雨が降ったら雨を憎め
....
どうして涙がでるのだろう
水に戻ると書くように
海から生まれた僕たちの
からだの中の塩分が
外へゆこうとするからなのか
どうして涙がでるのだろう
広い世界のかたすみで
こんな ....
あの空の向こうに飛んでゆきたいな
あなたのもとへ
些細なこともくっつけたがる
あなたがいつもあたしのそばに居てほしいから
見上げるとほら
あなたの声が聞こえる気がするよ
あたし ....
頭のなか 頭のおく
何かの空 なにかをいえ
愛だ人だというつもりはない
消えていった文字と書き綴っていく文字の変らない暗さに
頭のなか頭のおく
何かの空 なにかをいえ
愛だ平和だいうつもり ....
秋が好きだ
秋は全てを俺にくれ、全てを俺から奪い去った
俺は秋のために笑い、秋のために泣いた
落葉が姿を消し、やがて冬が訪れる
何処かに残っているはずの
理想の欠片が見つけられない
繋がっていたはずの
天球の波動が感じられない
現実的だったはずの
予感は思惑を外れて宙に浮いた
身近に感じていたはずの
神の息吹は遠 ....
熱意は
人を動かす
複雑な事象のすべてに
具体的な指示を出せる
人間はいないだろう
自分を知っている人は
謙虚だ
自分がではなく
適任者が
現場が
動きやすい状況を作る ....
合浦の浜に藤を見に行くのが好きだって
ばあちゃん 僕にお菓子を買ってくれて
二人してバスに揺られて 行ったよね
桜も沢山な公園だけれど
その頃は いつも人が ごったがえしで
僕は ....
合浦の浜さ 藤ば見さ行ぐの好ぎだって
ばっちゃ わーさおがしば買ってけで
二人すてバスさ揺られで 行ったっきゃね
さぐらもてっぺな公園だっばって
そったどぎだば いづも人っこ ごだごだ ....
発音法は本で学んだ
息をはくとき、のどをふるわせ
音をつくる
これがなかなか難しい
僕の場合、17日間つづいた夜のおわりに
はじめて成功した
口とのどをひらいて アー
口をすぼめ ....
悲しいニュースも
嬉しいニュースも
いまは
チャイムを押さないでくれ
スパゲティを茹でているんだ
もう生きるのも飽いた
そんな言葉が
マジシャンの剣のように
おれという人間の
人生の箱の外から
何度か差し込まれる
不思議なほどに
致命傷は避けて
まるで生身の ....
優しくなんかしないよ
それは罪だから
桜は
背中を伸ばして咲くの
ふわりと
散るときも
涙なんか流さない
胸にいっぱいの
悲しみを秘めて
くるりくるり舞う
蝶々みたいに ....
関東大震災時のデマゴーグから何を学んだか
今はお墨付き精度の数値で風評被害が拡散する
マイクロシーベルト、ベクレルとゆー単位の定義ではなく
習い初めた言葉の音響に不安を投射し踊る羊群
情報化社 ....
暴れろ
無心に
無心であれば傷付ける事はない
優しさなんてものは百円よりも身近にあるもんだ
「殴りたかったから殴った」と弱さを認められない奴は言うけど
弱い奴が格好つけると格好悪いか ....
あなたは来るの
トレンチコートで
前がはだけると
中は全裸
(と思ったら・・・)
あなたは着けてる
ペニスケース
ジャングルでもないのに
ずっと
今年の春忘れない
桜の花咲き乱れて ....
ふるら
ふるり
舞い落ちる
薄紅色の憂鬱に似たもの
らるら
るるり
鼻先で笑う
どちらの岸にも辿りつけないもの
うるら
うるり
降り注ぐ
乳白 ....
もうすぐ今日が
地平線の向こうへと
まだ生きたかったと
怨念を残して去っていく
その時太陽の傍らで
道連れに消えていこうとする
今日をぼくと共に歩んだ
ちっぽけな気持ちの欠片
....
なぜか目が離せなくて
胸が刺されたみたいに痛くて
お腹と胸の間の部分の
違和感が続いてゆく
喉から手を突っ込んで
とれない
とれない
ジタバタする
もっとあたしならとかいったり ....
大自然に生かされているだとか
生かされていることに感謝するだとか
もう言えない
大自然がちゃんと生かしてくれないから
私たちは文明を発展させていったのだ
たまたま牙を ....
その店はあった。
丘の上にポツリと立ち、遠く工場の白い煙がもくもくたなびいている。小さな木製の看板に無造作に書かれた、種屋、の文字、周りはトタン板で覆われ、回りには見たこともない草が生えている。 ....
俺にたどり着く場所はあるのだろうか
JRを乗り回しながら
今日も酒を飲んで帰ってくる人たちに
朝の面影も 何も 見あたらない
君といるのは とても疲れた
一人でいたい いつも 俺は
....
言葉を拾い集めながら
歩き続けてきた
何の葉かも知らず拾い集め
だがそれでも青い山の葉や
米の葉はまだまだかぎりない
最高級の言葉をブレンドした
一杯の茶ができたと
老紳士は ....
幼いっていうやつのほうが幼い
人生一回こっきり 一本の道しかない
後にも先にもない道
先に行ってる人間なんかいない
僕がはじめての旅人なんだ
見てきたようなことを言うなよ ....
君はいつも自意識過剰だよね
何もしないことは恥ずかしくないのに
失敗するのが恥ずかしいのかい
おかしいな
誰もみてないってほら
やってみようよ
誰もみてないんだからさ
良 ....
しずかな場所へきた
きりんがいたので声をかけると
一瞥し
首を振り 遠くを見つめ返事はかえってこなかった
遠くに子豚がいたので
声をかけてみると
子豚ではなくきりんが返事をした ....
わたしだけの世界
かすかに聞こえてくる
喧騒のひとかけらも
画面のむこう
ほほえむアナウンサーも
わたしを拒む世界
ため息が漏れたとしても
それはひとりぼっちの声
下らない ....
生まれたてのガラスは
存在しないかのように美しかった
内と外を隔てる境界なんて
本当は存在しないものなのだと
透明な身体で物語っていた
ガラスの魔法は少しずつ
雨に触れて解けていく
....
人の怒り
兎の悲しみ
牛の痛み
マンモスの憂い
ゾウリムシの儚み
蠍の板ばさみ
イソギンチャクの絶望
カワウソの焦燥
蝮の煩悩
ウォンバッ ....
生きる事、それが日々を告白する事ならば
僕は日々を生きている
そう考えていいのですか、先生
あなたの言葉が思い出せないのです
あなたの言葉がわからないのです
先生
あなたは裏切 ....
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