ホッチキスでそこかしこ、ぜんぶ
とめてしまって
空気穴だけ用意して
わたしの世界はありました

かまきりのたまごをみつけたんです
虫が嫌いなので水に沈めて
そうしてたまごは全滅してし ....
いつも生きていると
私は… 言葉もなく
ああ 良かった… 生まれてきて
そんなふうに… 私は 何故か
ぼんやりと そう思える
感謝や感動を感じる涙を、
僕は君にあげてるだろうか。

謝罪や恐怖を感じさせてる涙を、
僕は本当は見たくないんだ。

だけど、君はそっと涙を流すんだ。
僕に気付かれないように。

あ ....
ややもすれば返り血を浴びていた。返り血といったって、別段ぶっそうな話じゃなくて、たった今僕の目の前で弟が鼻血を出したのだ。鼻血にしてはなかなか見事なもので、僕の後ろの真っ白な壁が真っ赤に染まった。危う .... 減光の刹那から始まる気狂いをなだめる為の契約が必要、ショット・ガンが脳漿を撒き散らす幻想、不精の爪で肌を掻いて俺の身体は赤線だらけ、叫びを選択しない衝動は、そう、綿雪のように静 .... ウォーターがスライドする
くねくねした勢いを拝借して
水が滴る只の男は
彼女のビキニごと
たわわな胸に飛び込めば、
たわわんとキャッチで
ヘルプしてもらう。
鯉に恋して滝を昇り
勢い竜 ....
教会にいく日曜日まで
まだ何日間かあった朝に
ぼくはゆびさきにひとつ
ひとつ、あなたに纏わる
ことばをつけて
黒目の上にのせていた
瞼の裏側に一文字だけ
引っついて、痛がゆく
なっ ....
 七月     

プルトニウムの夏
音の無い朝
人の無い街を
私が歩いているのだとすれば
青い大気の海底を
もはや足に濃い影伴れて

日輪は黄金の鏡を向けて
絶対無関心の触手をば ....
1.

己れ、にだけ
忠実であろうとした女の
左腕は今朝 彼等の海へと
絡みついたままもげ 
その、断面からは黒く冷たい
叫びごえが鳴って
ロスタイムの合図とする

2.

 ....
考えすぎない
なんてできない

考えきる
こともできない

風みたいに
自由になりたい
なんて思ってるくせに
臆病者

風は
よく思われたい
なんて思ってない

見つめす ....
大きな石がゴロン
鹿威しの音
お茶でもどうですか?
カランと氷の音

学生が通る
8月までいるそうだ
やる気満々
若くていいね

隣の家の笑い声
風鈴の音
おじいちゃん家の
 ....
はらり ふらり と風の中をわいだめもなく歩きさまよいながら うんとこしょ とおもい腰を上げて 明日まで生き延びようと力をいれた
先はみえないほうがいい ましてや未来なんて
夢をみるのはいい
 ....
庭に咲く向日葵の陰で
雑種の犬が寝ている

鼻先に吹いた風は部屋に入り
指先や広げた時刻表の表面を涼しくして
再び外へと出ていく

真昼の駅、三等車に乗って
てんとうむしは出征 ....
雨があがり
低くたれこめる雨雲のあいだの
ぽっかりと開いた空に 高い雲がみえた
高い雲は季節をさきどりし
未来を映すように 夕映えに染まる
雨雲はいまをあらわし どこまでも地平の果てにひろが ....
ただ話をきいてほしいという
おそろしいことを
いわざるをえないのなら
かおをかえりみたならば
はだが
としとともに
うつくしさを
うしなう

すくいようのないものを
なんでも持っているひとっていいよね。
と、友人が言うので、
たしかにそうかもしれないけど、なんでも持っているひとを見たことがない。
と、返した。そうしたら、
あなたは、なんでも持っているじゃな ....
カタカタと鳴る

眠れない夜の四脚の貧乏ゆすり
床に喧嘩売って

チクチクと唸る

眠れない夜の二針の歯痛
壁にドリル打ちこんで

ザワザワと嘆く

眠れない夜のこんにゃく ....
今朝がた夏を刻み終えた男の全身を漂白してベランダに干したところだと云う 
熟すことも腐ることもなく ただ 秋がくればカサカサと鳴るだろう 
できることなら、血の匂いのしない図鑑をくれ 魚鱗 ....
ひとりじめする贅沢と
分け合える幸福

