金がないのに、
女を呼ぶ。
仕事が、あまりにも、
立場上、沈んでしまっていて、
ぼくは、
性格なのか、
やはり、
優秀ではないのか、
なにも、
サラリーマンとしての処世や、
策を弄 ....
安っぽいラジオから
哀しげなファドが流れて
甘ったるい洋酒が手元にあれば
アイムサティスファイド
おじさんだから、
このファドに抱かれて
この時に留まる。
もしかしたら ....
革命前夜の午前二時
公園のベンチの上を疾走する機関車はガラスの少女の欲望
アルコールの花咲く脳髄は夏の星座を華麗に強奪する
ベッドの上で汚物にまみれた世界を虐殺せよ
美しすぎる自分に恋してしまった
ねぇナルシス、あなたは誰のもの?
隣に居ても 抱き合っていても
あなたはあなた自身を愛してる
美しいナルシス、あなたを否定しないわ
唯、これだけは赦して
....
黒になりきれない夜は
まばらな黒雲をまとう
きっと空もさみしいんだ
真っ暗じゃないからって
君は黒い服で
考え事して歩くから
僕は心配でたまらない
どんな一日だっていいじゃない
....
悪魔を呼び出すことにした中学生のメグミとマサエ
メ「 こうやって、魔方陣を描いてっと 」
マ「 ホントに良いの? 悪魔なんて呼び出しちゃって 」
メ「 大丈夫、だいじ ....
くしゅ、って
どこかの
紅茶ポットが
できましたって
ささやくように
あるいは
きょうみしんしん猫が
もふもふのねこじゃらし
鼻のあたまをからかわれ
くしゅ、って
かお ....
....
筆先で
なぞるキャンパス
透明な
絵の具が踊る
白いキャンパスの隅に
淡くて滲んだ人影
目元から溢れ出る
透明な絵の具で
絶えず
絶えず
ひたすらに
色を重ね ....
共感出来ていた詩に違和感を覚え始めたのは
いつ頃だったか忘れてしまったが
しとしとと降り続ける雨の季節だった
500円で買ったビニールの傘を差しながら
待ち受け画面を見ると
ふと、切なく ....
人を好きになったことがない、と言ったら
せつないねー、と貴方は笑った
もうすぐ夏なのに風は冷たいし、と続けた
もしこのまま一緒に歩いて居たら
私は何を言ってしまうか分からなかったから
も ....
ある朝、私(わたくし)は
暗く濡れたアスファルトの坂道を
一人ゆっくりとのぼっていました
両側にはブロック塀
その向こうには常盤木の枝密やかに揺れて
飛び立つ朝の姿が
澄 ....
深夜のマクドナルドで
僕はつい、
百語めでつまづいてしまう
別れとかこの先とか
そんなテンプレートの途中
僕はつい
踵返して逃げようとしてる
おまえは ....
紫陽花を食べながら
あなたを待つ午後
雨はまだあがらない
太陽はもう沈まない
(月曜日)
七つの海は健在だった 。
(火曜日)
なにもない
(水曜日)
ちょっとだけ考えてみる
(木曜日)
なにもない
(金曜日)
なにもない
(土曜日) ....
だれも愛さない
みんな愛してる
これって同じこと
選ばないから
選ばれない
大事に差をつけて
守られたがるけど
ずるいだけかもしれない
でもやっぱり
私だけって言葉にすが ....
あなたの知っているあなたと
わたしの知っているあなたは
ちがうかもしれない
わたしの知っているわたしと
あなたの知っているわたしは
ちがうかもしれない
あなたとわたしの体温の差
....
彼女の首にそえられた腕枕には、肘から向こう側が無かった
目隠しをしている
寝息を立てている
肘から向こうの虚空について夢を見る
僕はその虚空に取り残されて、シングルベッドを俯瞰する
とこ ....
新宿にはどんな文化があり、渋谷にどんな文化があるのかと考え出したらキリがない。私たちはこのミニチュアのような街の中でどんな人生を流れていくのだろうかと思う。多くの人に、それを選ぶ権利はないのだと思 ....
窓を開けてみると
音速に乗って
私の部屋に運ばれる
ソプラノリコーダーの{ルビ音=ね}
真っ直ぐでもなく
なだらかでもなく
S字やクランクを走行してる
教習車みたいな音色
先生 ....
以前僕はキスゲであり、すすきであり、また、砂粒であり、星粒であった。故に孤独であり、暗闇からも愛された。
病魔に襲われてからというもの、僕はすっかりその全てではなくなった。
孤独でないがために ....
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誰もが想いを求めて立ち止る時
人は静かに息を継ぎ
少しく肩を落として振り返る
回りの木々は色彩を落とし
静かにあなたの瞳を見守るだろう
....
感じることができます。
夜汽車に揺られながらも、心の昂揚を抑えきれないあなたを。
心の師に会える喜びを。
あなたの純粋で綺麗な魂を。
感じることのできる僕は幸せです。
時に切なくやりきれ ....
目を瞑ってごらん。
そして両の瞼の上に静かに手を置いて。
そこに、あの時の青く澄んだ空や、鮮やかな森の緑、自分にとって感じの良い情景が浮かぶなら、あなたはまだ大丈夫。
焦らずに、そしてゆっくりと ....
*
彼女を携帯の電話帳から見つけて
通話ボタンをタッチする。
コール音が鳴り出す。
鳴り続ける。
と 機械的 ....
ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
ミサイルほどのペンを片手に
と歌う
キーボードで打つ
明朝体より
紙の上で躍る文字
走り書きの痕跡を
つまづきながら
歩いて見る
言葉は ....
果てでは
混ざりあう灰色が
涎を垂らしている
むらがる夜の下では
性器をひるがえす少女
果てでは
結ばれたはずの日々も
きっときれいにほどけている
見なかった夢を見るこ ....
みえるひとって
苦しくはないのかな
あらゆる人の悲しみ
あらゆる人の痛み
すべて 引き受けてしまうのに
みえるひとの痛みは
どこへ行くのだろう
月のない夜に紛れて
そっ ....
しかくがあります。
しかくのなかに、ちいさなまる。
まるのうごきは、ふきそくです。
しかくはちっとも、うごきません。
まるはしかくにぶつかりますが
ただ、はじかれてしまうだけ。
....
ねえ そこから月がみえる?
どんな場所でだってみえる月は
汚れてなんかいないよね
あなたうなずいているよね
ねえ そこからあたしみえる?
うん って そう うん って言ってよ
それは嘘 ....
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