今月の出張も不発で
いやはや不景気だわホント
山 ....
秋か来て
恋が終わる
楽しかった時間は
静かに波にさらわれ
打ち寄せられた貝殻が
夏の余韻を残すだけ
絡み合った君の指は
今はあまりに遠くて
青空を切り裂いていた白い太 ....
目覚めの弱い朝
濃いめのブラックコーヒーと
アーモンドチョコレート
苦みで潤される喉をなぞるカカオの甘さ
寝ぼけた体が整えられていく
今日はどうやら天気が良さそうだ
もうすっかり冷 ....
湖に浮かぶ月
冷たい水に足を浸して遊ぶ
水草が名残惜しそうに体に絡みついてくる
息を止めて
体を沈ませ
ゆれて怯える月を捕まえた
勢いよく
口に放り込み
よく噛んでいると
....
アリス
君ときたら まだ現を受け止めようとせず
妄想との狭間で 世界との距離を測っている
色とりどりの ごちゃごちゃした夢を見て
目が覚めてもまだ その続きを探してる
でも誰かが耳打 ....
雪だるま作って
カマクラ作って
みかんを食べて
ケーキを食べる。
笑いながら
話をして
ポインセチア
ながめる。
窓に好きな{ルビ娘=こ}の
名前を書いて、にやつく
湯たん ....
科学では命を
解明する事は出来ない
それは神の領域である。
一線を越えてはいけない
境界がある。
高慢な人類は滅びる。
理性を失った人間は
命を大切にしない。
人を不幸に陥れる。
....
幽霊の出る町
墓場が沢山ある。
寂しい場所
重たい空気
そこは生き物の楽園
人間が蔓延っていなかった
人口1千万人の江戸時代。
今は12倍人が多い。
そんな今住みにくい都会
....
押したはずの
シャッター音が
秋の葉音に
かき消されて
写真だけが残る
昨日 不意に
夜に向かって
ストロボをたくと
逃げ遅れた闇が
気まずそうに
ちょっとだけ
慌てふためく ....
水道水にかぶれた皮膚のあたりを掻く
描いていたのかもしれない
赤く、ぽつぽつと、
夕日の質感に似せて
滑車に吊るされている重量のないもの
贅沢は言わない
ほんの少しでも重みがあれば
....
墓石屋は雨にうたれて
このまま風邪をひいてしまいたい
はかない命と真顔で告白しても
「墓石屋なのに〜(笑)。」とギャグだと思われ
そのうち心も荒みだし
行き着いたところは
ザ・デストロイヤ ....
遠野物語に
子どもと遊ぶのが大好きだった神さまがあって
いたずらっ子どもを叱りつけたりすると
大人のほうにばちがあたったものだそうです
お神楽とか
人形からくりとか盆踊りとか
もともと ....
まけてしまったというのは
たりなかったこと
はいさざるをえないこと
(拝す)
ばかにできないことなど
全人格的に
あいてが眼をあさってのほうこうにむけて
なにか
がなって ....
静かなときに
身をまかせ
ひたすら
目をつぶる
見ないものは
清浄で
ないのとおなじ
森に囲まれた
この部屋で
エネルギーを
チャージするんだ
なつかしい匂い ....
助けを呼ぶ頭痛
叫んでいるのは口か心か
止まらない嗚咽が泡を吹く
ごめんなさいを何度言えば(誰に言えば)
このちっぽけな罪悪感は満たされる?
くるまる毛布はなぜだろう
いつまで ....
カモミール
マロウブルー
手で揉んで
匂いを嗅ぐ
それでハーブティーを作って
窓辺を覆いつくしている
観葉植物に
光が射している
光
時間は
チクタクと流れる
もので ....
橋の所に咲く花は
来る川の水を見ていたし
ゆく川の水も見てた
橋の所に咲く花は
泣く私も見ていたし
笑う私も見てた
秋の風は香りを運びますねと
語りかけても
ひとりたつだけ
....
宵闇の空気を裂いて下りる遮断機
ドラム缶を叩く警報機の金切り声に
微かに怯える竹竿の震え
レールの向こうに蜃気楼を従えて
月色のショールを纏った女
ルージュを引いた唇を聞こうと
右 ....
1:Demonstration
たてよこと 2速蛇行の 雀の子 ヘソが茶湧かす 強気な憂き者
2:Route
裏を知り 表を知りて 練る目次 さめねばさめぬ 焦がれる息吹
....
寝汗に三度、着替える
暑い分けでは無くむしろ肌寒い
電車内のエアコンの意味が解らない十月
寝起きに力が入らない
奥さんは今までになく早朝から働く
子供の泣き声に這いずる
消耗戦
薬を切ら ....
ゆるめのローションたらした指
耳の中
かきまわす音
骨の音
今日
小さな失敗して
心折れて
昔の男との思い出の曲聴いて
立ち直ってやる
OLだから
知らずに口ずさむ彼氏に
....
はねるような昂揚と
けつまずくような直進性で
新幹線、がむしゃらにすべっていた
車窓にはひとがげのない
等身大のミニチュアの町が
きょうの幸福にひらいていた
町 ....
思い悩み
どうしても考えがまとまらないときは
一歩外に出て、深呼吸をしたらどうですか
この星は
内なる熱に悩まされ
運行の遅れをとても気にしていました
でも、やはり
一夜で辻褄を合せ ....
私は地下の死体だ
地獄の奥底で 今日も明日の世界を
地獄の奥底を歩かさせられた ひとり 明日の世界を
今日も進んだ 私の心は明日に歩かさせられた
私の心の未来を無くさせられた 屍だ
....
チーズは永遠ではない
チーズは私たちの所有物ではない
私たちは絶えず
このことに備えてゆくのだ
私たちは絶えず
新しいチーズを探し続けてゆくのだ
怖れるな
....
未来には まだ誰も居ない
存在は過去と今だけ
未来には まだ誰も居ない
真夜中の
高層ビルを写真に収めると
ワンフロアだけ
灯りが点いている
残業してる
君がまだ
一人だけそこにいる
+
掌に宇宙
君の掌にも宇宙がある
手をつなぐと ....
2週間前
わたしが切り出した
別れ
彼は嫌だといった
彼はすごく仕事が忙しいのだ
知っているし
解っているつもりだった
....
初めて君の手のひらに触れた
ちょっとカサカサしてて
でも、あったかくて
君の優しさが伝わってくるような…そんな感じ
....
午前1時の 朝ごはん
はちみつを
かけただけのトーストと
皮の削り残した
梨
咎める人の
いないことに
慣れてしまったら
何を自由と 呼べば良いの
“1人で死ぬことが究極 ....
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