歩み進んでも
先は見通せなくて
道は丸まっているのだと知った
ぐるぐると続き
次第にぴったりくっついて
わたしはひとつの幹になる
....
穴あきのポケットのことを
いたく懐かしむ。
あえて
口を閉めようとしなくたって
逃すことなく
いつだって閉まっている。
かといって
年がら年中、閉まっているわけではない。
その ....
ひとの一生ははかなくて
ふいにやぶけてしまう
ぴんとはった
うすがみのように
3月11日
がんを患うあなたの目の前で
おそらく数千の一生が
一瞬にしてやぶけてしまった
....
わたしは どこにもいない
せかいのどこかに いることを
だれかが ゆるしてくれないようで
だから りそうのなかに
とじこもることに したの
くうきが すごくきれいね
....
汗ばむ いいぢゃないか
エナジーの確証がとれて
エロスの引き回し いいぢゃないか
タナトスに怯えるよりも
鳥肌がたつ いやぢゃねぇか
カルマにがんじがらめにされて
....
自分を殺し
自分の死体を
自分で捨てにゆく
光も闇もない
密かな墓所へ
自分を捨てにゆく
人目を逃れて
死体を隠して
何くわぬ顔をして
死はもとより
生すら
なか ....
母さん
あなたより先に死ぬ事が親不孝でも
あなたの顔を見ながら
死ぬ事の幸福に比べたら
男としてそれはとてつもなく寂しいことだ
ああ、せつない
それは煮えたぎる憎しみにもかわるだろう
情熱を信じてもらえなくなれば
いのちの交換なんてできなくなる
男と ....
溢れる光が やさしく ふたりを包む
頬に触れたあなたの指先
くすぐったくて 思わず笑った
春の陽だまりの笑顔で
あなた いつだって泣き虫なわたしを救ってくれたの
さくさくさくら…… ....
平気なことばかりなら
忘れることもできたのだろう
傷つくのがこわいのは?
たいせつ過ぎる人だから
平気でいられないのは?
ずうっと1番だったから
平気なこと ....
さびしいこころがひとつ
道におちていた
拾わなかった
ぼくももっていたから
さびしい命がひとつ
歌をうたっていた
いっしょにうたった
さびしいさかなが
店先に並んでいた
....
感情を伝える。
難しい事
中間の思い
曖昧な気持ち
でもはっきりした
意見もある。
そうして欲しい
して欲しくない。
ダブルバインド
二重拘束は困る。
おっぱいを上げる
....
愛している生活があるんだ
雨がふったら
傘を差しましょう
ワルツ、
そう、ワルツ。遠いところ
ふたり笑って
置きわすれたもの
雨がやんだら
傘は捨て ....
何もかもが面倒くさい 嘘だ
脳を溶かすその熱と光は
膿が固まってしまった瘡蓋(かさぶた)を愛撫する
汚れちまった無垢な2次元から
遠投の3次元の空の向こうへ
そして「5」と言う力へと志向 ....
やる気のスイッチは結構すぐに見つかって
勉強も部活も人間関係もそれなりに頑張ってる
でも本気のスイッチは見つからない
だから僕はいつも空回りで中途半端で
何一つモノにできてやし ....
さようなら、
夏の日の空のした
遠く旅立つ君の後ろ姿に。
何度もさようならを
繰り返してきたけれど、
このさようならが最後なんだね。
いつか、また会える日があるなら
馬鹿みたいな一言を言 ....
夜の遠くから
僕を引き寄せる引力が
静かなおしゃべりのようで
ひとりぼっちの空に誘い出す
誰もいないはずの
夜の遠くへ
メッセージを僕は返信している
夜の遠くから
ほんのりと吹 ....
彼はもうすぐ29歳になるそうで。
あんなにあどけなく笑い
猫みたいな目をしている
訳を原因を私は知った。
心配性だ。不安がりだ。 ....
ギャラが安いと三文役者が
太陽の尻に銃口を突きつける
ビクつく太陽がしゃがむ
突然の暗転に 頭真っ白の女優が
台詞をスッカリ忘れ
毛染が欲しいと舞台から逃げ出す
ドサクサに紛れて逃 ....
お陽様に向かって
あれほど笑顔を
見せていた…
ひまわりが…
今は大地に向かい
頭を垂れている
まるで…
『今まで育てて
くれて、ありがとう』
と言っている
かのように ....
ひざしが
丁寧にものごとを区別している(明るいところと影と)
かたむいてみている窓のそとがそうされるのを。
床はすこしつめたくて、かたくて、いい。
すこしずつ、ものごとは遠のいていく
....
向日葵越しの夏影
此処だけが安らぎの場
強烈な眼差しから
人見知りの私を守ってくれる
大きな体のボディーガード
ライオンの{ルビ鬣=たてがみ}が揺れるたび
あいつが怯える
キ ....
夏に実った果実は
その夏が暑ければ暑いほど
甘く、またみずみずしい
だからたくさんの輝く甲虫たちは
夏の果実に鉤爪を食い込ませて取り付く
夏の果実がとりわけ腐りやすいのはそういったわけで ....
?
百年の時が流れても
緑におおわれる事のない
荒れ果てた灰色の大地
小石まじりの砂が
地表に渦を巻いていく
叩きつける雨
照りつける太陽
数え切れない夜と昼が
淡々と ....
やるべきことはない
取り柄などいらない
守るべきものもない
目指す場所などない
彼岸はすぐそこにある
彼岸はここなのだから
いま僕たちが住んでいるこの場所こそ
かつて彼らが憧れて ....
暖かい春を終えて苦しい夏が来て、もう残暑になってしまって
あの町もこの街も西日のまぶしさなんて陰に隠れてしまって
ああお終いなんだなと悟るよ
穴が開いたみたいに寂しかったけど
ひんやりとした日 ....
言葉を
影に埋めて
やがて歩くだろう
さっき来た道を
あたたかい
心から漏れる
音、ひとつ
ただひとつ抱いて
本当な ....
一面だけ開いた立方体の箱の中に、で、昔の女の
屍体と遊んでいた 金槌やノコギリや物騒なものは
あるにはあったが工作は得手ではなかった
女の唇から精液は奮えたが パフェを食べ
....
ごめんね
やさしい ひと
軽いキモチで
送った言葉が
キミを
惑わせてると
思うと
罪人みたいな
気分になるよ
騙されてるのか
騙しているのか
言葉遊びじ ....
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