吐き出したこの煙で
あなたの肺が満ちればいい
何ひとつ/満足に与えられないわたしに
その肺を見せて欲しい
ふとした瞬間
君の声が…
聞こえる気がする
空耳?
そうだよね…
君の声が…
聞こえる訳ないよね
君はもう傍にいない…
だけど空耳でも
良いんだ♪
空耳でも…
幻 ....
111010
花電車がやってくる日に
チョー簡潔な祝いのお品
チョコレートのパイを焼く
暖かいうちに運ぶんだ
横断歩道の先にある
プラットフォームには人 ....
今何歳だっけ。
今は平成何年だっけ。
今日は何月だっけ。
約束は何日だったっけ。
何でもいいか。もういいか。
家族って最後の砦だと思います。
そこに帰れない私は崖っぷちですね。
....
静けさから始まる
一つの音、二つ目の音、三つ目の音、
旅、重なる、わをんの音、重なる、
黒い穴から吸い、引き上げられるように
そして男の声、ロボのような人の
そして女の声、それもまたロボのよ ....
彼女は残念な人
塩と砂糖を取り違えるとか
それならまだいいが
今日はイオと間違えた
イオとは木星の衛星であり
今この部屋を
星の軌道がゆくりなく通る
多くの言葉に意味はない
意味があるのは 私の中だけ
色々な言葉を失った
多くは つまらない 言葉だ
人はどこに向かうのだろう
そこで 一体 何を 語るのか
つぶやき「津波」
有名になってしまったね
こんなブランド名など誰もいらないだろう
大きな揺れが来て
あっという間に悲鳴まで飲み込まれた
あの日のことを
思い出すたびに心が騒ぐ
戻って ....
いちばんかくじつな死を
おしえてくれましたね
無常を手に入れました
もともと孤独は得意ですが
愛の作法もちょっとは覚えました
闇の中で光るものを
見分けるす ....
涙が邪魔だから
瞳はもう必要ない
見ることは諦めて
耳をすます
そんな日々が転がり始め
ホワイトシチューの中に溶けていく
しばらくこれだけを食べて過ごそう
鍋をぼんやりと見つめながらそう ....
1
『もう、今日は沈んでいけ。』
同じ日々を僕がぬけた時
君がみせたのは笑顔だけだったね。
あの夜をこえないで
今も君はずっとそこにいる。
(君の、背中に、ひそむインソムニ ....
女の子が産まれたら
愛子という名前はつけない
愛という字を
書き慣れてほしくないから
女の子が産まれたら
しのぶという名前はつけない
耐えしのぶなら
逃げてしまいなさいと教えたいから ....
満月のせいで
胸元に口づけしたい
それから背中に手をまわして
背筋をなぞりたい
たくさん言いたい
たくさん抱きしめられたい
その数年分の星の数だけ
だいだい色の満月
あたたかさ ....
春も夏も秋も冬も
いつからか色をうしなって
ただ繰り返していた日々
遠すぎる空のむこうで
ぼくの声もぼくの体も
いまはもう誰のものでもなくて
誰のものでもないぼくを
まぁるい月が照ら ....
そこここあそこなたでここ
かむかむしかくいなたでここ
ちずをひろげてそこなたでここ
ころころさかをなたでここ
さてはてどこだなたでここ
ことことささやくなたでここ
....
こよい 空は銀の帯をすべらせ
欠け月を髪に飾る
{ルビ鞣=なめ}された夜の下で
仄かに光りながら伸びる翡翠の茎
その先端に やがて冠のように開く
月光を凝らした白い花
ひとしずくの涙を ....
街を包む 夜の翼よ
夢のない眠りへ 連れて行け
街を照らす 月の明かりよ
行き場のない者にも 安らぎを
街を駆ける 夜明けの風よ
生まれたての歌を 届けにゆけ
風に揺れる 木々 ....
1997年東京都港区
写真の題名はただそれだけだった
あの頃東京に住んでいた
写真に切り取られた街
あの頃の自分の
横顔や肩を幻視していた
清純だったけれど
....
今日も中空に月がある。
明日も少し形を変え
きっと家路の上にある。
月があったこと
気付かず
帰った昨日。
君の笑顔追いかけて。
十五夜は陳腐な満月だった
十三夜のいびつさのほうが
なん倍も美しいフォルムだった
ひとはひとに
求め過ぎる生き物だ
それもたぶん
何かの物まねだろう
....
25時30分
ねむれないんだ
僕のこころが
うるさくて
君に会いたいって
いつまでも
泣いてるんだ
よのはて よのはて よるのはて
倒壊したてのビルディング
折り重なった瓦礫の都市は
ジャングルジムを失って
広くて高くなった空
朝は来ないが夜は過ぎ
....
まず起きたら
顔を洗い
歯をみがき
ひげをそる
コーヒー飲んで
新聞読んで
パン食べて
テレビ見る
皿を洗い
庭掃除
ドライヤーかけて
鍵かけて
行って参ります!
....
もう失うものなんてない
ただ貴方だけ
沈黙の毎日
死んだようだ。
メリーゴーランドは
回る回る。
世の中は回る。
立ち止まったままの僕
詩人になった僕
目標を失った僕
只息 ....
老いぼれたオイラには
女はよりつかない。
三谷幸喜みたいに濃いキャラ
ダニのようにしつこい。
人間サンドバックと言われ
人に粗末に扱われ
3Kを喜んで行い。
約束をすっぽかされる。
....
ピアノの弦は無数の弓となって
オオカミの唸り声を駆逐する
ひらりくるり
かれはおちてきて
ふみつける意志もなく
ふみつける
じゃかり
ひとりで生きているようで
ほんとうはひとりで生きていない
しかしそれは
じぶんの意志とはまったくむかんけいの ....
品川のホテルに泊まった
行き詰まると、ときどき、
安いビジネスホテルに泊まる
もてなされている感じが、癒される
「癒される」なんて言葉、
いま初めて使ってみました。
ホテルの一階のレス ....
我ら、片腕を失った戦士
我ら、片腕を失った詩人
我ら、両腕を捧げた創作人
激痛を伴う言葉の雨が止まない
無くした腕が軋む、書け、叫べと我らに訴えかける
血だらけの掌で抱きついて持たれ ....
封筒を買いに行く
各駅で二駅
なにもない街に
とうめいな街に
封筒を買いに
最近の僕らは
いたずらに言葉をついやし
いたずらに歩きまわ ....
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