吾輩は猫ニャンである
親分が
まだ目も開いていにゃい
吾輩を拾ってくれたのである

親分の手のひらよりも
まだ小さかった頃
もうすでに吾輩は
親分の枕で一緒に寝ておった

ある夜
 ....
すっかり夜だ
カーテン開ければ
満月輝く 白く白く生照らし
円かな輪郭保ち柔らかな光にて
どろんと赤々地平に昇るその巨大忘却させ

(それは死そのもの だった)

死は生に付き纏い
 ....
いい街だ
いろいろと建て変わったし
交通上便利だし
人は集まるし
美味しそうなお店もあるし
ファッションは溢れてるし
駐車場だけ
あと駐車場がキレイになれば
この街は完璧だ

駐車 ....
 小鬼らの足あとに少女もはだしを載せましたら
 堪えきれない心が蒼へと染まり
 瞳に映らなくなりました

 そこから見えますか
 少女の唇が呼ぶ雨と
 少年の肩を締めつける光
 そして間 ....
この七月の
光降り注ぐ
太陽の日、
路傍の石に
眼が穿たれ
見開かれる沈黙、
熱と光の充溢に
霊性貫かれ只不動。
つらいことを
乗り越えるために
欲をこころの糧にする
けれど 大事な物事は
一つでもあれば良い


こころの深い傷と共に
生きるね
この傷の深さは
いのちの深さと
つながっている ....
○「縄文杉の祈り」(改定)

別れた勢いでやって来た
縄文杉の朝もやの中で
私は愛の祈りをささげる

宮之浦岳を越え黒潮を越えて
都会に住む君に届けとばかりに
愛の祈りをささげる

 ....
 かつて
 わたしの掌に
 高々と燃えていた火柱

 それは
 赤く 高く 太く 激しく
 掌で支え切れない程だった

   わたしの顔も 肩も 胸も
 
   焔に染まって輝 ....
 うごく小さなゴミの塊

 しゃがみ込んで足もとのキミを摘み上げる

 「モップスリッパみたいじゃないか!」
 と
 カナブンくんに挨拶する

 どこを
 どうあるいたら
 こんな ....
電車に乗ろうとしたら
頭の先から尾ひれの先まで
すっかり人魚になっていて
人魚は乗れません、と
電車の人に断られてしまった
取引先には遅れる旨連絡をして
しばらくホームで待つことに ....
寝惚けたお前の目が見開かれるくらいに
猛烈なやつをぶっ放そうか
俺はフラストレーションの岩石になってる
どこかにはけ口を求めてるのさ

指先の些細な痺れが気になる
足のつま先の痛みはい ....
いいね
いいね
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いいね
いいね
いいね
いいね
いいね
ポチッと
おして
わたしも
デビュー
いいね
凶もまた


{ルビ飴=bonbon}でした


{ルビ藍=indigo}ならば


{ルビ鯉=carp}でした


{ルビ居閒=living room}ならば


{ル ....
響きの世界に居る俺は
踊る人、躍る宇宙
面映ゆい想い抱え
重い荷を背負い
地軸の揺れ幻想
排し笑い飛ばす

この響きの色彩の匂いの世界にて

もはや意味成さない
言葉を並べながら
 ....
肛門には特別なセンサーがあり
個体と液体と気体を識別できるから
オナラのすかしっぺができるのだ
このセンサーが機能しないと
音出しっぺのオナラテロになる

江戸時代には
良家の女性に付き ....
踏みあぐね
手桶の中の
桔梗色
舌で探した螺旋
ささめく人の葉の
鳥のように途切れた
輪郭を
探るように炙る
ああ破顔
時けちらして
蔓巻く祈りの向こう
海耳にあふれ
見上げる ....
別れた勢いでやって来た
縄文杉の朝もやの中で
私は再生を誓う

宮之浦岳を越え黒潮を越えて
都会に住む君に届けとばかりに
愛の祈りを高らかにささげながら
私は再生を誓う

幾千年もの ....
哀しみに立ち尽くす人々
明け方、夢に観た
おもちゃ箱ひっくり返せ
記憶に眠る幼子よ
それなりに成長した木なので
横たわるとベッドからはみ出してしまいそうだ
実際、回診の時
医師は枝分かれした根っこの末端を
注意深くよけながら
ベッドの周りを移動しなければならなかった
根っ ....
道の途中で、
一緒の者が笑い始めた
相棒は笑いながら
「もうお終いだよ」と言う
そんなことはないよ
いつか終わりかどうかじゃなくて
僕たちはちゃんと生きている

