特殊な水で満たされたその保育器は柩でもある。

「抜け出るのなんて夢のまた夢」

隣の保育器=柩から、会話の続きのように声がかけられた。空気を震わす音でなく、脳髄に直接響く信号として。 ....
電車の中で、遠藤先生の本を開き 
アウシュビッツを訪れた日の場面を 
旅人の思いで共に歩く 

   * 

昔、囚人だったカプリンスキー氏は 
黙したまま背を向け 
赤煉瓦の古い建物 ....
毎朝毎晩 僕は憂鬱で

死にもせず 生きもせず

脈打つ鼓動を感じもせずに

ただグダグダと ウダウダと

何かを壊したくて 守りたくて

繰り返してるんです


 ....
生きることが
苦しくなくなったのは
考えるべき事が
減ったから
感じる事が
減ったから

妄想の世界は
実現しない、と
遂に認めてしまったよ

こうしてここに  ....
骨を噛んで壊れた

ブリリアンス壊れた

あーりゃりゃこりゃりゃ

いーけないんだいけないんだ

曇り硝子の海馬

刃磨いで裂けた


判断力あつらえた

 ....
 

白き大地は果てしなく

沈まぬ光の静謐に

いざない いざなう

時をひととき 忘れた光



白き大地の果てしなく

白く冷たい隣人は

等しく全てを覆うだろう ....
夜を待ちわびる右折の多い交差点.
黄色が教えてくれるもの
その予感は誰のものなのですか

今ひとつ、今にひとつ
アテのある居所、アテがあっての居所
水の凍る居所、水が凍る局所

待ちの ....
 

ここは蓬莱

頭上におちた白磁の林檎

くだけた飛沫は雪の泡


こなごな金剛 ザラメ衣が

銀の枝葉に纏いつく


草笛の遠音 幽か

翡翠の雨の降りたるに
 ....
{引用=(きみはやさしいね)
(いつだってそうね)
(そう、ぼくら共犯者さ)
(頼りなくてごめんね)
(信じれなくてごめんね)
(でも、ぼくら共犯者さ)
(やめちゃいないよ)
(いち ....
振り出した手形の期日をさきに延ばしてもらおうとアポもとらずにユキは仕入先の材料屋さんに朝駆けをした

その建物に入るとき一瞬ホアシトオルのことを思い浮かべてユキはクスッとほどけたような気持ちになっ ....
君の季節
君の季節
君の季節がやってきた
君色に吹く風は
あの頃のいさかいとはまったく違って
とても優しくて
だから余計に寂しい

君と一緒にいた頃より
君と別れてからの方が
君を ....
赤い朝顔の種をまいた
心からその色に憧れて
でもそれは涙ぐんだ白い朝の顔

からたちの木をみつけて
白秋とともに歌った
芋虫とも戦った
でもそれは金柑の樹

根っこから変な葉っぱが
 ....
家人と他人を区別した時
小さな恋の芽がとんがってくる
知らない人だから知りたいと
恋の芽は好奇心
たとえば竹が一本輝いて見えたなら
誰でも中を知りたがる
どんな人?

あんな時こんな時 ....
嘘をつきました

要らぬ心配をかけました



しばらく会えません

また嘘をついてしまうから


本当の事はいえません

あなたを傷つけてしまうから



ごめんな ....
雲が流れるように
私の心も留まることなく
常に流れ 常に薄れゆき
地上を眺めているのだろう

多くを求める人間には
幸せを感じる時間などなく
小さな幸せに 気づこうともしない

あぁ ....
吸い込んだ息を見えないまま吐き出した
手をかけられてはふくらみ
手をかけられては萎む
ひとは風船のようなもの
宇宙服を着ている

砂漠のどこかを歩いている

汗は服の中にたまり

暑さは極度の疲労をうむ

ぼくはもうだめだ

先に行っておくれ

彼女は何も言わずに手を差し伸べる

 ....
移動は主に徒歩 もしくはバス
もしくは自転車
あまねく地上を忙しく移動しながら
伝言を残すのが魔女の仕事
図書館の本にメモを挟む
(決してページに書き込んではいけない)
日記に連絡帳、職場 ....
世界は認識の中にある
平面に沿ったGのみの世界
天井が眼下に
床が頭上に
滑り落ちながら
眼下に床が
離れた鉄棒の上から
回転しながら上昇し
そのまま落下する
視点から眺める部屋 ....
最初からそこに確かにあった

