{引用=ことばを生気づける、死でもって。
こもん}
隻眼の雲雀ただよふおおぞらのもとより暗き世界を孕み
やさしさは午後のひかり ....
認知症 笑われつづけ 希望した その内はてる 真っ白な顔
鬼の顔 美容整形 やつれ顔 出来る腫れ物 口にしつつも
浜辺でね 帽子を脱いで 浮かべれば どこか異国へ 落ち沈み行く ....
{引用=
短歌こそ宇宙なんだ}
ともすれば犯罪行為になりかねぬ お家で星のもとを煮る午後
さようなら感情ロケット 欠乏を噛みしめたなら戻っておいで
生きているひ ....
ああこれはコンビナートで見た猫の瞳のような悲しみだろう
この星のすべての路地に街灯が灯る速度で夜は満ちゆく
鉄塔を敵に見立てて逃げる子の背後に迫る夕映えの色
さそり座は塵ばっかりでつ ....
スーパーノヴァ(超新星)最後に放った素粒子を虫取り網で捕まえる子ら
土星の輪じゃなかった天使の輪を映す少女における黒髪の黒
スプリング、サマー、オータム、ウィンター・・・・ジュピタ ....
怒声から僕の名前が出てきたら親が来るより、
早く逃げるの
遠い日に君がこわした子供椅子座せばぐらつく脚も変わらず
リモコンを人魚に渡すもう何もほろぼさないで漂っている
かえりみちポケット忍ばすスプリングみちくさしてもま ....
MAKIHARA NORIYUKI SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT
cELEBRATION 2005 - Heart Beat - に、行ってきました。
....
3リッターターボチャージャー搭載のV8エンジン移動図書館
図書館で借りたニーチェの真ん中に挟まれていた赤茶けた遺書
図書館で辞書引きながら書いているそれは恋文いやまさか ....
どちらともつかない愛の中間を揺れてるような{ルビ吾=あ}に似し、振り子
答えなどでない気がする。諦めを理由に 延ばして先送りして
花の咲く丘を一緒に歩くのはあなたか彼かそれとも{ルビ孤独= ....
捨てました。嘘、捨ててない。下北で君と選んだ白いカーテン
濃い緑4千円のラグマット 飯もタバコも芝生気分で
いつ買った?思い出せない掃除機はきっとすべてを見ていたでしょう
{ルビ吾= ....
無いものをねだる小さな子のように 母は泣きたり飯冷めぬ間に
玄関の灯り帰らぬ人のため灯し続ける湿る手の母
{引用=さっき見た夕暮れさえもほんものか千年あっても知るすべは無く
ETOILE}
木漏れ日の揺れる街路でまばたきの ....
宇宙には見知らぬ君がいるらしいボイジャーどうか宜しく伝えて
もう少し、やさしくすればよかったと後悔なんてしている夜明け
やさしさが取り柄の君を傷つけてひとりよがりのロマンぶつけた
男なら振り返らないと決めたけど大事なものを失いそうで
君がゆ ....
羽を持つ動物達はシェルターへ摩天楼には空がないから
「首都圏に流星警報発令中帽子を被ってお出掛けください」
夢診断「知りたがりやのあなたには自己陶酔家の恐れがあります」
「この ....
「ほんとおよ エイリアンマジで言ったのよ 来る、って丁寧な日本語で」
オおおい、オおおい、トぉぉリゴーリン、トリゴーリン!
言葉に憑かれた不機嫌な炎!!
「パパは言う 死んだ未来ちゃ ....
父親が夜ごと爪弾く弦の音アルハンブラとかビートルズとか
懐に忍ばせたるはバタフライ斬らんと欲せ群青の空
宇宙では人は一人と気づくはず 濃い闇のなか手もつなげずに
幾千の星ひとつずつ消えゆくをともに見ようか願いなどせず
音楽が鳴り止んだから席を立つ 椅子取りゲームは不参加の君
リモコンで ....
君、いつも 横断歩道の白ばかり 渡るような 恋をしてるね。
君、いつも 横断歩道の黒ばかり 渡るような 別れをするね。
「すぴるばーぐ再考」
愛がある、かどうかぼかぁ知らんけど A.I.で号泣 ぐっばい彼女
「バスタブらぷそでぃー」
フランスを愛して止まぬジム・モリスン クスリ片手に狭き門目指せ
....
なみだかわきよきおもいでふりかえる わすれなきようあすにしおりを
{ルビ弘明寺=ぐみょうじ}のもみじ茜の延長で熔けゆく夕日 夜を連れ来る
スペースをあけた言葉のためらいがふわり消えゆく コ ....
夜道ゆく君と私の歩幅から平均時速を出したスピード
あの公園おばけが出るよと脅かしてあと100m遠回りさせ
ほっぺたにキスを残して去る君は小さな恋のメロディさながら
ほっぺたにキスはな ....
{引用=光に向かい その光で自分たちの闇を照らす
私たちの音楽だ すべては私たちの音楽だ
by JEAN-LUC-GODARD『NOTREMUSIQUE』}
....
快楽の先に宿りしこの{ルビ種=いのち}背徳散らすマリア横顔
今君が日々重さ増し腹を蹴るこの不思議さを神秘と呼ぼう
生まれ来る{ルビ児=こ}が娘だと知ってから甘さの増した父になるきみ
....
心臓を抱えて何度も考えた
いざとなったら死んじゃえばいい
ぐでんぐでんでナイフとフォーク手に食べ残した夜山羊の枕で
父に宛てて
父からの京都土産の{ルビ簪=かんざし}をさすこともなく歳を重ねて
破天荒。こんな娘に誰がした?苦笑しつつも宝だという
「もし人を殴るとしたら親指は内に握るな折れたら困 ....
りりるらら春に聴いてたメロディを小声で歌う秋空のした
過ぎ去りし振り返らない思い出の顔を忘れたことに気づいた
キッチンの隅で出番を待つ土鍋 吐く息白く浮かぶ冬まで
冷えてゆくほど澄ん ....
冬が来る予感してきたこの時期は年中行事か熱をだす吾
“この風邪が君に{ルビ感染=うつ}りませんように”お願いだからはやく帰って
突っ伏して私にすがり眠る君よくあるドラマのワンシーンだね
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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