相棒は歩くのを止めた
 ....
 にぎわう児童公園に
 一人やって来た その子
 砂場の隅っこにしゃがむと山を 
 つくりはじめる

 子連れの大人は
 見知らぬ子だから声を掛けてみるが
 自分のつくり始めた山に夢中な ....
私は
自殺はしないよ
自殺はしなくても
どの道私は
死ねるんだから生きるよ


死ねるよろこび
生きられるよろこび
光る風に
戦(そよ)ぐ影
ひとつ


行雲流水、放てば満 ....
○「7月」
「おーい 皆さん 今日からもう7月ですよー!」
と叫びたくなった今朝
「これから どうすんの? どうしたいの?」と自問する

○「血圧は正直」
何かストレスがあると
血圧が上 ....
戸を開ければ
もんわりぬるい風、
吹き抜ける

たましい、
肉の病にままならず

うう と呻き

不快と苦痛、
夜風に晒す
私 とは
ナニモノか
始まりの終わりと
終わりの始まりの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない

ささくれの
あとさきの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない

言葉は完全なものではなく ....
光の響きのアラベスク
巨大な像、海に沈め
思考の力に火を放つ

(俺という時間 終わり
私という瞬間 開けて)

柔らかな硬さ 
円と三角、一体化し
見慣れた街並み、
丘の上から新 ....
幸せ気分で抱き合えば
幸せが倍になる

どちらかがモヤモヤしていても
抱き合えば消えていく
幸せな状態へと回復する

二人の時間は大切
繋がりが深まっていく

好きな音楽を聴きなが ....
雨は降ったり止んだり降ったりで
四季のある国のひそかなもうひとつの季節

室内干しの洗濯物
取り込むまえに
ちゃんと乾いているだろうか、とさわってみる

乾いているようにみえても
繊維 ....
晴れの日にも
雨の日にも
暑い日にも
寒い日にも
ただ生き長らえていくことだけが
目的のように生きている年寄りたちがいる
年寄りにも希望があれば
どんなにいいだろう
年寄りにも夢があれ ....
おりひめとひこぼし
地上が雨で見えないときこそ
ラッキーと思ってるはず

一年に一度しかあえないなんて
神さまひどいよ
七夕がいつも雨で
人目を気にせず会ってもらいたい

いやいや  ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
吾輩は猫ニャンである 其壱銀薔薇1*23/7/2 21:58
夜想67ひだかたけし223/7/2 21:46
駐車場がキレイになれば木葉 揺123/7/2 19:23
あやかしsoft_m...4*23/7/2 15:40
予兆ひだかたけし423/7/2 15:12
※五行歌 四首「どこに転んでも大丈夫」こしごえ5*23/7/2 10:18
独り言7.2zenyam...4*23/7/2 6:46
月に歩く女リリー2*23/7/2 3:02
七月のそらに[まち角13]2*23/7/2 1:45
距離たもつ10*23/7/1 23:57
勝手にやらせろホロウ・シカ...4*23/7/1 21:58
いいね銀薔薇1*23/7/1 21:00
you, again墨晶2*23/7/1 20:34
斜光ひだかたけし223/7/1 18:18
すかしっぺセンサーイオン3*23/7/1 17:03
かつて人を打った石の記憶 二編ただのみきや1*23/7/1 16:44
縄文杉の祈りzenyam...1*23/7/1 15:28
転覆ひだかたけし223/7/1 15:17
誤診やまうちあつ...123/7/1 14:38
とんじゃくatsuch...5*23/7/1 12:49
静かな山[まち角12]リリー2*23/7/1 11:02
※五行歌 八首「死ねるんだから生きるよ」こしごえ2*23/7/1 10:20
独り言7.1zenyam...2*23/7/1 10:16
夜想66ひだかたけし2*23/6/30 20:31
僕らの独り言はソネットにならないAB(なかほ...3*23/6/30 19:26
光の響きのアラベスクひだかたけし3*23/6/30 17:53
抱きたい夏川ゆう523/6/30 12:13
梅雨の通夜そらの珊瑚11*23/6/30 11:07
長寿社会zenyam...2*23/6/30 10:01
七夕日朗歩野7*23/6/30 9:39

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