きみへ

きっと
まだまだ
続くだろう

この永遠は
喪うなんて
ゆるされていないから
きみに
ずっと
咲き続ける
ーー序章ーー
Yが父親の佑司と出会ったのは
三歳ごろだった
「お父ちゃんはどこ?]
「マルシャンスク」
それはソ連のどこかの寒い町だ

木炭バスに初めて乗った
佑司が帰国を許されたので ....
丹念に時間(とき)を運ぶ。
笑い転げたくなるようなティータイムにも
窓の外では
大きく風が吹いている。
絵のように。


通俗的な手法。
辞書には載っていないが、
古い雑誌の付録でよ ....
若葉は青臭くていいと
老いた葉が
羨ましげに
鑑賞している

尖っていた葉は
あなたを守るため
傷つけるためじゃない
でも 遠ざけたのは

青くて頼りない葉だったから

そ ....
気付きもしなかった寒さが
心を貫く
お前
そこに一人で
平気なの


砂漠を凍らした夜風が
鼻をツンとさせた
まだ今日も終わらない
この夜は今
始まったばかり


一人のベ ....
  傷だらけの携帯電話を見ながら
  明日のことを思いめぐらす
  不利な戦いになる
  このまま今日が続くなら
  
  偶然とは理由がわからないだけの必然
  真夜中に白い氷が降りはじ ....
幼子は俺にとっての
起源にして頂点
願わくば
これからの一日一日の
当たり前のことに
畏敬の念で結ばれていますように


かつては野も森も小川も大地も
目に写るありとあらゆる光景が ....
曇りの空に色を足して
街に少しの明かりを灯して
流れる列車に手を振って
落ちる涙に溜まっていた声

ビルディングの下
片手に触れる風
無意識に「寒いね。」の声

時間を食べて立ち ....
ドは横たわっている音
いつまでも重い音
太りじしのオダリスク

レは小さな女の子
たんぽぽ色で爪先歩き
笑ったね?無邪気なお目目

ミは若草のさざめき
さ緑の丘 駆け下りる若者
涼 ....
どんなに難解な熟語を知っていても、
ムズカしいことを言っているとは限りません。
どんな言葉をどう操っていても、
それが根っからの本心であるとは限りません。
僕にとって僕が僕であるように、
誰 ....
新規事業として計画しているレストランについて

既に上場を果たしているレストラン経営者に話をしたとき

素人が手を出して成功するような甘い業界ではない

僕の名刺を裏返したりしながらそう憎 ....
寝転がってかいだ土の匂い
イチョウのじゅうたんを踏む音
冬を呼ぶにじんだ雲が浮かぶ空

「覚えていますか」

誰かと同じだった歩く早さも
いつの間にかずれて響きだす

”忘れよう”
 ....
僕たちは立っていた
路上に立ちつくして
いつ訪れるかわからない
僕たちをどこかに
連れていってくれるであろうものを
ひとすら待ちつづけていた
僕たちは整然と列を
乱さずに立っていた
僕 ....
不安は不安として
いつもそこにあった
薬箱の正露丸のように

悪い予兆
紫のカラスが一斉に笑う夢
永遠のレム睡眠

新しい出来事は
新しい傷のはじまり

賑やかなモーメントも
 ....
マンションの手付け金、
10万円を、払った。
彼女と、手打ちパスタのお店を、
ランチできのう今日と食べくらべた。
なにも、
面白くない。
テロリストにさえなれない。

水天宮に、
戌 ....
メールアドレスを聞かれる人間と聞かれない人間の分類があるとして
聞かれない側に入ったとする
そういうときは
塩辛

つまり塩辛になったらいいのに
むかしの
中国みたいに
やつが
塩辛 ....
信じるって決めたから
そばにいるんじゃないよ
空気にすきも嫌いも
ないよただ風は風だよ

君もあたしも
ニンゲンって呼ばれてる
その責任が重いから
歩くのがこわいよ

足の下にある ....
裸に海の膜を纏う
崖を繋ぐ羽毛の吊橋が足裏を優しくくすぐる
乾いて冷えきった太陽の光に背を押された
橋を辿った先に広がる光景は
眩しい新緑の髪がなびく草原だった
ああ
甘酸っぱい桃色の ....
今週から急に冬になったねって
君とかわした週末朝のメール
今年のクリスマスプレゼントは何にしようって
とつぜん焦る気持ちになったけど
それを考えることがすごくすごく嬉しくて
寒い朝に心が ....
 
