☆最初の女の子
こくりと喉を鳴らして
彼女はそれを飲んでしまった
喉に引っかかるのか
小さな咳を繰り返しして
それからにっこりと微笑んで見せた
「おいしくはないよ、おいしくはないけ ....
久しぶり
みんな元気してた
またさ
また
黄金の山を越えた所で
宵越しに集まって
まったり
ゆっくり騒ごうよ
お前が生きているんだから
こっちは元気に決まっている
きっと
....
なけなしのお金をはたいて
選挙権を買った
一番かわいいと思う女の子に
一票を投じた
結果発表はテレビ放映された
もちろん かじりついた
名前を書いた女の子が
トップで当 ....
わたしらがきっと
世界で最後の人間やわね
わたしらはもう
子どももこさえへんし
セックスすることもあらへん
だからわたしらがきっと
世界で最後になるんやね
わたしはときどき思うん
....
夜がすき
真っ暗でも
えい と空を切り裂けばきっと
星も月も
むこうのページだってきっとある
そう信じているから
眠っている間に
くるる くるる まわる地球
いやなこと
悪いこと ....
本当の自分はどこに行ったのか
本当の自分はどこかでせかせかと
誰かの影になって畑仕事をしているのか
だから本当の自分は
麦わら帽をかぶっているのだ
本当の自分の上に ....
ふたりは密着している。お互いの鼓動が伝わりそうなほどに密着している。あいにく外では雨が降っていて、そんな微かな音は聞こえない。だからふたりはくっつきあっていることに気付いていない。どちらか一方は低体温 ....
指先を動かせば
共に動く。
指先十本で
繋がる糸。
受け継いでからの
この物理的な絆が私の頼り。
ランドセルを担いで一緒に歩いた。
小石をよけるには
片足を上げて
歩を進ま ....
あの日あなたは
この世からこぼれてしまって
涙が止まらないのはなぜだろう
瞳があって
涙腺があって
涙がこぼれて
そのことと悲しみにどんな関係があるんだろう
愛
あの夜
寒い ....
低気圧の接近、
する唇から
漏れる苦い言葉
水へと沈み
二度と浮上しない深海の
珍しい魚になる
従兄は輪転機を回し
僕らの指紋を
大量印刷している
これでも昔はお医者さんだったんだよ ....
スライドする「時」にも
リボルブする「空」にも
おかまいなく アベニューの
しらはえに欣喜乱舞する 子雀たち
それは
(余命を知ってか知らずか)
血の意図を発露するに真剣な
....
泣きながら
走る
泣きながら
追いかける
泣きながら
勉強する
泣きながら
唄う
泣きながら
読む
泣きながら
寝る
すべては
貴方の存在を想ってから
泣きながら
....
自然と
入ってくる
心地よさ
あなたは
いつも
私の中に入ってきて
夢や
哀しみや
怒りや
喜びや
多くの
多くの
そう
数えきれない程の
私の
感情を
....
目標を持ち
自分は何をしたいか?
何をすべきか?
何が必要で、
何は不要か?
真を求め
無駄を減らす
TVは金持ちの
洗脳である。
放送局の株は
全て金持ちのものだ。
自 ....
ブレーキのない
車
走る事しか
能がない
カーブは
スピードを出し
目隠しで
ナビ当てに走る
命はいらない
車が止まるときは
死んだ時
スリルの満点
フラッシュのように
断片的に動く
カクカクぎこちなく
破壊的に動く
スネアドラム片手に
行進のソロ
カクカク行進する
人生のソロ
シンセドラムは
とどろく!
ギターは
唸 ....
人々は自分に怯えている
なら、生まれない方が良かったのだ
人生を捨て去る時、人は
きっとニヤついた表情をしている
君が大切な物を失うまいと守っている時には
人々は君を大切な物を持って ....
オイラだったら
一発目をかける
かけて
汚して
それでまた興奮して
二発目に挑む
誰かを呼びたい
誰かを呼びたいけれど
銭がなかったら自慰
DVDを見てシミュレーション
今日も決め ....
おまえがなけりゃ ああこんなにも哀しい日々
ぽっかりと穴のあいた虚しさよ
おまえがなけりゃ人生は こんなにも
ゆたかになるはずがなかったのさ
歓びの朝も 愉しい午後も
夜には星のささや ....
想う ということは
一銭にもならないという
想う ということ
ただそれだけでいいという
想う だけじゃ
想っている だけじゃ
不安だという少年は
来る日も来る日も屋上で
想う が降 ....
他人に
嘘はつかない
もったいなくて
せせらぐ闇の絡まる音を 寝転びながら聴いていた
耳たぶを床にくっつけて
爪っ先で悪心を蹴っとばし
かかとで抑鬱を押しのけて
扉のすきまに吸い込まれてゆく
耳の中身が水深1000キロメ ....
これから先も
これまでも
私たち
出会ってたかも
しれないし
出会ったりする
かもしれないね
それは本当に
おっきなこと
だけど同時に
ちっさなこと
なにかは変わり
な ....
ブルーの大きな背中は
人々の中でぽつりと
丁寧にナイフを入れるような
甘美な眼差しで
ひとりひとりを刺し殺した
ジークハイル
「「目つきが生まれつき悪いもの ....
つんぼになった君の耳に
僕は優しく唄を語りかける
僕たちの周りにいる人々は
みんな一斉に虜になるのに
君は素知らぬ顔で本をめくる
試しに今開かれているページの文を
唄に乗せて歌ってみる ....
頑張りすぎてないか?
背広の内ポケットから懐中時計を取り出す
時計の風防が赤く点滅してるぜ
無理をしていないか?
ポーチから出したコンパクトで顔を見つめる
真っ赤なルージュだけが ....
君は何を見ていたのだろう?
過ぎゆく季節の中で、
君の歌が聞こえた気がした。
三角定規を透かした空に
110609
日が経つと
降り積もった雪も堅くなる
かじかんだ手でスコップを掴み
腰を伸ばし
柔らかそうなところに
突き立てた
音もな ....
日本を信じてるひと
日本に呆れてるひと
日本を殺したいひと
怒りと希望は渦になって起爆剤がないためにウロウロと
そしてテレビはポップに伝えます
当たり前に雨は降り暑くなり寒くなる
....
わが身を仰向けて
土のうえ 横たえば
わたしもいつしか
星のかけら
ふたつの井戸は
涙の水をたたえ
不格好な洞穴も
そよ風を盛られた
ほほえましい噐
幾万年の時が過ぎても
....
2957 2958 2959 2960 2961 2962 2963 2964 2965 2966 2967 2968 2969 2970 2971 2972 2973 2974 2975 2976 2977 2978 2979 2980 2981 2982 2983 2984 2985 2986 2987 2988 2989 2990 2991 2992 2993 2994 2995 2996 2997
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