遠くから見上げる立ち姿は
あまりに機能的で無駄がなく
目に映るほかの風景を邪魔しなかったから
ほかのものばかりに目が奪われ
それを意識することがなかった

 ....
制とする時 生徒はしないのだ 学習を
教師は死の先で 股を開いている 淫乱に
そこに突っ込めば食われる 宇宙の始まりとやらに

記憶するな
すべて忘れろ
すべて気にしなくても
残ってしま ....
取り引きしよう
取り引きしよう
おおきな船を空に浮かべて

むずかしければなんとしょう

いい考えがありますよ
青い芝生にねころんで
片手をくるくるまわします
たちまち現る巨大な姿
 ....
私が見ようとしているものは
きっと 小さなものだ
この世界の中で 私が見ている
目の前を通りすぎていく出来事は
とてもわずかなものでしかない
日曜日、妻が駐車場に面したわが家の塀を指さす。そこにコンクリートの粉が詰まった袋がたてかけてある。
近所の男がゴミ置き場にだしたものだ。しかし、ゴミ回収車がもっていかなかった。別の近所の人が、それを ....
せんこうねんの
ほしからは

せんねんまえの
つなみが
みえることだろう

きこえるだろうか
せんこうねんのほしに

わたしたちのこえは
とどかない

まだ
う ....
固まったディスプレイを解いて
内に流れる言葉の数々

増減を繰り返すカウント、繰り返す、言葉返す返す、帰る場所もなく箱庭を飛び交う雑多、淘汰。

「友達になってください」

固まったディ ....
あなたを愛して死のう
その瞳に 私が映る事は無くても
私はあなたを愛して死のう

与えられた時のすべてを
あなたを想って過ごし
あなたの幸せを願って生きる

深い闇の道の先に
明かり ....
描ききれない、シンプル

単体のような集合体の
単体として

重厚に、
繊細に、
幸福に、

横顔の個性とやらを
際立たせる

まぼろしみたいに
贅沢に
準備もないのに
褒め殺された
挙げ句
罰ゲームなような仕事を選ばされた
さては
喫煙所に仕掛けられた盗聴機
陰謀は千里を走る
もはや
夢で魘された私は
辱しめられ灰だらけ
いつ ....
箱をそっと開ける

そろそろと中から抜け出して
表情をうかがっている

もういいの
自由にしてあげる

嬉しそうに羽を伸ばし
あたりを飛び回る

手を伸ばすと
おずおずとキスを ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
水の間(あわい)ゆべし3*11/10/20 20:28
人形の瞳 服部 剛311/10/20 20:21
失うものfaik1*11/10/20 20:15
位置1*11/10/20 20:11
骨折3*11/10/20 20:06
極寒mortal...211/10/20 19:52
氷漬けの後の空腹yuugao2*11/10/20 19:27
ここは蓬莱mortal...111/10/20 19:13
両手ゆうと211/10/20 18:53
ユキの階段(1)吉岡ペペロ311/10/20 18:53
君の季節真山義一郎2111/10/20 18:22
まちがいだらけだ木原東子6*11/10/20 18:15
詩になじまない仲3*11/10/20 17:31
嘘つきみふみ611/10/20 16:50
流れゆく心菜穂2*11/10/20 15:46
今日の歳時記 ( )アラガイs3*11/10/20 14:24
足跡空中分解311/10/20 14:16
魔法と非魔法の間でなを311/10/20 13:41
鉄棒……とある蛙1211/10/20 13:15
深水遊脚8*11/10/20 12:44
制とする時狩心011/10/20 12:34
空の下宮岡絵美211/10/20 10:59
影の中で番田 311/10/20 9:16
近所での小さな争い殿岡秀秋411/10/20 6:04
千光年の星小川 葉511/10/20 2:23
友達依存症相羽 柚希1*11/10/20 1:29
愛する事菜穂1*11/10/20 0:15
シャンデリア千波 一也3*11/10/19 23:49
新しい仕事蒼木りん011/10/19 23:38
失恋暗闇れもん011/10/19 23:36

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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