夕立の後には土手に水たまり空蝉集めたあの夏の記憶
透きとおるラムネのなかのビー玉を大事なものと信じてた夏
「愛してる」ニワトリ小屋の粉塵が光の中に消え入る朝に
「天井のしみが魚 ....
こよつきよ
ここにもちから およぼせよ。
夏草ノ原 草ノ海原。
ノノノノノノノノノノノノノノノノノノノノ
ノノノノノ ....
あぁ またか また始まった もう嫌だ
わがまますぎる きみのひとこと
あのときの 気持ちはいったい どこへやら
振り返っても 足跡もない
あの嘘を見破るなんて野暮なことしなきゃよかったサヨナラ純情
ツマラナイ女になるなと口癖のように云うから泣いたりしない
ピンヒールの靴を履いたら女王様君はかかとの下で傅く
口紅の色を迷 ....
あの夏を ふと思い出す 今日の午後
かりそめの恋 胸あたたまる
伝えたい 臆病だから しらんぷり
大きくなって 胸が苦しい
勇気出す 携帯握り メール打つ
なんて打つのか 考え終わる
これでよし 想いは込めた 送るだけ
....
パソコンの スクリーンセーバー 見つめてる
花火さみしい 消えゆく花火
昼休み 電気消した 暗闇で
パソコン向かい 詩を詠むわたし
ふるふると ふるえるゼリイ たよりない
裸の心 みたく重なる
今日の月 千年前も 見上げてた
いまも変わらぬ 物言わぬ月
カツ丼を ふたりで食べる いつものように
そして話題 ....
(RT会議室Aでの出来事)
暗い部屋AC機器のランプだけあたしじゃなくて窓を開けたの
新しい部屋は2人も入らないよ1.5人入れば充分
泣くだけのお部屋があるの地下五階 ....
朝もやの白く輝く始発待ち数え集まる雀群れゆく
階段を踵から踏み上がるとき日がのぼるのを見て見ないふり
五円玉天に向かって打ち放ち裏なら弾が一個なくなる
「死んだ時合図をしてよ」
「じゃあ雨を降らすね」
君のような水無月
真夜中においでバルハラひとりだけ殺したいひとを ....
降り立った夏の停車場せみたちの鳴き声拍手喝采のごと
実家へと歩く田園風景のさびしきひとりと描かれる夜
秘密基地としての廃屋いまはもう月光だけの棲み家となりて
失った記憶と ....
もう大人になった気がして二本足で立つことにした誕生日
「生命線を持って生まれたかった」スクラップされていくロボット
大福だと思って食べたら素甘だったという悲しみを背負う
....
首もたげ 自分の肩にもたれても誰かの肩にもたれているよう
耳鳴りもあなたの声も変わらずに このままそばでうんちくを聞く
だれよりもわたしのことをわかるじゃない いつかどこか ....
平成十七年五月十七日
半歌仙連歌「木漏れ日まるく」の巻
於 RT会議室A
表
発句 夏木立木漏れ日まるくなりにけり
脇 手足伸ばして歩く歓び
第三 園児らの帽子ばか ....
夜空下
目を凝らす度
幾千年
光が届き
泪流るる
漆黒の派手な呪文を唱えたらポップコーンは胸にぽろぽろ
あかきいろきみどりみどりあおぐんじょうお目目ぱちくりコズミックガール
遊園地ポケットティッシュピンク色ガールスカウト整 ....
これこそが
私の使命と
決めた今日
頭から爪まで
命かけると
ガソリンスタンドで働く父のために埠頭で釣りをする母
サンドウィッチにはさまれたクラゲがただ干からびていくのを待ってる
ヒツジの皮を被ったケダモノだが牙はすでに抜かれてし ....
どうぞどうぞさあさあ奥へ遠慮なくどんどん奥へはいさようなら〜
元気ない?ちょっとまってて目を閉じてうんもういいよ、はい、
星だよ〜。.:*:・'°☆。.:*:・'°★°'・:*
(o^ ....
幅5mmピンクのリボンほどけてく春の先っぽ恋は始まる
月に針夜空にとめておきたいの君は私の靴を盗んだ
鼻血出す君の傍ら正座して湯気はしゅんしゅん燃えております
メロンスプ ....
サッカーが終わった校庭椅子ぽつん冬が座って海を眺める
むらさきの枕の中に手を入れて風はいないと泣くよ午後2時
さんずいの一番下が気にかかるホームシックのウサギは入院
コタ ....
踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口
僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空
この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭
生きて ....
暮れていく夏空に似た恋をして大人になったつもりでいたの
言わないでほんとはもうね気付いてるあなたは優しいだから辛い
どうしても言えない言葉を胸に抱きあなたとわた ....
やわらかく流れる小川わたくしのちひさな闇にきらめくひかり
クローバー探して回る少年と少女の絵画にみとれるぼくら
ぼくたちのこの関係を奪うのが風なら運び来るものも風
河原に ....
タイ/スラー/レガート気持ちをつなげてく夕べの電話気にする記号
夕立で駆けてゆく影薄く濃くスタッカートの指がぴゃんぴゃん
甘くしては駄目よショパンは辛口に誰かのために甘くなれれば
....
暖かな雨に追われて迷い込み君と出会った六月の町
徒に花びら数え占った恋の行方を君も知らない
花は花やがて綻び散るものの定めの前に花鋏有り
裏庭でか ....
東京より来たる夫のたこ焼きを返す手つきもあざやかになり
年少の子の足下に犬伏せる晩飯時の特等席なり
形だけの詫びにと届くふた箱のいちごが黒くなってく野菜庫
さっき ....
その言葉の最後どうしようもなく不快感
ぷくり芽が膨らめば悪口という名の水やり
黙々と黙っているのは他でもないよ貴女の所為
何言ってるの何が言いたいのお願い黙って前から失せて
嘘 ....
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