教室の
酸素を懸けて
行き交った手紙の山
捨てられない分量が
誇らしかった少女
ほしいものだけを凝視した
そこに
どれほどのわたしが在る
今も なけなしの孤独を懸けて
分離した言 ....
名前が流れる
片方の羽がない蜂や
スナック菓子の袋と一緒に
名前が流れる
あんたに呼んで欲しかった
あたしの名前
あんなに呼んで欲しかった
あたしの名前
藍色の夜に
ようやく ....
バス停は
しずかに濡れていて
時刻表には
ブレスの箇所が
しるされていて
そこにあるのは
文字ではなくて
数字でもなく
て
声は
とっくに
無力なのでした
....
お前はまた魂を売りに行こうというのか・・・
校庭は雨に煙っている
人々は嵐のようだ・・・
お前はまた自らの魂を売りに行こうというのか・・・
この寒い夜に・・・
一体、どこ ....
深夜、小さな
発車ベルが鳴って
ジェット・コースターは
動き出す
大きな音をたてずに
ゆっくりと
星と星の間を落下する
乗っている人を
起こさないように
幸せな夢を
壊 ....
夜霧に紛れる夜行列車
月は重く垂れこめる雲に食われて
都会を離れた田舎道を
車輪の音が規則正しく
突き進んでそしてキキイと嗤う
ここは動く島
誰にも止められない今は ....
そこに行ったことないです
どこら辺かも知りません
だけど語呂が合うから
使ってみたの
それがチェンマイ
ばばばば、ば、ば、ば、ば、バンコクに次いで
タイで2番目に大きい都市
ちちちち ....
狭いとか小さいとか、心の話。
きっと誰かに向けての手紙のようにビンに入れて蓋をする。言葉が閉じ込められるように。
きっと雨が外では降っている。豪雨だ。音がだんだん大きくなっている。
元気かな ....
世界にはたくさんの場所があり
たくさんの営みがおこなわれている
その日、僕が
することを選んだのは
床屋に行き
髪を切ってもらうこと
ひどく ....
いちにちが
てのひらからこぼれ落ちる
肌をさす
いたいものは
ここの
目に見えないところにかくじつにあって
それはいちにちと一緒に
こぼれ落ちてはくれない
赤い夕陽が木々の葉脈 ....
とりあえずeーお見合いサイトで婚活することを前提に
ひじょーに余計なお世話すぎるアドバイスを少し。
プロフィールはなるべく正直に細かく書くこと。
写真もたぶんつけられたらつけた方がい ....
腹が鳴っていた
腹が鳴っていた
私は舌舐めずりして
昔から知っていた通り
指先を剣にして
そうやって人を
刺していたのだ
腹が鳴っていた
腹が鳴っていた
死んだ人はちっとも
....
川で冷やしていた西瓜が
ぱっくりと割れて
下流は血まみれになる
子供らは群れ集って
それを飲む
日暮れ後だから 考えられることが 沢山有る
例えば 酒を 酌み交わしながら
今日 アンケート用紙を 記入した
問診表と 必ずセットで 渡されて
否応無しに ダダ漏れになる プライバシーに
....
庭で武将が跳ねまわっている
敵が来るから加勢しろという
大慌てで縁から出て
どうすればいいのかと聞くと
とりあえず今日のところはこれで
火を消すのだ、とお玉を渡される
見れば裏の家が燃えて ....
田園は、黄金色
黄金色のさざ波のそよ風
さやかな実りがゆれている
さて。
夢じゃないか、とかかしは黙る
そんなことはない、と自動信号は点滅する
あぁ。(しびれを切らす ....
しずかな朝のようなひとから
手紙をもらうと
こころが朝つゆで
いっぱいになって
また
太陽の方を向いて
実をつけようと
たくさん思う
ひとの手先をよく見て
おぼえたい
ひとのし ....
明日は雨が降るかも知れないと傘を用意する。
きみが傘を忘れてはいけないと二つ用意する。
それから退屈させないようにと、ついでに釣竿をトランクに入れた 。
(明日は見事に晴れだろう ....
まちをあるいてた
青信号の鳴き声を
きいてるだけだった
つめあとは ない
釣りをもらった
なけなかった
つま先がぐるぐる
つめあとはない
なけなかったんだ
まぶた ....
失敗したとおもうと
腕から背にかけてジーンとしびれて
熱くなったり
かゆくなったりする
気持ちが暗くなり
からだに何かの物資がにじみでる気がする
それがアレルゲンのように蓄積して
許 ....
帽子の中で支離滅裂が泳ぐ
今日は誰を裏切るんだろうか
それをいつ気づくんだ
言葉はいくらでも湧いて出る
眼鏡の大部分はシースルー
気軽な発見でルールは厳密に
声は輪郭だけで来る
....
もうずいぶんあの頃から日が経って
今みたいな自分本来の姿で生活するのにも
慣れてきたというのに
このまま放っておいてくれれば
いつか自業自得でひどく終わらせれると
....
「一人でディズニーランドのフィナーレに上がる花火を見た。
水族館の多面体ガラスドームに、ダイアと花の観覧車が映る時
すごくきれいだと思ったけど、同時に私が人生に欲しいものって
何だろうって ....
横たわるゆめの続き
ざわめく空は重い種を地上へ 降り落としていく
それは
一閃のいかずちのように
雨を伝って 土を踏む
うららかな川の流れがとまる
おだやかな海のまんなかは ....
私は思った
詩を書くのは何故だろう
失われた言葉ばかりだった
この 早すぎる時の流れの中で
それはリアルなものだろうか
それとも虚構であるものとは何だろう
あまりにも 自分自身 ....
わたしの憧れは
ずっと あなたでありました
ずっとずっとあなたであります
いまでも
なぜだか
あなたは
わたしの
憧れであります
アサガオが
ヒマワリが
ふたつ寄り添って
わ ....
喧騒から逃れて
唯 静謐な箱庭の中で
君は自由を求めて翔ぶのだろう
あらゆる時の定め
亡者の懇親
日々餓死餓死と
尿状に
伝えうる
神
あり
神束の山
日々紙
威嚇しようにも発疹
洗われ 降る 現れ
霰(あられ)のように欲情
浴心
信じら ....
哀しかった夏
八月もさいごの日
ぼくのこれからを示すように
ひとりぼっちだ
車のなかで夜
なん時間も過ごすようになって
もうどのくらいたつだろう
....
青い葉っぱが 嘆きを含み 涙を落とした
赤い葉っぱは 花と一緒に 慰めて
白い葉っぱが 初心に還れと 背を押した
滴たちが 黄色に 輝いた後
紫の夕日が落ちる
黒い世界に 支配される そ ....
2871 2872 2873 2874 2875 2876 2877 2878 2879 2880 2881 2882 2883 2884 2885 2886 2887 2888 2889 2890 2891 2892 2893 2894 2895 2896 2897 2898 2899 2900 2901 2902 2903 2904 2905 2906 2907 2908 2909 2910 2911
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.59sec.