嫌ならいなくなればいいし
誰かに言わずにすぐに去ればいい
そうしないのは十中八九、止めてほしいからだ
批判すらする価値のないものがこの世には数多あって
御多分に洩れず自分はそんなもので
....
++ ネコジャラシックパーク ++
ネコジャラシックパーク
エノコログサがたくさんはえてる公園
ネコジャラシスパーク
エノコログサの種をまき散らす技
ネコジャラシ ....
さすらうには勇気が足りないかな
どうせならもっと風の強い日がいい
靴下を左から履いてしまった
メガネ拭きが見当たらない
レンズが曇ったままでは
都合が悪いんだ
だから明日にしよう
今日じ ....
ただ委ねる
この世界に
わたし、
常に全くの
初心者
よろしく
委ね預ける
この世界
この肉体、
内なる魂と霊の
道具、器
大切にしなければ
お世話し続けなければ
混 ....
ふわふわとした
形のないものを抱いて
目を覚ました
今日は何だか
うまくいきそうだと思わせる
朝の匂いは甘くて
誰かの柔軟剤の残りが
空気に溶けて
酔っているだけなのか
....
ふんわり倒れそうになる
ふわり浮き上がります
わたし、自ら在ること 充溢し
しずか、自ら均衡して 保たれ
夏休みの縁側に居るみたい
深い泉の底に揺蕩うみたい
ふんわり倒れそうに ....
東京SK駅から北東約十分
明日にかかるプールバーで
転がる玉を見ている
すべての始まりはそこで
やがて
花火の夜に散るように
マイクロバスから
あせた国際色が帰る宿
すべての始まりはそ ....
伝えるべきことを
伝えないから
人が狂うのだ
つまり君が僕を
彼らに紹介しないから
達せずに
引き返した者が
あったろうか
いや
ない
引き返した方が
いいですよ
無駄 ....
縁側 うららかな日差し やわらかな風
生垣の隙間 垣間見る人影 爽やかな駆け音
走り抜けて畦道 水路飛び越え 亀が見上げる
覗き込む青鷺 啄む嘴 鋭くて
空は紺碧 流れて群青 ....
目が覚めてカーテンを開けると
一面の大海原だ
小高い丘や孤島すらない
たった一晩で
こんなに様変わりするとは
人生何が起こるか本当にわからない
隣の布団を見るとすでにもぬけの殻で
光る鱗 ....
一段 一段
階段を登る
二階につく
そんなことさえ
新鮮に感じる日
ふわり
記憶が消えたかのよう
あと何回
夏を迎えられるだろう
汚れた窓ガラスが
光を和らげてい ....
目覚めると昇る朝日に向かって
手を合わせる
夕暮れには沈む夕日に向かって
手を合わせる
感謝に始まって感謝に終わる暮らし
ああ!美しい70代ここにあり
金もうけも勝ち負けも名誉も捨てて ....
だからさ
言いくるめた夜の隅で、息を殺すと
かっこいいのだよな
タラップで靴を脱ぎ小瓶の蓋を失くし
廃墟の[花]一文字。朱いインクをおとし
彗星が飾られる
(確かめたかったなら、)
....
あなたとわたし
分かり合えないまま
会話を続け
紅茶とチーズケーキとコーヒーと
あなた うんうんと
うなずき
わたし ひたすら
ことば紡ぎ
あなた そっかそっか
相槌打つ
....
土にもぐって 咲く花に
仲良し双子の 子が育つ
かんかん照りでも 大丈夫
大雨ふったら たびに出る
ぷかぷか流れて 新天地
別々お部屋にいるけれど
顔は見えるし 話せるし
大きな ....
右目がごろごろするので
鏡で確認すると
目の中に台風が発生していた
降った雨が可哀想な人のように
涙となって溢れ出した
眼科に行ったけれど
不用意に右目を覗いたお医者さんは
風で目の ....
一番星 見つけた!
あれは金星だよ
なんて綺麗な輝き!
(この陶然と鮮明に
懐かしく憧れる想い
記憶に焼きつけ)
一番星 見つけた
青い屋根に昇る
金色の輝き
....
よく聞こえる耳はいらない
なんでも見分ける鋭い目も
もっと聞きたいと思うこころ
飽きることなく見つめてしまう
忘我の時をいつまでも
得ることは失うこと
あらたな構築と古きものの破壊
たえ ....
画面の中で女優は
当事者のような抱擁をした
画面の中で女子アナは
目撃者のような報道をした
画面の中で演じるエンジェル
熱演姿にいつも感じる
嘘つきはドラエモンの始まり
暗いボックスに
抱き合って動かない男女が居た
感傷的なメロディーを弾いているピアノ弾きは
禿げかけた頭を時折 片手で撫でていた
頭の中も躯の中も
お酒で一杯の筈なのに
....
自動手巻き式から結って 皆と覗く潤色の天球
私を生み出して織るとその、だふらくの貯水率
暈に罹って 庇の神殿へ
その先の運河が せせらいで 追った
つたない葦を運ばせる、歳月がゆく手 ....
眠いのに
なんとなく夜更かししたい
なにがしたい訳でもなく
ただ夜更かししたい
ワルイコとじゃなくて
読書じゃなくて
テレビじゃなくて
ただなんとなく
ヨフカシしたい
カタカナにする ....
キュウリが好き
スモウが好き
みんなそう?
よくわかんないけど
じっぱひとからげに
カッパまとめて
カッパヒトカラゲ
そして僕は
カッパヒトカラゲに
カッパが好き
魔的瞬間、訪れて
溢れ出して来る響きに
旋律に戦慄しながら
純白の砂漠に独り置き去りにされ、
あなたの夢の涙の連弾 掴まえる
もしもし
命の電話ですか?
命の電話、私も一台予約したいんですが
命の電話って言うからには
特別仕様のiPhoneか何かですよね?
えっ、そうじゃない?
そうじゃないって
iPhoneじ ....
私が私について語っている時に
兄が遠い県からやってきて
市民会館の職員と結婚した
つう、と言えば、かあ、なのに
我が子の名前を考えるのに夢中で、最後は
おまえに任せる、兄、つう
ラクダがい ....
割れた瞳で待っていて
闇を突き抜け語りかける
余計な脂肪は要らないから
遊び場に寄って削ぎ落とし
日々の魂の努め果たしながら
流された涙と哀しみ噛みしめ
愛する貴女に逢いにいく
逢い ....
遠くまで来た、という自覚だけを持って
切符をくぐらせる
{引用=そちらは行き止まりですよ
知っていますよ
そうですか、ではお元気で}
まっさらなロータリーの照り返しが
あぶ ....
ぽかん、ぽかんと
生きている
白馬の蹄、降り頻る雨に
青い丘、駆け抜ける日々
無常切り裂く、羽ばたく花
思考という普遍の翼に乗り
ぽかん、ぽかんと
続いていく
....
感情を一瞬も与えなく
隙間に開かれて
水と繊維から結晶した
軽快な断ち味を口々に
台布から取り払う
無意味でいるのが好きだから
ふたり沈む 湖
郊外の拡がり
それでも
退 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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