目力が 無くなって行く
見える世界は 変わらないのに
段々と 垂れ下がって 行くんだ
それでも 生きるんだ
活きてるんだと 言い聞かせる
ギラリとニラみを利かせたままで
日暮らし ....
仕事が忙しくて
体の疲れが取れなくて
人の顔を殴りたくなる
振り上げたこぶしを
見つからないよう
そっと下ろす
胃に穴が開いちまった
口からは血反吐しか出ない
女に振ら ....
過ぎてゆく時間に
恨みさえ覚えて
「焦らないで」
君の言葉に耳も貸さずに
駅のプラットホームから
飛び降りるチャンスを伺っていた
こんな夜空が
あったんだ
月の出る
星の夜が
....
黒い斑点が拡がる
サリンジャーの書は
喰い破られてしまった
落ちる青い雨粒
それを右眼に落とせば
妄想は現実になる
いとも簡単に―――。
いつか出来た傷を
放っておいたら
ささくれ出来た
削ぎ落として
少しだけ痛いなら
きっとまだ正常だから
安心して
阿修羅マンの塩ビ人形を手でもてあそびながら
手にしている時 墜落した航空券のチケットを
回転させている時 必死で
五十嵐さんは 立ち尽くしていた そこに
ぼんやりと 歯車を 見つめていると ....
私は釣り竿もエサも持っていない
なんとなくぼんやりと うつろな今日も 私自身は
何かを考えているようだった けれど 今日も何も釣れなかった
ああ そんなことはどうでもいい
ああ きっと ....
この夏は
すごく暑かったから
キャミとレギンスで
過ごした
冬でも
ぺたぺたと素足で
フローリングを歩く
身体を締め付けるものは
キライ
アクセサリーはしない
アナ ....
がらん、とした外野席から君だけが一人
僕しか立っていないグラウンドに向けて
精いっぱいの声援を送っている
昔っから運動が不出来だったが
バッターボックスから飛んで来る
白球を捕えて、ホームべ ....
夜 お手洗いに起きて
階段をトントンと
降りた
リビングでひそひそと
話す
父と母の声が聞こえた
あの子は冷たい子だね
母は言った
一瞬 なんのことか
わからなかっ ....
何時か
大空を羽ばたく為に
夜鷹は羽根を売り続けた
何時かを夢見て
何時かを信じて
疲れているのかもしれない
そう 生きることに
1
ここはいったいどこだろう…?
いや、本当はわかっている
私は私の心の闇に包まれているのだ
暗く重く真っ黒な闇に
私の中 ....
カンテラの甘き灯りに照らされて
次第に明るい賑わいの
なかにさらりと着こなしの
背中に帯のひとつあり
する、と抜け出して
目の中に泳ぐ人を捕まえにゆく
裸足で赤い星を踏み
鋏で結び目 ....
ひとに相談などしてこなかった
でもさいきん
はじめて登る山みたいに
ぼくは彼女に相談するようになっていた
じぶんのむかしの日記あげちゃうみたいに
おとこなのに
彼女 ....
午後3時
熱い風の中で
詩を読んでいた
ベランダ
僅かな波の音
カモメの声
が途切れる
その向こうに蝉がいた
部屋は暗かった
出かける準備を
しなければならなかった
....
25日9月の誕生日
雨が降って寒い、毛布に包まる、羽毛が破けている
こほこほ
煙草を吸う、逆に火をつけていた、燃える
喧嘩した恋人からメールが来る
頭が痛い解読できな ....
週末は 生憎の雨模様
花見は 生憎の雨模様
お盆は 生憎の雨模様
紅葉は 生憎の雨模様
名月は 生憎の雨模様
仕様がないと 布団に入れど
雨音しげく 眠れやしない
これ ....
おもしろいいろ
しろいいろ
しろくまのいろ
しまうまのいろ
しろかくろかわからない
しまうまのいろ
きりんのいろ
きいろにたくさん
てんてんがあるいろ
サバン ....
あの塔の頂に立って
私は何を、視るだろう。
遠方の高見から眺めれば
近過ぎると醜い人の世も
小さい蟻の人々も
昨日喧嘩した家族の憎い顔さえ
愛しく思え
見渡す街の霞 ....
たとえば みにまとっていたものが
らんるだとして
らんるという字を漢字で書けない場合は
低能だが
さいきんは
パソコンがあるから
かけなくてもごまかせて
べんりになった
そういうい ....
ゆるされうる、をひとつゆるす
遠くをみる、が指の間をすぎてゆく
僕が歩くから
はだかの木々がしなる
遠く灯る過去のように
最短が散ってはゆくけど
前を向いて
さわやかにいきたいん ....
恐竜が訪ねて来ました
砂漠ですからね
骨は沢山在るのです
ときには生きてる奴も来ます
おもてなしの準備はありませんでしたが
旧知の仲
まずは乾杯
あとは一献、一献、また一献
背 ....
君は、手にしたハンマーで
今迄何度も、壊して来た
目の前に架かる幸福への橋を
そこへ詩人がやって来て
橋の消えた、川の濁流を
ぶざまな犬掻きで渡り
向こう岸で、ハンマ ....
クルトルハイムという洋館の
玄関前に聖イグナチオの像が
跪いて祈る私の呼びかけに
応えようと身を乗り出していた
古い木目の壁の聖堂には
肌の黒い求道者が座り
祭壇の十字架に ....
ベルトのまわらない腹みたいに
季節はめぐりきらずに
秋のあたりで止まっているから
あわてることはないさ
おいしいサンマで
ゆっくりとお酒を飲んで
温かい血のめぐりを ....
未だ完成しない 感性で描いた絵をそばに
僕は夜空を見上げていた
余りある感情が欲を出し、何か表現したくなったんだ
厨二病 そう言われたって構わない
だって、僕ら ....
春に
愛する人を失えば
桜の舞い散るを嘆き
夏に
愛する人を失えば
蝉の朽ちてゆくを嘆き
秋に
愛する人を失えば
青空の向こうの魂を嘆き
冬に
愛する人を失えば
共に ....
{引用=ほろほろとくずれはしない鍵の化石があなたのからだをひらいています
記憶は銀河のように 白い、黒い乳房のあわいをすり抜ける
あたたかな指先であなたの軌跡に限りなく薄い爪痕 ....
戸惑いと 哀を 感じられたならば
どちらの方が 他人の感情を
より 動かすことが 出来るの
僕には 分からない
君よ 教えて呉れないか
まだ 分からない
まだ・・・
★, ....
恋人がほしいと呪文のように唱えていたら
顔もわからぬ女と激しく抱き合う夢を見た
寺のような板間のうえで
薄いテラテラの布地のワンピースを着た女
黒い髪の女
ちょうど私の上に覆いかぶさるように ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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