鎧を身に纏った老夫が戦場へ向かう
群集は彼を「英雄」と称えた
裸の将軍が陣地で決断を鈍らせる
群集は彼を「愚将」と非難した
裸の参謀は指揮権を奪うために策を考え込む
群集は彼を「泥棒」と蔑ん ....
街はコップの中にあった
人々は皆
銀色の言葉で話をしていた
消しゴムの形をした像が
中央広場に置かれていた
教訓めいたことが刻まれていた
僕は草色の列車に乗った
寒天の匂いが ....
僕の肉体は (フィーバー)
脂に覆われている (フィーバー)
どんな時だって (フィーバー)
冷房がないと
挫けちゃう男
フィーバーそうさ
僕らのヒーローさ
エアコン工事のおっちゃん ....
嫌い、
それは速い。
あっという間に届くから
いつも取りもどせないんだ
嫌い、
それはウサギ。
いじわるなウサギ。
好き、
それ ....
すうっと染みてくる
とても自然で
ひんやりとして
あたしの
脳細胞に
刻まれる
なめらかな言葉
遠くから
キラキラとした
あなたの姿を
見つめていたの
だんだ ....
セックスのあと
べたべたしたキスをくれる男よりも
冷えたビールを寄越す男のほうが好き
もしそれが
火傷しそうに香るコーヒーだったら
きっと愛してしまう
セックスの前に
愛を口にする男 ....
靴はかるくて
空は青色
人もまばらな
枯れた海辺で
飴玉がわりの太陽を
半分こして舐めながら
横切る不幸を指差して
かなしい色を
指にともして
柔らかい絵を
ふたりで描 ....
1
朝九時にニコライ堂を右手に見
下りる坂の街路樹は
銀杏のくせに輝く緑
2
靖国通が
花満開だなんて
だれが信じるものだろうか
でも事実なのだから
3
湿気の多いビル ....
悲しいね
だけど
いつか死ぬの
一人残らず
都合のいいやつで甘んずる
そいつを俺は女王様と呼んでいる。
足の細さ
と、腰の細さ、
きをつけるのだよ
脱いだらたいていひどいんだ
足と、
ウエスト、
以外
けど ....
そのとき
歌うのをやめていた
いっせいに
目蓋も
胸に泡立つ
つたない血球も
もう歌うのをやめていた
きみが
心をこめて笑ったとき
....
すぐ気づいても
遠ざかる距離が悲しくて
どこにあるって確信があった
なのに
その確信もプラスチックの虹玉のように
くしゃくしゃとしぼみ
ちっぽけな捨てられるガムみたいな
塊になってしまう ....
息を詰めろ
あしたは晴れますように
在るべき物を
在るべき所へ
ならば
死の匂いを求める俺の
在るべき所は何処だ
休みたい
狩の原理に委ねたい
在るべき物を
在るべき所 ....
ほんとうは日曜日が好きなのに
いざ日曜日になってしまうと
日曜日なんてあっという間に過ぎてしまうから
日曜ほど悲しい日はないと思う
それでみんなとりあえず土曜日が好きなんだけど
待ち ....
自動世界の歪みに落ち窪んで漏電
浮遊する未浄化のたましいたちが天井に残す曲線は
首吊り縄の正確な模写のようだ
水面の波紋のようないのちの明滅
電気仕掛けとおなじ ....
三角錐の収斂点が三つ
夜の底を穿ち
針の先が落ちて響く
音
□衝動
にきび 待機 わたし 廃棄 さすが 宇宙 ほんと コロしたい
ときに 衝動 レモン 齧る ムシが 居たら あっさり 死にたい
ウソを つかず 生活し ていると あなた ....
私が見ている風景は
きっとここには無いのかもしれない
そして ぼんやりと時の中を流れていく
流れる風景を 私は見た
鳥が鳴いている
遥か彼方に見えてきた 風景の中で
私 ....
雑誌の記事を鵜呑みにして
夏を代名詞する都道府県を
アバンチュールの篩いにかける。
クーラーを27℃辺りに設定し
冷気をどうにか扇風機で拡げて
缶と鳴るビールがごきゅごきゅと
食道を通 ....
生き抜く
という仕事をわたしはしている
鳥の絞め方は昔他人のばあちゃんに習った気がするが
怖くて見てなかったから
そうチャリンコの乗り方も習得遅れの臆病者
あなた
生きてたでしょ
わ ....
求めてはいけない世界の入口で
きみにサヨナラをする
小さく手を振り
大きく踏み出す
あの日の静寂は
今日への始まりだった
わかっていれば
わかっていれば
これは
....
騙したりしたい
真実だよと言って抱きしめたい
永遠にと言いたい
終わりなんてこないと言いたい
ずっと一緒だって言いたい
どこへもいかないって言いたい
冷めた目をかくして
熱く抱きしめ ....
おの いちる
おる いのち
いち の おる
いのち おる
ち の おる い
いる ちのお
いる の オチ
のち おいる
おちる の い
おちいるの
おい ちるの?
血要る斧
野 ....
流連というのは
あそびあるく
いみだと
いままで
きづいていた
まえから
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue
}
女の子の、悩みを聞いて!
好きなひとが モテモテモテキ
あいつは野球部 気持ちはパフューム
汗か ....
あたしの
あかいふうせんに、かわいいハートがひとつ。
あたしね、ママになるの。
二十歳になったばかりの日
お酒もタバコも、すごくわくわくした。
おとなに酔った、そんなあたしに彼は ....
午前2時、パブ。
カウンター、酔ったマスター、酔った女、酔った男、酔った僕。
僕は誰かのタバコに火を点けて呑んだ。
グラッときた。何杯か呑んだ焼酎より回る。
タバコをやめて1年と1ヶ月 ....
苔と藻にふせたノートに
体のアンバランスをもたれかけ
心にとどめた亡骸をみた
そういうように人はできてる
星の運行
天の活況
綿毛がダンス
うつつをぬかし ....
壮麗なラッパに乗せて
心に流した水で洗い
変わりばんこに音符にした
寂しさがゆえに 悲しみを踏みつけ
楽しさがゆえに 笑いをこらえた
そんなときにこそ
天から降って ....
22時に、
体験入店のメルマガが届いていたので、
電話する。
2時半くらいになりますと言われる。
交通費をごまかされようとするのを、
きちんと値切り、予約する。
明日は、月曜日なのに。
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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