雀たちの会議を
傍聴しているカラス
雨の参入で流れて解散
どこいくの?
私は濡れて
またお留守番
モニターに映っている
ものいわぬ数字と
クジラが泳いでる
緑の断崖に大渦が見えた
私ははやく海に入りたくて
恥ずかしがってパーカーを脱がない
彼女のまわりで踊ってた
汗と潮の飛沫が乾いて
キラキラ落ちていく
戻ってこられないく ....
雨の日は おうち遊び
メールを待ちわびて
ひとり遊び
鍋に牛乳を注ぎ
砂糖を適当に入れて
冷えた状態で
とりあえず木ヘラでかき混ぜる。
鍋底はザラザラし
固体の砂糖をすり潰してるようで
なんか悪い気がしてくる。
ザラザラ感が薄まって ....
16時から仕事のきみには
10時半は夜中の3時
まばらな髭と
からまるシーツ
ぜんぜん正しくない場所で
持たない同士で
持ち寄らず
なんにも奪わず
抱き合った
夜がくるの ....
今日が終わる前に
きっと逃がしてあげる
飼い殺した卵も
腐った根っこも
もう気にしなくていいんだよ
わたしが逃がしてあげるから
見えない遠くまで走って行ってね
いつも
....
泣きそうな夜に限って詩が書けない
....
はじまりの曜日に
いろいろなはじまりがあり
それに疲れたあなたと
お茶を飲むそんな夜
言葉がなにも
生まないことに憂いたあなたは
お茶に浮かべる
昨日からの想い
知らぬ顔で飲み ....
へやのそうじをすると
どうしても過去と決別しなければ
綺麗にはならない
空白を求めて
すきまとすきまのすきまを
すいすいと箒をおどらせ
過去の塵をはいていく
ほこりはずばり過去そのもので ....
ブラックコーヒーもタブレットも
静かな苦み、それこそ初めての煙草の味を
忠実に私に思い起こさせるのに
桜の約束も果たせなかった今年や
蟻の蠢く夏の照りつける道路や
そういう風景は い ....
{引用=
ゆるせないものたちの
正しい呼び方を
毛布に{ルビ包=くる}んで
抱いて眠る
おやすみ、
受話器の向こうの
どこか分かりえない場 ....
ドリップしたコーヒーを
疲れた体に
一気に流し込む
深煎りの
深みのある味で
コクがある。
仲直りや
喧嘩や
失恋や
色々ある。
活躍している。
飛躍している。
勉 ....
20離れていると
いろいろと
あれで
ヘイ、ポコチン
あんまり悪く考えないで
皮かむりなんてことは
気にしないでいいからさ
もっと良くなろうよ
彼女が君を受け入れてくれることを想像してごらん
ほら、どんどん良くなっていくだろう ....
空地で少年たちが野球をしていた
打球は大きな弧を描き
空のどこかへと消えて
二度と戻ってくることはなかった
家に帰るとリビングの隅に
ボールが転がっていた
返さなければ、と思い ....
110620
どんなに素晴らしい内容でも、端から理解できないことをしゃべり続けられては堪りません。また、時間がないときに丁寧に詳しく話されても困 ....
沖縄出身らしいコンビの片割れ
何言ってるのか聞きづらいんですけど
それとは違うんだよね
*
前を向くってさ
結局のところ、そう言うことなんだと思う
しつこいぐらい諦 ....
責任の自覚ではなく
貶めた先に
何かを望むから
きみは一篇の詩
ただひとつ
この星にうまれた
かけがえのない一篇の詩
時間は目眩めくリズム
若さに弾み
老いて穏やかな
飽きることのな ....
気付かないうちに朝になって
気付かないうちに夜が過ぎてた
なんだかすごく
もったいないなって
夜を追いかけてみた
星を目指して
月に手を伸ばして
夜を追いか ....
頭のどこか奥のほうで
水が、
ごう、
と音をたてた
やさしく響く音楽のほとんどが
ほんとうは悲鳴に由来していることを
習いに学校へ行く
聴いているふりをしたり
聴いていないふりをし ....
おれの存在は
ナシにした話みたいなもの
壊れたオートロック
煙を上げたラジオ
真夜中にズレこんで
サイクルをゆがませる
うまく流れたはずの流れ
わずかに残留して
腐敗を ....
僕はサヨナラと手を振って
みんなの元を離れて来た
「外へ出たら危ないよ」と
みんなは言って止めてくれたが
僕は危ない所が好きなのだ
最高の笑顔でサヨナラして
今、新しい地平へと僕は歩む
....
私は名付けられます
飼い主が逃げるたびに
何度も何度も 私の名前が変わります
今年も名前が違います
飼い主に左右されながら
今日を生きています
今日も此処に足を運んでくれて
フラ ....
詩についての詩
俺自身詩と呼ばれるものを
たくさん書いてきたつもり
けど本当のところ
詩ってなんなのか分かっていない
この【詩についての詩】なんてのも
詩と呼べるものなのかわかんない
....
鼓動は通り
鼓動に還る
夜は
そこに無いように在る
夜の坂を下り
振り返る
夜を作るもの
何もなさを照らす
黄金と黒の
二重の円のなかで
せめぎ ....
荒れ狂う海の面前
母なる海よ
母なる大地
そのふところに
僕は立つ
母なる空の夜の星
漆黒の空を僕は見上げる
僕はどこへ行くのだろう
ふるさとよ
無よ
僕はどこへ
帰って ....
セーラー服が空色で
芝生を駆ける高校生
片手に本を抱えつつ
どこか尊い受験生
弁当とお茶と制汗剤で
空気の中は粉だらけ
目を開けたまま眠れると
....
花束がゆっくりと腐っていく夜に
物事はギターの陰で息を潜めている
ささやかな草原を抜けて出会う泉に
少女は捨てることの悦びをしる
蝶々は旋回する
森は徐々に深くなり
積み上 ....
ことと
置いた所から
緑の深い村の
ひび割れた
土瀝青が広がる
夏のまひるは
黒く歪んで
両の手におさめ
土の道を
寂しくあるく
芒の夕闇
底溜まりに見て
目を細くした ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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