遠くの方を見ていた
疲れていた 私は
恋人がいるわけではなかった いないのに
この街をぼんやりと流れた
いつのまにか夢を見ていた
ああ 足りなかった 読みとることが
だけど ....
暇だったので詩でも書こうと思った
寝付けないのでなんとなくキーボードを叩いてみようと思った
なんとなく体が気だるいので興味の無いテニスの試合なんかをそのままテレビで流しながら
それだけでなん ....
わたしは、思い出す。
緑青色に変化する刹那に
わたしは、思い出す。
貴賎の値札を貼らないと不安な人々が
まだ陽気だったころ
西欧の文化道理の規範と日本とは別であったころ
学 ....
光は闇を奪おうとするね
本物の夜の明るさじゃないね
スイッチを切れば消えてしまう僕を隠して
闇は光を飾ろうとするね
明かりを常に中心に置くね
スイッチを入れて光ろうとする僕を ....
期待したいからメガネをかける
まるでよくはみえないメガネを
遠くの方だけみえればいい
できたら君の居場所以外を
手に取るようにみえるなんて
そんな恐ろしいことはいやだよ
真実なんて ....
今夜は、大好きなあなたのために、カプリッチオを・・・
同じ大学病院に、医師として二人で勤務するようになって六年目にやっと、妻と同じ日程で夏休みが取れ、家族旅行に出かけようとしていたその日、チャイ ....
ない
などの
ことばを
つらねて
ない ない ない ない ない ない ない ない ない
ない ない ない
といった場合
その中のいずれかは
地震(ない)
である
ことが
あったと ....
薔薇の花弁の道から
幼子は現われてくるのだ
父の一滴の涙と
母のうめき声のもとに
遠いはるかなところから
一つの言葉はやってくるのだ
父なるものの死と
母なるものの無のもとに
....
いくつもの風が過ぎた
いくつもの雨が過ぎた
いつ結んだ思い出だったろう?
僕の地平をゆく青い旅人に
君の塔に棲む白い少年が手を振る
日と月とがめぐる 星座がめぐる
幾重 ....
カレーにかびが
ういていたので
かきまわして食べた
わたしは
いったい
どのくらいのかびで
出来ているのだろう
ある日の授業で先生が言った
宇宙を暗唱してください
興奮したように
エントロピーやら引力やら
べらべらと捲くしたてた委員長は
廊下に立たされた
....
煤トレナイノ
頭皮ノ付着ヤ髪ノ付着
爪先ノ付着ヤ目尻ノ付着
アセルナ アセルナ
カビクサイ
煤ラ
変幻ノ
水平線カラ襲ッテキテハ
永イ年月ヲ
生キルコトニシタ
田螺ラノ角笛 ....
曇も空も
濁りの水色
髪も 笑みも
午後も 火も
うねり 夕方
浪と夕方
音を窓から放つ鍵
水色の ひとつの指
背骨 階段
背骨 階段
一瞬消えかけ ....
まるでマグマのようなほとばしる熱いエナジー
君の顔はおかしいよ
ぼくは三千回も笑ったよ
君の声はやわらかいよ
ぼくは体中の力が抜けてしまったよ
君の体は魅力的
ほっそりとしたラ ....
ゆるやかな光の中で
ただなんとなく、カーテンが揺れる
じめじめした空気の流れ
ただぼんやりと、部屋の隅を見つめる
ほら、ここにいるよって
あなたが笑った気がして
そっと「おはよ ....
シヨウスルとは
二つの矛盾した概念を
矛盾を抱えつつ
さらに高い段階に統一すること
らしい
例えば臆病な人間が時に無謀な行いをするのをキレるという
これは短絡しているので
臆病と ....
トラックが
女の子を後輪で
柔らかく轢いていくのを
交差点にいる
私たちは
あちこちにある
空のせいにしようと
縫うように歩くのだ
信号を見失って
瞬きを繰り返す
そのまま目を ....
ひんがしの のに かぎろいの たつみえて
かえりみずにバイクをふかす
かぎろいのみを まなこにうつし
はねのとけるも かえりみず
まっすぐな道で
気分上々 音鳴らせ
はらをふる ....
いうならば
生きるということは
世間に向かって眼を開き
自分の矮小さを自覚することだ
そうだ。だからみんなびっくりする
自分が本当に小さいことを
だから僕は酒を呑んで
へべれけに ....
モンシロチョウに倒れ聞き耳当てる
襦袢を下ろし、日向に掛ける
おもしろいって、ぜったい
おもしろいって、ぜったい
跳ねて 跳ねて 約束する
馳せる皮に 添い羞じらう
人の流れが消えかかって 色は暑さで垂れかかって
誰の心にしがみつけばいいのだろう 丸い形なら滑ってしまう
記憶がある脳みそのなか 嘘で弾いて 誰をみている
これが俺の本当のうたか これが嘘の ....
わかりあえることが
人生の目的だった頃は
わかりあえることの可能性を探っていた
今はわかりあえることの意味を考えている
わかりあえることって何だろう
それは理解しあえること
尊重し ....
誰もいなかった
遠くの川を見つめていた
その川は ぼんやりと流れていた
この私の目から 流れていく時に
どこに行くのだろう
ああ 時の中で
私は 一体 何をするのだろう ....
靴の紐は
自分で直せます。
友達の受身型に
とても驚いた。
心配はいらない
私は一人でもいい
また泣けば良い
言った事を忘れる
バドしたら
いじめられそう
しばらくしていな ....
怒りの嵐がやみ
穏やかになる
笑顔に戻る
素足になる。
風呂の前に
足浴してから入る
全てを忘れ
全てを流す
君の嬉しそうな顔を
見ていると
元気になる
また明日もと ....
ブーブー
キャンキャン
コケコッコー
ニャー
カーカー
メーメー
ゴロスケホーホー
ホェーホェー
デッデポッポ
ワンワン
モーモー
メェェェ〜
入道雲の浮かぶ
背丈ほどもある草むらの
風の抜けていく
ふかみどりに、時折
沈むようになった鉄条網
(U地区)と
わたしが、そう
呼びつづけた街の住人
たちが、みなで立てた
鉄の ....
家計簿つけて、ため息ついて
数字とにらめっこ、にらめっこ
ああいやだ
世間のあれこれ素知らぬ顔で
きれいな言葉しか紡がない
詩人になりたいのに
いつの間にか口をついて出る
お財布 ....
潮
明るすぎる崖
やけに落ち着いた たたずまいで立つ
青すぎる空が 海の照り返しで
光が私に立ち上ってくる
憎悪 わたしの憎悪
おもいだせない
憎悪から ここまで ....
崖の下から海がひろがる。
寄せてくる波が、激しく岩に砕けている。
風に押し出されそうになって、岩場を踏ん張る足に力がはいる。
ぼくにはまだ、奈落に逆らう力が残っている。
それが生きる力であ ....
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