よしたあとでみつめて
うつしそびれたのどかなあおを
石の空にこすりつける
指が汚れて
しかたないとふきとる
雨が来ない
ぱちと さえぎる
空腹の火種
湿りに破れていく草 ....
出来て100とかそこらの歳で
わかることなどたかがしれてる
齢(よわい)40でまだヒヨッコの
おれはそこそこ幸せもんさ
冬の木枯らし部屋までしみて
だけど雑事はカタつきぎみ ....
病院の待合室で
ヒマワリたちがソファーに並んで
自分の名前が呼ばれるのを待っている
けれどヒマワリたちには
個別の名前が無いので
何時まで経っても呼ばれはしない
ヒマワリは次々 ....
今日の日曜日は、昼と夜と、
ダブルヘッダーで予約してたけれど、
昼の女の子は、急に生理になったとかで、
キャンセルになった。
お昼から、プラモデル作りに熱中してしまい、
部屋はシンナ ....
習慣性流産を繰り返していたのに
なんという迂闊さだったのでしょう
半世紀 経ったいま
やっと気がつきました
物置の奥で埃をかむったままの
ひびわれたトロフィーがあったことに
あぁ ウ ....
神様神様神様
あたしの足の裏に
ずっと地面を
地球をくっつけておいてください
あたしの足で
どこへでもゆける可能性をください
あたしの足で
ふんばる力ください
背中に羽がはえ ....
記念式典
歩道の上に
人の大きさほどの
鉱が置かれる
式典が終わり
鉱は五つに分けられ
そのうちのいちばん小さなものが
あやまって溝に落ちる
あわてて拾 ....
この翼に抜けかかった羽根の
無数にある感覚は
人類なんかにゃ解かるめぇ
いっそ全部抜けるまで羽ばたきたいぜ
今部屋の中でやったら
大ひんしゅくを買うから
どこか高いビルの屋上まで
えっち ....
そこから
中央に
丸い石を並べた
ネックレスのような道があって
豊かな膨らみを二つに分けるような
多分の道
人々がその橋を渡る日もあった
お年寄りとか カップルとか
呼吸のために
水 ....
雨に濡れたアスファルトに ネオンが照り返す
オイルが漏れ出したギラつく夜道に 薄汚れたハトが小さな影を落とす
乾いた安全な巣は 古いビルと一緒に粉々さ
さ迷ううちに 連れ合いも死んでしま ....
でっかいチンポの
ナカイさんは
いつもみんなの羨望の的
でもその年の
クリスマスの日
サンタに扮装した
(バイトでサンドウィッチマンをやっています)
ヨシダさんは言いました
暗い夜 ....
眼差しの消失点へと駆けていく
中身のない信仰を抱えた踊る胸
爪先に跳ね上がる泥も
大地に繋ぎとめられない楔
芥にも成れない
逆さまに回る壊れた時計の
文字盤に白と黒の鉱石を並べて
連 ....
わたしたちは生きのびて
また
残された年の
とびらが閉まっていく
精霊たちもねむる
誰もが永遠をくちにする夜
そとは降りはじめた
雪
落ちるほどに白さをます街は
いつ ....
ねぇ
あの島の海燕の卵を捕りにゆくから銃を貸してよ
登れない/切り立った崖の/そのまた崖の窪みに巣はあるから
自動小銃で煩い親鳥を乱射してやるの
海燕の卵なんて食べたことない ....
君の声を
聞いた瞬間…
君に何か
あったと
分かった…
悟った訳じゃない…
前と同じように
君の声が…
悲しみを
伝えてきたんだ…
相変わらず
君の発する言葉は…
強が ....
*
クリスマスが近くなり、トイレに塞ぎ込めばつい考えてしまう
洋酒のラベルを見ると!クリスマス ! とは言わずに !レミオロメン !と言う奴がいた 。
気前はよかったが、おかしなこ ....
縫合する。
離れてしまったものを無理矢理縫い合わせる。
赤い糸。
結ばれなかった片割れを捜している。
白い糸。
一つだったはずの肌色を引き寄せて。
黒い糸
溶けた場所から壞死 ....
ささやかな夢に押しつぶされて
子供が
悪臭をたたえている
湖の表面では
脱ぎ捨てられた衣服が
藻の振りをして漂っている
明日
踏みつけるべき小さな草花を
今日踏みつけて道を作り ....
星の瞬きがまぶしすぎて
僕は目の前から続く
舗装の荒れた道路を見失った
これからどこに向かうんだろう
どうしようもなくなった時は
地べたに腰を下ろして
不細工に微笑む月を眺めて
....
一次会で帰ると言ったのである
もともとお酒に弱いうえに年である
記憶がないという事もあるので
人に迷惑をかけないうちに
体も楽なうちに帰ってくればいいのだ
そろそろ終わったかな
なんな ....
ハイツ和合にたずねてゆくと
花火ちゃんはフローリングの床でお皿をわっていた
ぺたりとWの字にすわりこんで
からだやわらかいんだ
ね、つめたくない?
訊いてからちがうちがう
なんでお皿な ....
乾いた道我はゆく
道なき道
砂の砦を横目でにらんで
前に
前に
進んでいく
その先になにがあるのだろう
砂の島
虹色の泉
信じるものも
愛するものも
そこに行けばある ....
かぁ
それをくり返すと云い
確かなる少女と
確かなる母と
確かなる父と
やわらかな波
シーソー
今宵の夢に現れし鏡
色彩を持ちながら父の元に現れる幻の鏡
(幻の鏡は何があれど幻は ....
君の向こう
朝のひかりは
ガスコンロ
その火の青さ
その火の青さ
しずかの海
あらゆる無機物も有機物も
独自の発火点や燃焼点を持っている
太陽の温度 ....
うかぶ空に触れる足さき、加速してわたしは舞い上がる、ちぎれそうな指を握りこんで、そしておやすみを言うために急降下 #twpoem 10/24 2:08
外側にいる透明な風はわ ....
淋しくなるね
いっつもそうだった
大事なことば
甘くないつらかない
オハヨー毎日
太陽もえつきるまで
こいびとたち
こびとのいきのこり
雲ふたつ水い ....
これがすべて妄想だったらいいのに
『あなたへ
――もうすぐ全てが終わります。
そうしたら僕は其処へ行きます。
反戦の反対側へ
もう僕にはこのような方法しか残っていません。
此処 ....
東の空はまだ蒼く
冷たい鼻先に白い息がかかる
ゆっくりと明けながら
低気圧は姿をかえ
霞む、冬の朝は、ふたりの渇いた喉をきらしてゆく
/傷んだ髪の刺を擦るように / ....
意味不明のフイルム
かびた古い封筒の束
変なカギ
本棚の奥のぬいぐるみ
こわれたハンガー
などなどなど
コンビニで買ってきたごみ袋をびしびしひっぱり出しながら
どんどんすてる僕
ある日 ....
見るからにヤバそうなのが キた そんなのは 見なくてもわかる プンプン臭うぜ ピンヒールの か細い 金網を張った あれは 床というべきか 屋根とでもいうべきか 足音からして 宙に響く 長い髪が 歯車の ....
3139 3140 3141 3142 3143 3144 3145 3146 3147 3148 3149 3150 3151 3152 3153 3154 3155 3156 3157 3158 3159 3160 3161 3162 3163 3164 3165 3166 3167 3168 3169 3170 3171 3172 3173 3174 3175 3176 3177 3178 3179
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