iqが20違うと
会話が成立しないそうな
高い方が病気扱いですな
おまえには難解でわからないだろ
誰もわからなければ
病気扱いですな
なんかいー感じ
を大事にしてもらいたい
作 ....
くもひとつない、
困り果てた青空のした、
それでも、毟ろうとする、
土ようびの、
しごと、
土鳩のように、首をかたむけて、
いやでも土と向きあう、
ことになるから、
それは、
ホント ....
お盆休みに入る前日
同僚と 飲みに行く京阪電車は
県内で有名な進学高校のある
最寄駅で停車する
車窓から 何気に眺める向かいのホーム
線路を跨ぐ距離で目が合ってしまう
....
マスミ・ハヤシは
カレーに砒素を入れ
毒婦と呼ばれて大喜び
サトシ・ウエマツは
19人を刺殺した
優勢思想家だった
君は偉大な芸術家
ふりをしてるんじゃない
騙してるわけじゃな ....
青い夜の
シーツの深い折り目を思って
....
改札を抜けて、特急へ、準急へ
各駅へ
すみやかにゆきわたる
(還る)
のびていくかげぼうしの
澄んだ鼓膜をとおり
(低いファの音がぼーん、と)
ぬぐってもぬぐっても
幾度も響く ....
洗いざらしの衣類のなかで、リーバイ・パタの詩画集をひらく
女のいない男がしてやれるのはたったそれだけのこと
コインランドリーが不法占拠されてしまう夢を
ついさっきまで見ていたんだよ
....
苦い果実を
口にしないようにする
悲劇的な努力
口の中で渦巻く誘惑に
吹き上がる嘔吐
あんたはそこで
大麻でもやって自由になってりゃいい
そんな自由もないんだって叫びながら
自 ....
密集する緑の群れ
鮮やか葉の揺らぎ
その木立隙間に
覗く向かい家の台所の窓、
橙の暖かな明かり早々灯り
空は水の色 なんて透明に澄みわたり
遠く灰の雲 地平からすっと首伸ばす
....
息を吐くように嘘をつき
息を吐くように詩を語り
息を吐くように哲学とか
そばで僕は
息を吐くように見過ごす
息を吸うように語る人に
息を吸うように耳傾ける
破裂する水素の浮遊、
熱せられた鉄板は伸び
連打される削岩模様の光滴
やがて寂れる恋愛残照近付き
曲線の湧出と膨張に伴い上昇する雲海
なんだろう?
笑ってしまう、
わたしに ....
さようなら
さようなら
みんな簡単に手を振るけど
この夏は
一度きりの夏
君も
甘夏色の帽子を振って
家路につくんだね
白昼夢のように
陽炎に揺れる空の青み
光のなかへ還っていく
熱するアスファルト踏み締め
延々と続く葬列蒼白く微笑み
光の庭で踊り叫ぶ狂女の言の葉、
舞い散らし受け止め呑み込んで
....
この時
会うのが
最後
かもしれない
と時々思う
あなたの
存在を
知ることが
出来て
よかったと思っている
今年も
ひぐらしと
すいっちょと
こおろぎの歌を ....
リルリ。
ザネリ。
生きていくことは困難だが
同時に希望を教えてもらった
先生に
リルリ。
ザネリ。
生きるのは底知れない闇との戦いかもしれない
同時に私は勇気 ....
久しぶりに電車に乗っていると
スマホゲームに夢中になっている
高校生の集団がいた
きっと 珍しくも何もない光景なのだろう
その様子を見て 私は悲しくなった
0と1の集合体でしかない ¨モ ....
まだ 夜は明けない
食器棚からグラスを出して
のぞいてみる冷蔵庫の野菜室
うっすら汗ばんだ からだに
国産レモンを半分絞った
ミネラルウォーター
....
カニ味噌を泳ぐ
珍しい形のしゃもじが
私をご飯にする
世界、と口にしてみる
人口よりも多い
イクラを数えながら
父は余生を送った
美味しかった、とだけ
書かれた遺書を見つけて
....
卒業の記念を持たない人が
ポケットに
石を忍ばせているらしいと
風の噂が耳を掠めた
石ころの仕込みは人それぞれらしい
代々受け継がれるモノもあれば
下駄箱に投げこまれてい ....
異様な輪郭、
漆黒の色彩と合一し
湾曲しながら立ち塞がり
聳え立つ、オマエ 誰だ?と
自らの内なるもう一つのジブン
それ、生産的な創造的な実在の核
夜闇に直観し委ね集中しながら ....
暑気 夕暮れ ぶらりぶらぶら
細道の向こう 畏き門構え 雀はかしこみ羽休め
窓から祈る老婆 目が合って はにかんで 愛を知り
古い家 唐突な二階のドア なぜに階段がなくなって
....
いまからおれは
ナスのことを話す
乳白色のレジ袋の中
群れをなすナス
おれはナスに仇なす者
包丁の鈍い光
ナスのヘタ切り離す
輪切り
乱切り
半月切り
水にさらす
もはや ....
薄刃の{ルビ夜=よ}に藤は散る。
狂える鳥居の向こうに{ルビ永久=とこしへ}が眠りゆく。
「糸切り鋏が紡ぐよう、傀儡が回るよう、
うなされる夜の夢は誰にも分かれしまへんよってに」
お歯黒の笑み ....
安らぐ心、
力に充ちて
ゆったりゆたり
途 たどれば
同じ強度の音保つ
正方形みたく均衡に
立ち昇るこの静かさ
この内に生き開放する
オノレというこの奴が
いつもの原初の光景携え
....
子どもが さけぶ 肺をからにして
名前を奪われた 動物を確かめ
さけぶ こめかみをふるわせ
おなじ靴、おなじ服
好きになれない 名前 みなひとまとめに
ぬぎ捨て駆ける
さ ....
熱砂 と
真空
ごう音と
死の静寂
閃光 と
奈落
重々しい
数十万の足音が
はてもなく続いて行く
銃をかつぎ
一すじの乱 ....
○「今あるもの」
今ある健康
今ある幸せ
今ある平和
今あるものを
大事にしていかなければいけない
ないものねだりではいけない
人間ドックを受けて
改めてそう思った
○「昭和の台 ....
{引用={ルビ水=water}
射掛ける
{ルビ藁=straw}色の光/が}
姉妹たちは
patchouli の馨りを辿って
護謨林の{ルビ陰翳=迷路}へ
(拍 ....
夜闇 もんわり熱し、
緑の葉影は揺れ動かず
走り去る車の間を置き
街灯照らす領域 開けて、
佇む人影の異様
過ぎ去る時の
血流し泣く子に
ただ沈黙の目視、
夜闇に街道 ....
海の彼方で揺らめいていた狐火がいつの間にか消えていたので、千枚通しで手のひらの真ん中を思い切り貫いた、その刹那、激しい火柱が世界を二つに分け、それからそれまでと同じ暗闇と静寂が訪れた、そう、狐火は ....
270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.85sec.