まったくの無意味でできた世界でも
君との出会いに名が欲しい 何故?
八月の暦に耳を押し付ける少年いつしか海原のうへ


生い茂る真緑の原に埋もれゆく廃工場に響け恋歌


遠回りで帰る夜道に横たわる近道えらびし野うさぎの母


飛行機を追うてふもとの村 ....
かたちとは目に映るもの色ありて

       固体と覚ゆ人の群れかな


地上では色無き物の存在は

       大気の流れ風と覚えし
何枚も空の写真を撮り続け
違う空だと君は言うけど
色褪せたペディキュアの朱 もの憂げな視線で足を組み換えてみる


この浴衣ひとりで着たの?と囁かれ耳が火照るのに あぁ今日はダメ


その後の貴方の舌がつめたくて気持ちいいから抹茶 ....
少しだけ 遠くにきすぎたみたいな僕ら
思った少しだけより少し
母に手を引かれ参りし山道を今は{ルビ我=わ}が引き先登をゆく


痩せこけた黒猫一匹山の中
        {ルビ終=つい}の{ルビ棲家=すみか}の住人となるな


母を呼び父を呼びつつ ....
もしかして 君は信じているのかい?
         「未来は変わる」 「世界は変わる」

貴方には 見えないのかしら? この私
         「未来を作るの」 「世界を変えるの」
 ....
過去の夢 君覚めれども私はいない 悲しやは悲し 嬉しやも悲し 一球で勝敗分かれし甲子園
         白球入魂 夏すぎてゆく


初出場初勝利初優勝 一校一度一生一度


日焼けした顔に流るる汗 涙
       見る我までも手に汗 涙

 ....
われ先にわれこそ先にと同じ日に蒔かれた姉妹の朝顔の咲く


狩りそして狩られることの無き国の王女の不在のごとき静けさ


水中を沈みゆくバス、運転手、乗客らみなほほえむ夏日


コン ....
{引用=夕立は魚にだって動揺です必ず終わりのときが来るから}



{引用=031:盗}
ひかりならせかいきらきらあふれてる盗人まじりの煙草潰して


{引用=032:乾電池}
乾電 ....
恋を知り少女がひとり懐かしむ灰をかぶった安寧の日々


階段の踊り場の恋は吊り橋の上の恋よりまことしやかに


12時で魔法は解けて ここからは本気であなたを落としにかかる


ラン ....
水色をまとい眺める水平線南の国は晴れだよ兄さん



マスカラの黒に瞳が見え隠れそんなふうに怒るな妹



空き瓶をカチリといわせ運んだね僕にとっての紅姉さん



紫の水晶送 ....
からんころん 慣れぬ下駄はき参道を
          ふたり腕組み 初めての夏越


水あそび はじける笑顔 子供らの
          足もと日差しに照らされ{ルビ七色=なないろ}
 ....
追いたいと思う心理を知り尽くし残り香すらも残さぬウサギ


いつもはね慎み深い私なの 貴方は特別“私を食べて”


「首を切れ!!」怒鳴るクィーン黙々と従うスペード恋は盲目


30 ....
銀色の雨が降り出し

  
  夏、恋も。


   The end...もう、傘もいらない


温めたミルクに溶かす甘さなら君のいない夜に忘れたよ



綺麗な色を並べるの ....
今は亡き母の姿を求めては
     会いたし会いたしと 老いた我が母


ミシン糸 穴に入らず{ルビ背中=せな}丸む
          祖母と似たりし横顔の母


人生は長かりし か ....
 
