火を放つた
 ....
痛い痛い雨がやんだら堅い床踏みつける指すこし緑の

眠る人の横で研いでるさみしい女の匂いや色や言葉や

夜はまだ明るすぎるし広すぎる体が重くて朝を見れない

優しさのはりつく頬を撫でた ....
開け放し砂漠のようなせまい部屋 砂糖の雰囲気を探してる

二人して抱き合うふりして寄り添って あつめたものはばらばらの穴
独立の叫びこだまするソカロにて遠くへ去りし貴女を想う

亡骸の傍を通り過ぎる時人の命の儚さを知る

名も知らぬサボテンを我が落ちぶれた姿に重ね砂漠を過ぎる
みとめよう 夏は終わってしまったし あなたをぜんぜん愛してなかった

溶けているアイスクリームの傍らで 吹けばとぶような恋をしていた

場所なんてかまわなかった 季節なんて名前なんてかまわなか ....
短歌共作


題「花」(大羽 左膳)

明日死ぬのに花を摘むのは不条理ですか君と出会った君の罪だよ(る)
咲くまいと疲れてしまった僕たちは悲しみの中の徒花だろう(る)

どくだみの花の ....
わがままな迷子のためのひつじ雲
お日さま連れてあしたもおいで



迷いのない軌跡を示せ飛行機雲
だれのものでも、いつのものでも



先端の爪にひそかに願いごと
 ....
月面に跳んで行きたい僕だけど決して現實逃避ぢやないんだよ


窓際に佇んでゐる猫がゐる月を見てゐるのか月に見られてゐるのか
毎晩のように潜水をする どこまでもわたしのことを忘れずにいて


風が強く吹いていたから心まで震えていてもおかしくはない
縄が切れた首吊り月のころんころん転がってゆく先の湖

黒猫を振り回している友達と目を合わせないように歩く

容疑者は「月がきれいですね」などと供述しており

日記には月齢を書く欄がある そ ....
目を瞑り月の女の名を呼ばう 指に安らう蛾のやわらかさ

梟の灯りを頼りに船は進む 翼は煙 心は砂糖

銀の盆 兎が行き来するたびに紫色の林檎が落ちる

不死の父を時計の中に閉じこめて蠢く鍵 ....
秋風に

どうしてか白き花咲く蕎麦の花食料になる花は素朴だ

萩の花庭に散りいてゆうこくの秋風が吹き妻と帰宅す

ローマ書を書き写しつつ楽しみて次は更級日記写さむ

未来には何が待つか ....
さわやかな朝さわやかになれずにぼーっと見てる空中のひび

朝の風胸の毒素を吐ききって濁る自分を脱がせて剥いで

丸もる身体空いた頭は寝不足あと一寸の涼をただ待つ

車道から通行音だけ響いて ....
梨を剥く間にバスは図書館へ 風の果てには悪魔が待つ

司書の目を盗んで書架を渡り歩く 本は野菜のように選ぶ

ノートにはただ星屑が並ぶだけ 孤独を星の言語で記す

錆びついた巨大な鋏が待ち ....
知らない事は多いけど解るのよ世界が悲しみだけでできていること。



母となり女を捨てた哀しみと 幸せそうなオルゴールメリー

泪眼の「生まれてくれてありがとう」、「産んでくれて」と返す気 ....
人間の詩人でも 時間が自由な夜は魔法使いになりたい。 恋しくて雨のソーダ水飲み干したはじける泡よ恋しくてまだ


ものがたり、は続いている泣きながら夜そして昼あなたの時間


たわいなく戯れ過ぎる風としてもふりむかないで首筋にただ


 ....
すぎてゆく光の指に思い出す斎場の冬の風ひとかけら



死にたいか死人でいたいかどうなのか急かしつづける夜の水たまり



おまえにも俺にも指が十二本打ち寄せる泡す ....
水死体すいしたいって言ってるけど避妊すべきか考えている

水族館すいぞくってだれだろうできればぼくを愛してほしい

てつさびのにおいがするねむかしわたし植物園で死んだとおもう

雨のふる遊 ....
秋のある日

日本には目立つものが3つあり震災円高なでしこ・ジャパン

妻とともなでしこジャパンを喜んで秋の一日は爽やかなりき

清潔とは一切を拒否しつづけそして不満がないそうかも

 ....
勤め帰りのバスはゆりかご、まどろみの中で 死ねたらいいのに 血の通った肉体で走る 幼い頃の私にならない為に 危機から走る。 青空に 一抹の雲が 光断ち わずかな未来を 奪って笑う

流れゆく 心の川を せきとめて 悲しみのダムが 溢れて落ちる

つながって いるとわかって メールして 見えない心と 何を欲すか
猫みたい まどろむきみの横顔は
誇り高いのにやたら無防備

午後の風がきみの香りをはこぶから
ぼくは蜂になる ちいさな蜂に

きみのこと、理解できるっておもわない
だけど知りたい 手 ....
トモダチに

なれますように

いつの日か

もっと上手に

「笑う」練習
入浴剤選んでレジで引き返す声に出てた孤独に負けそう
入浴剤選んでレジでこれください声出した孤独に負けない
これもまた一つの機械と思わせる眠れぬ夜に目線を下ろし

田の寂しときに帰省し眺めればハローワークに行かぬ案山子が

一本の矢の如くにアキレスを、あのアキレス腱を、刺せ目線!

むきだしの意 ....
どうすれば眼からビームが出せますか
おでこじゃなしに
ポーズもなしに



とりあえず使い捨てでも結構です
翼をくださいお古で良いので



目に見えぬ宝があると云う ....
【波打際】
恐ろしき夢の波打つ水際に幾歳月か浸されてのち
空は黒 月は蒼白 水は黒 他には私が一つ浮かぶのみ
楼閣は空を優雅に遊泳す 伸びる廊下の果ては砂漠か
鹿の角生やした犬が水辺から呆けた ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
二十世紀冬野 凪1*11/9/21 22:24
地獄の黙示録4*11/9/20 9:37
夜はまだ[group]はるな211/9/20 1:44
ばらばらの穴[group]311/9/18 22:29
名も知らぬサボテン山寺直樹111/9/17 4:18
かまわなかったけど[group]はるな6+11/9/15 1:05
「花」「5(ファイブ)」2011.9.10・9.14榊 慧3*11/9/14 11:42
◆雲のまにまに千波 一也5*11/9/13 17:05
冬野 凪1*11/9/13 15:51
little by little苅田由枝111/9/13 13:56
月世界にて春日線香2+11/9/13 3:34
月と不死211/9/13 0:27
秋風に生田 稔7*11/9/12 20:12
11911(朝)唐草フウ6*11/9/12 2:32
夜間閲覧室春日線香211/9/11 23:01
ぐんないべいべ村上 和311/9/7 21:31
魔法使い山岸美香311/9/7 21:06
恋しくて[group]石瀬琳々6*11/9/7 13:44
冬とむらさき木立 悟111/9/7 3:03
水死体すいしたい魚屋スイソ511/9/7 2:49
秋のある日生田 稔211/9/6 11:09
穏やかに死ぬ山岸美香211/9/5 17:32
走る111/9/4 18:47
終わりが始まる時アヤメ111/9/4 16:19
片恋の三首橘あまね511/9/3 1:59
トモダチ凪ぎ211/9/2 20:40
入浴剤榊 慧111/9/2 18:44
「十六歳・最後の優等生」五(2010〜2010)411/9/2 18:27
◆ないものねだり[group]千波 一也4*11/9/2 14:50
波打際水瀬游011/9/2 2:17

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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