百合のつぼみが白く垂れている

セミが電気設備のような音をたてている

葉が揺れている

オレンジと黒の蝶が羽根をやすめている

影が揺れている

緑がひかりで黄ばんでいる

 ....
赤子のように

愛したひとがいた

しあわせだった


はじめて知ったひとの乳首を

赤子のようにさがした

姿が見えなくなったり

声が聞こえなくなったりすれば

泣き ....
倦怠感と働くことを考えて薬を止めてみたけれど
辛くなって。

だから
今日はちゃんと
薬を飲んで
眠ろうと思います。

闇に想えば
どうか
あなたを愛す
夢を見れますように。
 安っぽいネオンに浮き上がる壁のシミ、年食った売女のためらい傷にデカダンスすら感じながら、油臭い路地裏につっぷした浮浪者の踵、また、その頬に刻まれた皺、それらの造形美に酔うことだって平気で、若い君は強 .... わたしは
だれ
だったかな

忘れたくないのに
薄れていく

赤々としていたのに
薄くなり
桃色になり
白になり
無色になって

鋭い刃物に
怯えて

色も体温も
 ....
あなたもそうだろう

死んだらまっさきにあなたの過去にゆき

ぼくはあなたに寄り添うから

ぼくはあなたに寄り添うから


幼稚園のときいじめられっ子だった

でもいじめっ子たち ....
人は過ちを犯しながら
成長してゆく
偽りの仮面に
秘めた笑い声

自分の首を絞めて
快感を味わう。
自分の胸に短剣を
突き立ててみる。

戻れないあの時
夢の為に生きていた
あ ....
ふざけてばかり
まともな事を言わない。
人が嫌がることばかり
理性などない。

愛の汁を吸い
大きくなる。
命が軽い
人を不幸にする。

酒に酔い
それでもトカゲの様に
生きて ....
もはや貴様は
逃げられない
悪い方へ引き
擦られて行く

もがいてもがいて
苦しんで苦しんで
どろぬまにはまる
もう貴様は墓の中

そうだギターをはじめよう
誘惑されてその気にさ ....
いのちにいろがあるとしたら
なにいろでしょうか

たいようみたいにあかいのかな
おそらみたいにあおいのかな
ゆきみたいにまっしろなのかな
もりみたいにみどりなのかな

いろいろないろを ....
予定を踏み込んだため
機構が前上がりになってしまった。

何かの感触で
一連の動作と出来事が、後退りとなる前に
どうにかして機構を前向きにしなくては。

そうだキャスターがいい
キャス ....
 
 
陸地では使われなくなった文字が
水槽に降り積もっている
僕はエスカレーターから
その様子を眺めている
前の人の袖が
風のようなものに揺れて
明日になれば
おそらく別の人の後ろ ....
纏綿の、
六じょう縊首の面々は、
ゑ、ゑゑゑゑつ境、
ひひひ、ひつ竟、
ご社、ご輪とも、
ご捨、ご解とも、
ご生と、

愚主「ひきぬ口輪は、とばでしょう」

どうしょうととて、天面 ....
  ゆうぐれのいろを
  おしえてあげたいけれど



  かすかなひびきでさえ
  てのひらにつつんで
  あなたにあげたいけれど
    


  ふれることから
 ....
どんぶり一杯の葉
あなたはそれを
毎日食べているので
肌がうっすら
緑色に変わってくる
緑色のままで
接客も料理もする
時々、糸を吐き出す
 雨の日には川辺に佇んで
 君はいつも微笑んでいた

 横顔に纏わりつく細い髪の先へ
 指を伸ばせば大気は凝って
 堅く透き通っていく指先
 眸の奥へと逃げる想い

 澄んだ硝子玉のよ ....
僕らは夢を掴むために本当に努力をしているのだろうか

「成功する鍵は時間だった!」「書くだけで夢が叶う手帳」「聞くだけでシアワセになれるCD付本」など
夢を叶えるためのノウハウが書かれた本が巷に ....
さっき捕まえた蛾が
腹をひくひくさせていて
卵を産むのかと思う
葉の上に置いてやると
動きが止まり
腹を破って
なにかの虫がこぼれる
その虫が世界に広がる
緑波立つ
一面田の面
太陽真上に
正午の沈黙

