眠られぬ真暗な部屋で音もなく携帯電話の液晶光る

訃報ってなんだかいつも手触りがないから涙はその時来ない

「食い逃げだ」今日の私は言われそうもしも船橋まで出かけたら

間に合わぬことがあ ....
たぶんきみたぶんきみだと思うんだマリーゴールドみたいな空だ


ハート型に切り抜かれてるきみのむね猟銃くわえる真似をしてみる


きみのため蛍光灯を次々とつけてゆくからどんどん消しな

 ....
夕焼けに 流れた涙 過去に落ち 微笑みながら 消えてゆく こんな日は自分以外の誰彼の必要性を問うたりしない


遠い日の約束 あれが最後だと分かってたなら守っていたよ


東から西から差し込む宵闇が君をさらってさよならもせず

 ....
ぽっかりと 息はわたあめ 冬の朝 空もため息 白い月 万顔の バーガンディーが 百葉の
     脈を白して 喫す眩めんと

I see tie 愛したい死に 相対し
     十字ヶ丘の 酸がきませり。
 
  黄海をはたはたはたと飛んでくる蝶の背中に銀杏のコピー

  燃えている書類の中の拳銃を持って少女は大空を舞う

  ぐるぐると螺旋階段のぼってく400メートルの空中楼閣

  腐 ....
請ふ恋ふと鳴く鳥あはれあはれなれば抱きしむべし夜に勃つ人よ

我になき器官妬まし怒張せしものに歯を立て君を見上ぐる

我ならぬ生物の一部飲み込むる我は一本の管なりけるか

快楽に耐えて噛 ....
乗る人も降りる人もみな押し黙る小雨にけむる夜のバス停

終バスは寂しからずや乗客は恋人同士と老婆が三人

二人がけのシルバーシートに三人の老婆が肩を寄せ合って眠る

窓ガラス額をつけ ....
少女たち暗黒舞踏を踊る夜旧市街へと駆ける少年


少年が少女の着替えを待っている土の器をふたつ並べて


蜜だらけベッドの上で酔い潰れ蛇足過剰の花をむさぼる


張り詰める音楽室の黒 ....
今日限り 絶ふるものぞと 思ひつつ
  舞う金色に 秋の夕暮れ
おちるとも舞っているともひとしれずもえしずみゆく紅葉の海 思い出は美しかったと過去形で静かにきしめ回転木馬

