わたしの名前は 今井麻依(いまいまい)
人事異動でやってきた 戸田貞人(とださだと)さんとの出会いは
月並みだけど運命としか言いようがなかった
嵐の日々も 酷暑の日々も 秋霜の日々も
仮に ....
おもいが強すぎて
伝わらないね
ちょっと
はなれてみてるよ
しかたないから
金曜の夜は
とてもセンチメンタルな気分になって
隣でスヤスヤ寝息をたてるあの子の
将来を案じて
眠れなくなってしまうから
僕は一晩中
起きていることにするよ
明日は休みだし
お気に入り ....
天も地も
親しみあう闇
眠りも覚醒も
溶けあう夜更け
空と森と土たちの
交わる全体性
流れるように
循環する
暗黒の空の下
森の樹々は眼を閉じている
樹々の足元で
....
目の前の男の
わたしからみて
右耳から顎の先まで一直線に切り取られているのを
わたしからみて
なにか問題が山積みのような気がした
何度見ても
男であり
右耳から顎の先まで一直線に切り取ら ....
自分は 待つ男。
攻める事は無く
ただ待つのだ
この風景の一部に同化して
時がうつるのを
ただ待つのだ
自分は 武器を持たない。
攻められた時には
ただ待つのだ
....
キミに預けし その華は
彼国までの片道切符
うねり 高まる 汽笛に
白き可憐な華を挿し 期待に胸を膨らませ
キミは今夜旅に出る
私の想いの華を胸に
今ま ....
土曜日は半ドンで幸福だった
....
シャム猫の白い牙を抜き取り
柔らかな目蓋の裏へと突き刺す
暗闇に怯えないようにと
その瞳だけを抉り出して
夕暮れに滲んだ街の色は
滴る血の色に似て素敵だね
赤いトゥシューズを胸に抱 ....
月が美しい時、その下で、犬や豚や、
うさぎやらくだや、馬や鳥が、痴れたり、
うずいたり、つかえたり、
引きつったり、しゃくにさわったりしながら、
季節売りが立ち止まって、
次の芝居を始めるま ....
同世代の男女がじゃれ合っていて
それを
遠くから眺めて
コーラを飲む
まぜてもらえないから
としが
いった
はだが
よごれて
しんだらよくなった
コーラは甘味料入りで
一 ....
飛脚の往来で賑わう剛虎橋
靴磨き屋の師匠とその弟子
生活のために各地を旅しては
争いごとに首を突っ込む
剣の腕なら二人とも一流
仁義を貫き悪党を退治してきた
どこからか流れ ....
そこを開けると
花畑のパノラマ
南風が吹いてて
髪を撫でてくる
ミツバチがこんにちは
カマキリがご機嫌よう
チョウがさようなら
蟻さんゴッツンコ
夏が好きなんです。
麦茶が好 ....
ふと、目をつぶる。
そこは青空。
私とあの子は空を飛んで
雲の上でキャッチボールだ。
あの子はボールを後ろにそらし
ボールは東京タワーに刺さる。
また、目を ....
mind heaven
長い永い旅を終えて へとへとに疲れたあなたが
最後にたどり着いたのは 生まれた日のような
優しい光の場所 最初に流した涙の跡に
新しい涙がこぼれ落ちて また動き出す ....
良かった とたくさん書いてある手紙
挫折した私にあてた 亡き先生の言葉
都会の勤めを一年で辞め地元に再就職した
仕事を覚えたての私に
あなたの事だから きっと会社の利益になる
早く決 ....
むかし 見たことが
あるかも しれない
いちご と 練乳
甘やかされた記憶はないけど・・・
足も胸もうすっぺらで
淡い日々をすごしてた
スプーンの背で
つぶされち ....
やらなきゃなあ。
携帯のメール、返さなきゃ
メールの相手に嫌われる。
その前にベッドから抜け出そう。
やらなきゃなあ。
図書館の本返さなきゃ
催促の電話がくるぞ ....
小さな謎がとける
氷の塊は
とろけたとたんに
別のモノになりすまして
心の
わだかまり
は 塊とは違うモノかしらん
ストローでつっつきながら/液体の中の氷を
暑い暑いという ....
目を開ければ猛暑の様に
温いものばかりが私に入り込んでくる
地下鉄の線路に立つけれどアナウンスは同じ事ばかり
『黄色い線の内側に立って下さい。貴女の脳ミソは異常です。』
私 ....
ええやないか
傷つかないように生きたって
なるべくずるがしこくやろうや
どうやったって
ボロボロにはなるんやから
甘い菓子の話
アンタが好きか嫌いか知らないが
俺の好きな ....
つまらないことをしては 美しさを忘れ
また置き去りにしている 奇跡のとき
どこまでも追いつけない 船にふたりは
のっているのか それとも ひとり小舟で
沖にゆれる 鐘の音も届かない 隔たり
....
私の顔は腫れ上がり
鏡の中に血まみれの女が泣いて居りました
一体何が悲しいのかも分からずに
とめどなく流れ落ちる雫
強くない心は
一つの願いを棄てて居りました
腹の中で息衝くイ ....
これを読む頃に 貴方は
遥か 遠くにいるのだろうね
想いは ありがとう
想いは ‥イキテ
ありったけの心 ヲ
届かない 願い ヲ
貴方 ....
飛べるはず飛べるはず
どんどん高くなっていった
ハードル
歓声に手を上げて応える
そんな自分に酔っていた
いつまでも応えられるはずもなく
歓声は小さくまばらになっていき
今は ....
見つめ合うこともなく
言葉を交わし合うこともなく
唯体温を感じる距離で
お互いを認識している
肌が触れ合うことに
どんな意味があるのか
きっと答えは無いのだろう
そこに在るというだけ ....
散らばった机と椅子。
教師の言葉は右から左。
民の言葉も右から左。
エライ人たちが繰り返す、繰り返す、
ちぐはぐ世直し論。
ああ、あの宮殿は学校かい?
学級 ....
例えば、同じ花を見て
同じ思いを抱くこと
例えば、ある歌を聞き
同じ感情になること
そして
当たり前のことを
当たり前に受け入れること
....
どうでもいいじゃないか
雨が降っても 風が止んでも
君には関係ないじゃないか
君はエアコンで守られてる
どうでもいいじゃないか
外で戦争が起こっても
君には関係ないじゃないか
君は家 ....
5月の朝
空に光は形を成し
僕は空を歩く
足跡は新緑の木々に
萌え初めた木の葉に
閉ざされた瞼のような、そのそよぎに
色を変え、心を留め
未来を孕まず
輝く朝の
今を握りしめ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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