友人は被災地にボランティアにゆき5キロ太って帰って来た
俺は札束だけを持って被災地から離れた地方都市にゆき1キロ痩せて帰って来た
夏枯れの向日葵が
こころに咲いている
あな ....
遊び仲間と珈琲を飲む
焼肉を食い別れるまえに珈琲を飲む
きょうの苦渋を
あしたの希望を
遊び仲間と珈琲を飲む
焼肉を食い別れるまえに珈琲を飲む
信じることがこわいという
君は月がすき
星をみるのがすき
ひとりにして
と君は言う
空間の端にいる
ことを許して
身じろぎせずに息をする
互いに
影法師のように
心で
....
ふさぎ込んでばかりじゃ
引きこもっちゃうから
窓をあければ
ひととの縁に恵まれるから
愛ってよくわからないけど
情なら大体わかるから
もし私が病気じゃなくても
いつか立ち ....
白いレースは翻り
裸足は茨の道を歩く
少女は笑っていた
何も謂わぬまま
いなくなったのは誰
雫が朝を濡らし
腕から百合が零れる
少女は笑っていた
何も知らぬまま
いな ....
ここはでんわのくに
でんわのくにではきょうもみんながくらしています
....
カンパリ飲んで
忘れよう
ハイボール飲んで
忘れよう
煙草は吸わない
酒もやらない
女も抱かない
たまにはいいか?
道端の雑草のように
享楽を知らない。
また勉学の道に
....
楽しいな
苦しいな
嬉しいな
悲しいな
音楽が全てを
忘れさせてくれる。
愉快にダンス
可憐にシャウト
負けない
恨まない
挫けない
我道を行く
苦しむべし
悲しむべし
反省すべし
良心持つべし
EASY COME, EASY GO!
悪銭身につかず
ギャンブルはするな。
損して得取れ!
笑顔を忘れずに
いつもいい気持 ....
あぶらぜみ 8年かけてうまれなく
蝉がなく
なかないなかない
喚くのは
我慢強い北国の
魂ひきつれ
泣けば気持ちが晴れるのに
喚くのは
どこかの ....
ひそかに尊敬していたS先輩は
アマチュア天文界では有名人
小惑星に名前もついている
「先輩その小惑星って軌道外れて地球に落下してくるんじゃないすか〜」
ああ たぶんいい女がいればな〜
....
母が滑り台で遊んでいる
すぐに、つまらない、と言い出して
妹のあきよさんと裏山の藪に入っていった
インターホンが鳴る
野口さんが玄関に立っている
タッパの中身は手作りの牛乳羮 ....
影をどこかに落としてしまった
はだかで銭も持たずに
どこで何をしているのだろう
夜になればお腹をすかせて
この騒がしいあしもとに帰ってくると
淡い希望をよそに
よその影と交わり合い
自立 ....
切迫した最期の
夏の到来は
記憶の中でぶよぶよしつつあって
ゆっくり弛緩しつづける
こよりみたい
つづく夏を重ねるたび
もはや静止でも
昂ぶりでもなく
無為のまま指先にふれ ....
何をするにもやる気が出ないようだった。こんな日には早く寝てしまった方が、懸命だ。疲れているわけではないのだが、ただ家に帰りたいように思える一日だった。常識では計り知れないような思いが、僕の中にはいくつ ....
青空から
おそわった言葉を
思い出せずにいる横顔を
やわらかく演じたら、
気まぐれな風たちの向こうに
緑はあふれて、
揺れている
たいようを
描きつづけるこ ....
土曜日のお昼ゴロ
テレビの前でゴロゴロ
珍しくないから
昆虫図鑑にも載せてもらえず
面白くないから
観察日記にも書いてもらえず
疲れやすいお年ゴロ
リモコン片手にゴロゴロ
....
西明石のレストランの駐車場に
真昼痴女があらわれるのは有名な話だ
うちの会社でも三人が被害にあっている
黒いバンが横付けされて
なかからパツキンの体重80キロがあらわれる
....
わたしの部屋の
わたしのベッドで
わたしが眠っている
だから
何の問題もない
ひとつの矛盾もない
鍵を開けて
知らないひとが入ってくる ....
マリアさまのティーシャツに
刺繍でfuture
no
ってマジックで付けとくかな
なんて言ってる冬毛の猫
あまりにもあつい
季節は夏
タブレットをいくつか
白ワインをすこし
....
いま、
とても大事なことをひとつ思い出したんだけど
それなんだっけ
こんなに晴れた夜の
誰もいない
隠された路地と
その横にだだっ広く広がる運動場の中には
ほったらかしの
ナウマン ....
ろ過していったらどうなるだろう
なにが残るだろう
周りにギトギトした
ヨゴレをつけながら
こされてゆく
わたしという成分
少しぐらい
優しさとか 思いやりとか
あるのだろうか あっ ....
古い絵本は古い本棚の奥にしまい込まれていた。埃を掃ってから古い時代の時間を巻き戻してみた。水が難しそうな顔をして、山奥からからこぼれ落ちてきた木の実と話をしている。木々が立ち姿を気にしな ....
僕は
大切な紙を
無くしてしまった
それには
僕のすべての記録が詰まっている
真っ白な紙なのだ
だれかになにかを
書き込まれて
しまうかも
しれない
コピーに使われたら ....
「序説∧序奏」
*
*
***
****
愛らしい風を
振り撒いて
感傷を仄めかせ
君に入っていく
恐るべ ....
緑は透り
透りは緑
雨の手のひら
うらがえす
斜めへ斜めへ息を吐く
斜めの先には水がある
見えない左
見えない弛緩
碧に翠に黄緑の羽
灰に白に水銀に
....
貴方が
例えば
呼吸の仕方を忘れて
足りない酸素に息苦しくなって、
若しくは
泳ぎ方を忘れて
沈むように光のにじむ水面を見上げて、
あるいは
行きずりの人と会って
口 ....
夏が白い叫びをあげて走る
雲は低く雨粒はトタンに融ける
小さい足にサンダルを履いて
横顔を向けたままの子どもたち
ある朝の瞬きに
影へと消えた子どもたち
知らぬ間にそれは熱 ....
リズムがどこにもみじんもなかった
ぼくはじゃない ぼくはがいらない
切れ込みを入れて言葉をきり捨て
紙の繊維が仮根になるまで
叩き千切り包丁で
かこんかこんか 淡々たん
ぼくはがなけれ ....
汚物は腐敗しない
腐敗しないどころか
浄化されてゆく
浄化されたものは腐敗してゆく
浄化されればされるほど
腐敗は目につき鼻につく
肉体とはなんだろう
百 ....
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