昨日
音もなく降り積もる積雪と同じくらい
静かに息を引き取った
きみの死体を前に
ぼくの口元から漏れる呼吸の音だけが
雑踏の騒々しさを伴って
ぼくの耳に聞こえてくる
死ん ....
自分の手を差し出し
握り返してきたのがタコの手である
という笑い話もあるけれど
もっと簡単に見分ける方法がある
タコに書初めをさせてみればよい
筆を持った部位が手のような気持ちに ....
吹きすさぶ風に
みがかれて
凍てつく水に
すすがれて
透き通ってしまった
哀しみは真冬の
背骨に宿った
遠ざかる空に
みはなされて
優しすぎる光は
とどかなくて
行先すら ....
今日はどしゃ降り…
大きめの傘をさして〜
うつむきかげんに歩きます。
公園の狭い歩道〜
普通なら人がすれ違うことのできる道…
向こうから 同じように歩いてくる
会社 ....
懸命に生きる
あなたの
手入れを忘れられた脛の毛に
日々の疲れを
無意識の諦めを
そして
少しの哀しみを
想う
駅のホームで
電車を待つ
毛 ....
味わう
苦味潰した味を味わう。そんな顔を持った者は知っているが、味があったとは。
例えば、食卓のテーブルの隅にこぼれ落ちて死臭がするほどに放置されていた味とか、三日も口を聞かないで酸っぱく凍り ....
私の手は大きい方なのか
指が長いのは
誰かの忠告通り
手袋で隠した方がいいのか
手相をみてもらった
50歳すぎてから開運されますね
ああ、
そのころ母親はどうしているだろう
....
半月が霜で白くくもった今夜
あんまり寒いので布団が凍ってしまった
冬は反省するべきです
わたし今夜は性欲があるのに
眠らせてくれないなんて
だって夜は長いし
(これも冬のせい)
マス ....
うずくまって眠って、起き出してきたら窓越しにもう夕日が見える
窓を開けて見てみたらきっと綺麗だろう、そう思うだろう
煙草があと半分しか残っていない 吸いかけを吸う
鼻先で燃えてい ....
私は眠る
一人で 今日も 歩いた
その 夜を 出て行こう
いつまでも 私は 眠るのだ
明日のことなど 忘れたのだ
誰もいない 暗い 墓場で
凍える 体を ひとり 横たえた
言葉を ....
君じゃなくてもよかったなんて言いたくないけど
君しかいないわけじゃない
「君だけが好き」なんて言っちゃだめだよ
君が、好きなんだってただそれだけ言ってほしい
短い人生だね
....
Oppai
Occupy
In my mind
I mine main-chan
Maicching teacher
teachers break future
Seito hat ....
しぜんを
かんさつしたいけど
このしろいたてもののなかで
はたらいてばかりいるから
しぜんをかんさつすることは
できないとおもっていた
なのに
このしろいたてものの
な ....
阪急電車に轢かれて死にたい
京阪電車に轢かれて死にたい
南海電車に轢かれて死にた ....
夜はどうやって夜になるのだろう
ひかりはなぜひかりなんだろう
ひとはなぜひとを好きになるのだろう
どうしてそれを愛などと呼ぶのだろう
こんなこともわからなくなっている
....
岩に囲まれた
岩が叫ぶ
陽は圧され
少し 撓む
塔よりわずかに高いところに
見えないものの軌跡が残り
何処よりも早く暮れてゆく
音けす音を撒きながら
....
居場所づくりの雪をかく
道路わきに寄せられた雪 黒くなってる
汚れてる
優しい小鳥は踏んでゆく
もう融けておしまいと
空に持ち帰るのは
だれの願いでもありません
タイヤの跡は
....
バストの谷間には
私を挟むスペースはない
というか谷間が見当たらない
そんなことを言ったなら
あなたが傷つく
ナニの楽しみ方が
マンネリ化してしまうその前に
中年夫婦は真剣に考えない ....
あなたにはさみをいれて
いかれて
飛びでて
じゃじゃじゃじゃーん
「恋は目から入るもの」
さしも見事にゆきちがい
なじりぶって遁走かたじけなく
音楽室に飾ってある巻毛男にぽあん
石にキスするようにお ....
この三角地点の定義を持ち合わせていないから、光がクロスする辺りから眩暈が飛んで来る。この位置に私がいることを誰も望んではいないのだ。灯台への坂道は紛れもなく点だ。高さを手渡されても、私は硬直するこ ....
くだらないこと思い出しながら
透明な月を見つめていた
サランラップにつつんで息の根をとめた
かなしみのはりついた君の顔
ぼくは何になれるんだろう
....
死というものはまるで胎児だ
そこには男も女も大人も子供も関係なく
誰もがみな孕む胎児
時期はそれぞれ違うけれど
私たちは一様に死を見つける
死への意識は無理やり私たちを犯し
死という胎 ....
雪の上にみんな立てば
ひとりの重さの跡になる
とがったお口でなにを言うかは
厚着しているカラダの都合
さむいね
さむいね
オウム返しに君が言う
言葉がふいに温度をあげる
私の手 ....
檻の中に見た
いなかった 誰も そこには
強く吹いた 風は
思いを 私から 奪った
夜の中を 私は歩いた
遠い喫茶を 目指して 歩いた
そこには 誰かが いるはずだと
私は ....
荒野の砂塵に目を細め…
その場に立ちすくみ…
地平線を見ている君は〜
その先に何があるのか知りたくて…
そこに行くことを禁じていた掟を破り〜
君は荒野に足を踏み出した。 ....
冷蔵庫の中から
ぼそ、ぼそ、と
人の呟きが聞こえてきた
扉を開ける
男の人が一人で
魚卵の粒を数えていた
時々、合わない、と言って
また一から数え始める
冷気と暗闇の中で
....
どうせ とか
思うのやめよう
何の解決にもならない
誤魔化しも改めて行こう
宙は人工衛生のゴミだらけ
いつも誰かが後片付け
噛んだガムも吸殻もシーツも
イチバンや二番を ....
るやは火のなか 呼吸世界はふけだらけ
紐や動物たちの声がする 鳴いて転がる髪の夕食へ
いっしょうなんてなんてないさ
この背があるもの
つづみの底よ もし山の緑に色があるなら
精と代え ....
道端に人が横たわっている
居眠り運転の自動車がやってきて
定刻通りに轢き逃げしようとしている
その間にも私には守るべき家族がある
見なければ見ないことに出来たその人にも
同じくら ....
ゆたかな歓声のあと 出てくるのは出汁
悪魔でも華の色でもない 千切られた湯
手にした誰かがそれを青といい
自分にみせたから
変えられると思った
透明というまま
すばらしいちからで
....
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