 母恋し
   朝げの仕度する姉は
          かまどに火をくべ 涙、乾かす



 一欠けの パンを盗んだ妹に
          ただ涙出て 拳下ろせず

 
  ....
爆弾を我が身に纏って散り果てぬそれを正義と笑わせやがる


見上げればおんなじ色のはずなのに我らの空もイラクの空も


銃口に面と向かったその時に「万歳!」なんてぜったい言えない

 ....
一点の翳りも見えぬ空の下白さを競う百合とTシャツ


軒下でチリリと唄うびーどろは風に撫でられ恋を煩う


結い上げた髪にかんざし挿してみる すこし淫らなおんなを気取る


誰がため ....
千羽鶴 この日に平和を祈りたし
         飛び立て世界へ このヒロシマから


花{ルビ抱=かか}え 父の死に場所 来てみても
        そこにあるのは ただ{ルビ碑= ....
耳をふさぐと雨は遠くの国みたい 目をふさぐのをためらいながら



台風の日だというのに 僕たちに降る風はもう諦めている



キャミソール の 裾 を破いてもう少し生 ....
失いし友の最期を求めつつ 
        訪ねた遺族も また 被爆者なり



ヒロシマの八時十五分 {ルビ時間=とき}止まり {ルビ六十年=むとせ}分の祈り捧ぐ




小さき ....
蝉時雨 「恋し恋し」と大合唱
       一度きりだといのちをこめて
 戦場の瓦礫の隅で屑拾い  父を弔い 母を養う

 

    婚礼用  その日を夢みオアシスで 白い花摘む義足の少女

 

 「止む得ず」と ブッシュの民は、口にする  イスラムの ....
昼、起きて ひとりぼっちの家の中
       クーラーないのに 涼しすぎるよ

ぼんやりと 宿題してる 真夜中に
       君は今頃 なにをしている?


夏休み はじめて見つ ....
紫陽花は雨ににじんで泣きぬれて色は落ちるかさらに鮮やか(色)



しゃきしゃきのサラダを作って待っているあの子の髪はストレートグリーン(サラダ)



プールサイドこげ茶の君の黄色い ....
髪のハネ 気にせず行ったスーパーで
         懐かしき人と出会い 後悔


ホタル舞い ふたりの{ルビ瞳=め}にも光うつり
            確かに感じた お互いの存在
{引用=
その日々に名前をつけてはいけないの






{引用= 021:うたた寝}
うそつきをあじわいたくて焼きたてのラスクを舌にのせてうたた寝


{引用= 022: ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
ネームプレート305/8/15 21:58
八月生まれ本木はじめ1705/8/15 20:09
感 覚しらいし い...8*05/8/14 23:04
空というパーソナリティ405/8/14 12:38
夏の果落合朱美11*05/8/13 13:47
終わりの少し前205/8/13 8:59
展墓秋扇405/8/13 0:07
悲観主義な僕と楽観主義な私逢坂桜5*05/8/12 15:56
私は過去105/8/12 12:41
熱闘秋扇3*05/8/11 17:38
真夏の禁猟区本木はじめ1505/8/11 16:46
夕立は魚にだって動揺です(題詠マラソン2005 031-04 ...汐見ハル6*05/8/11 15:22
ガラストゥ ガラスヒールソマリ13*05/8/10 20:30
血縁肖像[group]ふるる10*05/8/9 13:41
夏の終わり秋扇3*05/8/8 23:25
恋色アリスソマリ13*05/8/7 22:47
レインシャーベットユメミ リル2*05/8/7 21:47
母を見つめ秋扇6*05/8/7 12:22
戦火の子(2)Fujiwa...7*05/8/6 16:24
書き殴り・アンチテロリズム落合朱美13*05/8/6 15:11
影絵の夏11*05/8/6 15:08
平和ヲ祈念ス秋扇605/8/6 11:40
[group]ピッピ1305/8/5 18:39
八月六日、灯籠流し秋扇9*05/8/5 9:43
夏の求婚歌 - 蝉時雨 -逢坂桜5*05/8/5 7:18
戦火の子(1)Fujiwa...4*05/8/5 1:50
ある年の夏休み逢坂桜5*05/8/4 12:55
ながしそうめんリフレイン(こっそり詠題マラソン 色つきのもの ...[group]ふるる6*05/8/4 10:34
若き日の恋秋扇4*05/8/3 21:17
呪文みたいな日々でした(題詠マラソン2005 021-030 ...汐見ハル505/8/3 21:03

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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