ナナ、ぼくたちは、
ひとりでは幸福になりにくいみたいだから

壁の白さに飽きたら
青空のしたに降りといで

ナナ、
世界は用意されて ....
  身構えないで
  かなしみは空のように
  僕たちとともにある
  あるときは透明に
  あるときは責めるように



  手放さないで
  よろこびは風船のように
  ....
港町の浜辺に面した食堂
浜辺の見える出窓に置かれた
古ボケた大きなラジオから
流れる昔のエレジィは
淋しく悲しい旋律で
波止場につながる道沿いを
黒いショールに包まれた
港のおカマの頭上 ....
夜が来るほんの少し前
西向きの部屋には
橙がふんだんに降り注ぐ
紅く
熟れた
それから

耳に
届くは
貴方の声

今宵
貴方の
その腕に

強く
抱かれ
夢を見る

熱く
触れた
それらは

共に
激しく
溶け合い
 ....
余生を愉しむ老人を
嗤う蠅がぐるぐると
周りを旋回し始める
し!しっ!死ィ!

彼らはセイメイ意地装置なんかを使って
きっとしぶとく生き続けるのでしょう
代わりにワカモノを差しだした ....
空気に衝突して割れる声の破片が
あの同じ恐怖の温度をもって
心臓に突き刺さる

長い階段の一段一段を
少女の裸足が
危なっかしく下りてくる

何から逃れ来るのか、
わたしは知らない
 ....
最近あの娘が構ってくれないものだから
部屋には安いウイスキーの空瓶ばかりが転がってるよ
おかげでここ何日か体が重たくてしかたないんだ
電気ブランを飲む気にもなれないし
誰かジャックダニエルでも ....
あまり覚えていない友達のことなど、私はいつも忘れた。私は自由でいたかったし、時の流れをいつも感じていたかった。単純肉体労働など、嫌気が差してやる気などおこらなかった。それだけは私が私であることの選 .... みじめな虚しさがおりてきて

散財で埋まらず/止められず

しょぼくれ/のんだくれ

霞んだ幻をつかもうと宙を掻く/爪を欠く

潮騒を遠くに/風を遠くに

人波を遠くに/ ....
小さな単位ではかる
それは大きなねがい
みんなねがってる
みんなのしあわせ

方法がちがうと
肌触りがかわって
認めたくないよな気がするね
それでも
同じ方向をむいていたいね

 ....
心休まらぬことばかりだろう。そんなことは分かっていただろう。「悩みも悲しみも無い人生を送れると思っていた」なんて何処かで聞いた事は覚えていただろう。僕は苦しいなんて言っても誰も知った事か。誰だって苦し ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
たまごc311/7/6 4:53
人間の一人番田 111/7/6 2:42
あたたかい涙。狠志111/7/6 1:32
散文詩_110620.txtもしゅ111/7/6 1:27
愚劣な牙のトランジスタホロウ・シカ...2*11/7/6 0:33
ナツ男電灯虫311/7/6 0:23
空白にかえるズー3*11/7/6 0:12
1敗1勝salco5*11/7/5 23:12
ロスタイムDNA311/7/5 22:41
はにかんだ風朧月211/7/5 22:37
のんびりまったりペポパンプ4*11/7/5 21:06
風の中たそがれ龍生011/7/5 20:33
冷麦たもつ411/7/5 20:30
帰り道寅午111/7/5 19:41
36111/7/5 19:33
よく訓練されたウエイターはるな611/7/5 18:44
眠れない夜に乱太郎12*11/7/5 18:32
サマー・ヴァケイションDNA411/7/5 17:29
分け合うはるな311/7/5 16:10
空と風船草野春心2*11/7/5 16:04
鴎ー野良猫その1の上空ー……とある蛙6*11/7/5 11:39
打ち捨てられた橙にれもん611/7/5 11:04
りり2*11/7/5 6:54
返り咲きの幻想c011/7/5 4:34
鋭い叫び声ではじまる夢K・フラグメ...211/7/5 4:28
ブラックニッカ只野亜峰111/7/5 1:36
景色のどこかで思うこと番田 311/7/5 1:34
きみを遠くにフミタケ211/7/5 1:28
希望の空朧月111/7/4 23:42
(Metropolis)gy0.jp111/7/4 23:21

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