見時葉の月
一よう多様
大気の底で
焦土の地が沸く

あの夏の日々
われを失う
瀕死の乱心

あの夏の日々
割れる脳内 ....
日盛り
頭上に覆いかぶさるのは
この上なく濃厚な夏の青空

ひとしきり蝉時雨

百日紅の花が揺れ
――あの庭にも 百日紅がありました
と どこかから誰かの声

しばし足元に目を落と ....
 日本海にしずむ
 落陽は
 おおきくて美しい
 と、ラジオでだれかが言った

      *

 かつて
 五島灘にしずむ
 落陽を
  ―― オレンジ色のおおきな
 ....
平成23年8月6日 
旧暦の七夕イベントでにぎわう鴨川
視界を遮る北辺の山々の
はるか上空まで入道雲が立った
3本ほど 並んで立った

昭和20年8月6日
「今日も暑いのぉ」 ....
  君に
  言いたいことがあったけれど
  誰かが言ってしまったから



  もう何もない
  日が翳る
  電車が騒ぐ
  来なければよかった
僕の孤独な情念の炎が
語るべきことばの切れ端たちを
のこらず灼いてしまうので
僕の口からこぼれだすのは
いつも色違いの灰ばかり。
灰ばかりです。

両手の手のひらいっぱいに
灰を差し出 ....
       
高さとは
ピントが合わせにくいものだ
望遠レンズの先にある
高さの下に言葉を置いて
その先に括弧書きするように
灯台の思いを置く
大きなものが
身近に引き寄せられて
 ....
ヒトの心なんて
わかるはずもない
愛でてる猫は
自由でいいね なんて

背中にある
羽はいつか
きえてしまって
代わりにはえてきた

疑うって気持ちは
ヒトの証明みたい

君 ....
だから言っただろう悪女なんて自分の正当化だって

自分をいじめる道を作って楽になろうってずるいよ

盲目的に愛なんて語らないけど
でも誰かの好きをいじらないでほしい

セフレけっこう
 ....
君がここにいないのに
僕がここで生きている意味は
なんなのだろう

ただ命を繋ぐためだけに生きるのなら
人間である必要はないんじゃないかな
翼を生やして鷹になり
獲物を追って大空 ....
夏祭りでもあるのだろうか
浴衣姿がちらほらと
色とりどりの帯が揺れ
電車の中は浮足立つ

みんなには夏が来ているんだね
誰もいない僕の右手側
ほんの一瞬、懐かしい思い出に浸る
 ....
寝息が聞こえる

私は 未だ許せずにいる
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ある夏吉岡ペペロ611/8/8 0:15
赤子のように311/8/7 23:49
2011.08.07はなもとあお8*11/8/7 23:28
失われた二十年ゆえづ311/8/7 23:17
開かない扉と刃物もずず111/8/7 22:37
タイムマシン吉岡ペペロ511/8/7 22:33
全てを学問の為にペポパンプ3*11/8/7 21:04
毒蝮三太夫3*11/8/7 21:04
蟻地獄2*11/8/7 21:04
いのちのいろ洞野いちる611/8/7 20:06
貝が開く、貝を開くyuugao3*11/8/7 19:45
追いかけっこたもつ711/8/7 19:20
安泥古月2*11/8/7 18:16
あなた草野春心411/8/7 17:35
グリーン春日線香311/8/7 17:23
雨の日には夜雨211/8/7 17:07
僕らが成功できない理由洞野いちる211/8/7 14:47
拡散春日線香411/8/7 13:06
八月シホ.N611/8/7 13:04
夏 空[group]塔野夏子4*11/8/7 12:22
洛陽は落陽の果てにあって石川敬大19*11/8/7 11:29
雲の立つyumeky...3*11/8/7 10:05
翳り草野春心511/8/7 9:17
あまね11*11/8/7 8:21
灯台花キリン311/8/7 7:51
儚い夢朧月111/8/7 6:53
こりない彼女に梅昆布茶311/8/7 6:18
まさたか011/8/7 4:42
011/8/7 4:30
隔たり青井とり111/8/7 4:02

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