さようならまたこんにちわ結局はどこにも行けない回転木馬

夕べから眠れませんという君に回転木馬の歌を聞かせよう
暖色の山の合間の分岐点開花未遂で冬がはじまる


先輩と呼ばれし秋の公園の噴水近くのベンチにも冬


少年が少女に呼ばれ午前二時 雪の黒さを確かめている


ひとひらの雪を蛍とたとえ ....
隅々までほこりを吐いてこの部屋は呼吸も忘れた屍である


恐ろしき世界のごとき牙かくし小さな鳥を演じる小鳥


天体にばらまくひとみ瞬く間消えゆく星が消えゆく速さ


投げつけた夕暮 ....
丘しかない街の周りをてんねんと呼ばれるきみの自転車がゆく


「本当は円かもしれない」そう言って虹の半円探しだすきみ


ていねいに折り目をつけてあれはシャツ飛んでゆくのはアイロンですね
 ....
閉じ込めて鍵を閉め忘れたがゆえに青空今日もひろがってをり


低地へと雨がながれてゆくはるか彼方の名も知らぬやま


生活のにおいを捨てて枯れすすき遠くに見ゆる鬼と目が合う


彼方 ....
今赤き風船ひとつきみの手をはなれ空へと浮気なぼくら


胎動を促すごとく数々の伏線蜘蛛の巣顔にかぶれば


ソヴィエトで焚き火にあたっている少女大陸横断鉄道の窓


金魚鉢のふちで指 ....
なぜ飛ぶのなぜ生きてるのなぜ泳ぐのなぜ考えるのなぜ愛するの




寂しいと言って泣きたい寂しいと言って泣くから助けてほしい




コロッケの匂いわたしのふるさとの匂い都 ....
今青き蛇の抜け殻くぐりぬけ廃墟のごとき雨の降るかも


コスモスの群がる丘で赤と青 少年少女が燃やすむらさき


錆び付いたあなたが今夜もあらわれて僕のくちびる噛んでさよなら


降 ....
死火山に松明投げるかのごとくあなたが閉ざした扉をひらく


灯台の下で探すが見つからぬ懐中電灯を持ちしあなたが


ふたりしてベンチに座りブランコの鳴き声などを聞いた十月


畑には ....
環八と早稲田通りの 交差点 自転車 倒れ 車 流れて

人をまくスピードと 息の多さに負けて 逃げ出す自分 と 居座る わたし

バス停の時刻表を写メで撮る女子高生は 盗撮されて

はっと ....
はしごから降りたばかりのきみだから空のにおいが漂っている


桜より葉桜を見てはしゃぎだす僕によく似たバカがここにも


金魚すくい破れし網でいつまでもふたりで恋など追い駆けた夏


 ....
夜にしか会えないわたしたちだった合わない靴を無理して履いて


クラクション鳴らすあなたの矛先はわたしと彼女のちょうど真ん中


コーヒーを投げるあなたの手の平は薬指から冷めてゆくのね
 ....
生徒数ふたりの村の学校の日直いまだ解かれざるまま


箱舟に辞書を積み込み忘れたがために無数の言葉も消える


ソドムとゆう街が滅びたときでさえどこかで恋が芽生えただろう


「カイ ....
 
  火閃だぞ左巻き右巻き朝顔のつるはかならず鏡像をなす
  


  {ルビ津波=よだ}の上で焚かれた死体の大文字春巻きのような{ルビ精霊=しょうりょう}流し



       ....
フッ素皮膜守りたいから内なべを穂村弘でこすらないでね
故障かな?まず電源を抜いてお近くの穂村弘にご相談ください
できるだけ早く(30分以内)穂村弘をほぐして保温
白米の炊き分け方を知るため ....
 

  悲しいかいと尋ねたら
  悲しくなんかないと答える
  なぎさではイソシギが波打ち際を歩いている
  ペルーの鳥だ
  ぼくが見た映画のなかで一番なのは
  シベールの日曜日
 ....
ひっそりとまだ残り香がこめかみを叩く気がする墓地の階段

高校の修学旅行で行ったとき登別には初雪が降り

もう2年 ケニードリューのピアノソロ一緒に聴いたワンルームの頃
薔薇百合も花でしかなく私ならひとつの顔で死なない人間
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
ありがとう         (追悼、ではなく)白糸雅樹304/12/8 10:23
そよ風のバラード本木はじめ704/12/7 23:45
微笑みながら消えてゆく春日野佐秀204/12/6 13:53
はなれるピッピ604/12/6 2:21
ぽっかりと春日野佐秀204/12/3 15:15
狂歩1六崎杏介104/12/1 21:34
lLOVE ME TENDER天野茂典304/11/28 18:35
Adam's Apple[group]佐々宝砂304/11/27 0:36
最終バスの風景山田せばすち...404/11/17 9:24
少年少女探歌本木はじめ1304/11/14 14:24
銀杏ツクヨミ204/11/13 17:59
佐伯104/11/9 15:26
回転木馬山田せばすち...804/11/9 1:56
開花未遂本木はじめ604/11/8 20:39
午睡未遂404/11/7 18:46
生活未遂604/11/6 14:20
大和未遂604/11/6 12:15
帯色未遂1304/11/3 21:36
ホリデイピッピ604/11/3 21:25
退色未遂本木はじめ2804/11/2 21:32
Sundown dazzling day804/10/31 17:01
照れくさい、歩き方吉原 麻3*04/10/30 19:11
DAYDREAMYOUTH本木はじめ604/10/30 1:58
Wicked Child9*04/10/28 19:47
starlessandbibleblack8*04/10/27 19:51
海中公園二首天野茂典004/10/25 23:03
調子に乗って(なぜ乗ったのかは秘密)続穂村弘の夜(炊飯器取扱 ...山田せばすち...104/10/22 17:24
夜があけたら天野茂典104/10/18 6:34
冬の気配吉原 麻104/10/16 21:28
蒼木りん2*04/10/14 23:03

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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