「希望」という名の駅が
旅路の先に視えるから
僕等はきっと
今日の荷を背負いながらも、踏み出せる
午後の体操が始まると
もの忘れのお爺さんは
何かを思い出したように
皆の輪からむくっと立ち上がり
部屋の外へ歩き出した
つきそいながら隣を歩き
途中でソファに腰を下ろして ....
校庭に出ると
マグノリアの花
東南の風が吹く
青い空が眩しい
サンドイッチ持って
林檎畑でお食事して
赤いキノコを脇目に
牧場に一目散に走る
プレッツェルを買い
広場の時計台 ....
幻の建築の下で、給仕人等は白い手袋を
はめる。幻の建築は夕陽に染まり、地面
に怪しい影を伸ばす彼等が白い手袋で持
つ一つの銀盆にのるリボンを結んだ七面
鳥が焼けた黒い姿で、一声啼いた(その ....
夜中の2時に携帯に
メールが届く
その後眠れなくなる。
注意すべきか迷う。
私を苦しめる。
次の日は眠い
友達がランチ
奢ってくれた
重き荷を背負って
行くが如し
焦るべか ....
おじいちゃんが
よければそれで良い。
おじいちゃん好きだったけど
仕方がない。
怨んではいない
平静を保ち
苦しみを噛み締める。
おじいちゃんが幸せなら
それでいい
パワハラ ....
地面の上で
濡れているパンの耳を拾った
食べたりはしなかった
隣に 湿った草が生えていただけで
木立の隙間に見え隠れする山なみが
雨を伝って雲の香りを運んでくる
したしたと滴る 路地の ....
アトリエで
鳥と歌う
リスと笑う
鉛筆に泣く
+
飽きてしまった
飛ぶことにも
理屈をつけることにも
襟を汚したまま
+
空いているところ ....
君の言葉には温度が無い
そう言ったところで返事もない
返事が無いならただの屍
どんな気持ちでそれを言ったのか
そんな事言うつもりじゃなかったのか
気持ちが無くても言えてしまう恐怖 ....
ひまなもんで
プラトニックラブとは何であるか
つらつら考えてみた
肉欲を離れた精神的な恋愛である
とすれば例えばネットで知り合い
相手を見たこともないような恋愛は
プラトニックラッヴな ....
とある清潔な会社のオフィスである。わたしの指はパソコンに向かってなめらかにキーボードを打ち続けている。それに応えるようにして、キーの一つひとつが軽やかな音を放っており、静かなオ ....
トイレットペーパーで尻をふく
路上ではやらない
ビデオデッキのなかではやらない
あとは鈴木先生にまかせて
トイレに行っていろいろ出す
貧しい公園の貧しいベンチで
貧しい僕らが座っていて
コーヒーをひと缶
分け合って飲んで
だけど、愛だけはあるから
寂しくはないよ
お金が入ったら
二人で公営の団地に住もう
そこには ....
あのコの笑顔
アンドロメダから望遠鏡で眺めているよ
彼女はぼくがこの宇宙にいることも知らないけれど
じいちゃんぱあ
ぱあでいいのさ
硬く握りしめたぐうに勝つから
ばあちゃんチョキチョキかにあるき
ぼけて手も
麻痺して手も
じゃんけんぐ〜と
誰もが
はらへる
つゆはれま
ピースがゆ ....
{画像=110604155503.jpg}
ヒヨコの足首を二つの指で掴む
飛ぶように羽を振り
尻を振り
首を振り
嘴を振り
黒い止め穴のような眼から溶剤の涙を幾筋も流した
幼い黄 ....
その4.詩人さんの生い立ちにも迫る
☆☆
061小さな頃は一言でいうとどんなダースベイダーでした?
062今までのダースベイダーはいかがなものですか?
063憤るダースベイダー ....
とぼけた顔で写る、家族写真の度
食卓には痛み止めばかりが並び
学生はいない
当たり前に
不親切な人の群れは総じて新宿方面に流れるから
指差し確認の習得は必須条件だった
肌の ....
私の祭りに行きたい
私の祭りは花火のかわりに梅干しを打ち上げる
ひゅーん ちゅっぱ ちゅっぱ
私の祭りに行きたい
私の祭りは神輿のかわりに老婆の尻をつまむ
つまんで ひ ....
引っ掻き傷のような雨に
ふやけていく街の輪郭を
見ているようで見ていない
雨のまにまに
彼女の打算
蒸留水のような嘘が
グラスのふちを伝うのを
見ていないようで見てしまう
雨の ....
歩かなあかんと思ってきたけど
歩きたいって思えたらいいな
立ち止まってもかまへんな
うずくまったら
だいじょうぶか?と
きいてくれる人もおるねんな
おんなじ背中があったなら
一緒 ....
歓びの光を食べて
すくすく笑う
痛みの雨を呑んで
それでも笑う
初めは小さな種だった
それがだんだん根を張って
それがだんだん茎を伸ばし ....
昨日と今日 その間に突然刻まれた割れ目
いつも通りの景色 全てに影が落とされたよう
明日になれば何事もなく一日が始まると思っていたけど
どうやら単純に解決する問題ではないみたいだ
世界 ....
ZEROになってしまった
プラスじゃないけれど
マイナスでもない
また始めるための 目盛りZERO
雑音を無にして 始点を裸足で立つ
他人の物差しは要らない
1目盛り1目盛り 心を打つ ....
何千回か言ったくらいで
何万回か重ねたくらいで
軽くなったりするものか
頑張って
おー頑張って
頑張って
頑張って頑張って
頑張って
なんになるのか
わかんないから
仕事からかえって
なんにもない俺は思うよ
俺に必要のないものがたくさんあるん ....
{引用=
三段目の階段の
配線を繋ぎ換えているんだ
そのままいるんだ
今はその、あ、あ、あ、
よろりときたらそいつでおしまいだ
おしまいだ
派手に崩して
縦の周りに並べて死ね
....
君はまだ魂の不思議に気付いていない
それに気付けば 君の目の前のドアは
きっと大きく開かれる
君がその先を歩めば
そこは即ち「道」となる
空の手より零れ落ちた藍の寂寞、
浮ついた命の棲む雪の園の、
白磁を染め行く。
全ての音を吸込む黒髪、
一たびの謀叛に掻き毟り、
君の腕を拒む。
あけいろの影さす時、
冷めかけた誘 ....
哀しくなるほど綺麗な鏡の中から
君の揺れた感情が流れて来るよ
切ないくらいに普通な君の声を聞いて
ただいつか見た痛みを
忘れていたいだけ
寝苦しい夜の中
電灯の下
悲しみを流す君を抱 ....
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