百日紅鶴は千年亀は万年孤独は二十億光年
はかなげな羽が降りてくるようにシダーウッドの練り香の夜
素のままの足先冷えるにまかぜては南瓜の裏ごしなんかしてみる
面取りの支度を終えた大根の白さに嫉妬 そうゆうをんな
忘れたり思い ....
雨連れて川は異国へ旅立ちぬきらめく魚帰らぬ心
この世では白く咲くのが美人花赤く咲いたらジェラシーも花
入社式帰りの子らを羨望の眼差しで見てモク拾いなう
のびをするいわしが泳ぐそらのした垂れた釣り糸かかる秋晴れ
猫の子と人生につき語り合う泣いてばかりじゃ生きてはゆけぬ
生まれたよ産声あげて風 ....
どうしても男に恋ができぬまま女子会に期待している出会い
透明な夏のイメージ抱き締める川に行こうか海に行こうか
キラキラと君の瞳が輝いた見るもの全て輝きが増す
海に来て海に関する質問を立て続けにする私の娘
近所の子兄弟喧嘩する毎日すぐ仲直り ....
....
両頬を打たれたほうが気も済んだ愛に飢えてる空が明るい
さっきまで大好きだったあの人がさけるチーズをさかずに食べた
コーヒーの味は二の次店員の顔を見るため毎日通う
水晶に虹や星座を詰め込んで永久に愛することを誓うよ
泣き顔を撮りたくてカメラ持ったまま生まれてすぐの子をじっと見る
後ろを振り返るとだれもいない
たぶん肩をたたいたのは夕暮れ
漆黒が塗り重ねられてよるを待つ
あさの白さに塗り変わるまで
針千本飲まされてもうゆびきりはしないと思ったころ
ぼくは立派な ....
指遣い巧みなひとに抱かれては男など要らないことを知る
愛してよ愛してよ愛してよ中指だけでも良いから
華奢な手の中性的なあの人が男に変わる瞬間が好き
端正な横顔が好き整った髪型が好き全部壊して
SEXを『性行為』と言うあの人がたまらな ....
復讐は果たされたのよあの人の子どもを産んで唯一とする
幾億年語り継がれる罪などは地球を生んで塗り替えられる
宇宙とは僕たちのこと出会ったら生まれた渦に取り込まれてる
愛すべき馬鹿な男 ....
迷信を信じてあえて爪を切る時間を夜と決めている僕
盲目の猫の爪切る祖母の服三日前から同じセーター
時給よりお店に通う青年の顔が見たくて続けるバイト
彼岸花君は見つめる儚げな花に似ていて憂いを帯びる
秋開始気温下がって頬赤いその顔にキス照れている彼
秋は好き葡萄梨柿お裾分け秋の宝石彼の口にも
秋桜を彼に渡され純潔それはあなたに奪わ ....
....
焼き肉を
食べに行った
臭い口で
話しかけたって
笑えてたから
お好み焼き
食べに行った
臭い服で
....
ぬばたまにぐしそめころのをとめぶりみかけたふしもかたきをばたま
いかにせむやぶれ障子をふたぐとて張形充つる莫迦の居ずまひ
新しく出来たショッピングモールには世界を意識した品揃え
学校の図書室に行き本選ぶ百科事典が並ぶ本棚
夏祭りどんなに文明進んでも昔ながらのやり方変えない
野良猫に出逢えば会話したくなる ....
同性の上級生を誘いたい夜は短いワンピースを着る
君の事を羨ましく思うのは僕が駄目だと思うからだ
苦しいという単語からひた向きに苦味を味わう忍耐を知る
伸び上がり枝を掴む柔らかな君の指先に咲いた桜
他人(ひと)の事 ....
手を繋ぐソーダー水に寄り添ってただ一粒の泡となるまで
流木に背中凭せて考える去年の九月で地球はいくつ
僕が寝ているときは僕の靴もつかれて寝ている
差し出した君の右手にどんぐりこぼれる秋のどか
馬鹿も休み休み言ったけどやっぱりぶたれた・・ ....
夜が陰る闇が歪んで砕け散る猛毒の花死の光産む
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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