 
身体と言葉の境界に沿って
路面電車が夜を走る
ミルクをつなぐ、世界はまだ
つぶやきをやめない

みんな季節
みんな瞬間
みんな波、その動き
みんないつか
割れていきたい
 ....
大切にしてきた
ぬいぐるみの腕がとれていた

20年来の友の腕が
床の上で冷たくなっていた

押し入れから
小学校の頃使っていた裁縫セットを掘り起こして

普段しない縫合を試みる
 ....
高すぎる体温に

個性と呼べるものは
蒸発した香水の残り香くらいで

くゆらす煙草の煙は
押し黙っていく冬の花みたいに
ただ気だるいだけの眠気を誘う

{引用=
単純な計算
すべ ....
深夜、満月が天空に輝き道路脇のトウモロコシ畑の背の高さに道路脇が深い闇となっている。そんな道を一人歩く男。そんな夜、大きな棕櫚の樹に向かって歩きだす男。

棕櫚の樹は国道16号と県道の交差点に大き ....
昨日の
銀色の
すすき
のほ

今日の
銀色の
やなぎ
のめ

銀色の
のはら
のうえ
のゆき

銀色の
のばと
のむれ
のみち








 ....
彼は大ぐち開け森の燃える音を食べた
銀のスプーンで掬って葉が浸み込んだ
悲しみの調が喉で喜んでいるようだった
開放の叫びが聞こえてくる


私は鳥を好きな場所へ逃げるようにと自由を放った
 ....
文字からまる
丸めて伸ばしてほうりなげて
もどってきて
すと ん
しゅわーっととけて
波打って
波うって 波波波な   み



はっとする
それは時計と目が合う時

確認作 ....
ふと目に止まった街角の後ろ姿に

雪が降り積もってゆくように君の横顔がかさなる


自分を愛せない僕はずいぶん君を困らせたものだ

喪うことを怖れてばかりの心を隠せなかったし

 ....
グラウンド・ゼロに何が建つのか
私は知らない

おそらく
洒落たショッピングセンターと
御影石のモニュメント

原爆ドームを見上げると
青空が見える

ドームの小ささを
私たちは ....
まだお尻を叩かれているうちはよかった
この頃はあたまばかり狙われるから
もう後ろへは下がれない
叩かれるまえにあたまを出してやろうか
それとも 鋭角な布巾で机を拭きながしてやろ ....


すこやかな悪魔が科学の哀しみをそぎ落とす、見下ろす風景に書かれた哲学を精密に削り出している。緑色の空の稜線を白い葉が伝っていく、清潔な堕天のおしゃべりに体積をついやしている。悪魔はしなやかな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
死花211/11/28 0:22
誰のせいだと言いたいのか木原東子411/11/28 0:12
ルビの振り方吉岡孝次011/11/28 0:04
柊と人subaru...17*11/11/27 23:59
カシオペヤさき611/11/27 23:51
今日という日は死ぬけれどただのみきや12*11/11/27 23:19
あの日に還りたい一 二511/11/27 22:44
November girlこういった011/11/27 22:42
1オクターブのバイエル / ハ長調salco6*11/11/27 22:40
雑草の云々faik11*11/11/27 22:30
鉄人の言葉吉岡ペペロ511/11/27 22:14
引き出し森未7*11/11/27 22:13
壁画岡部淳太郎1511/11/27 22:02
ブルーザーブロディ カムズ アライヴ花形新次2*11/11/27 21:49
テロリストの咳はだいろ411/11/27 21:14
6111/11/27 21:13
せかい朧月211/11/27 20:29
吊橋の向こうへゆべし3*11/11/27 18:56
ふゆのけはいささやま ひ...9*11/11/27 17:45
罫線たもつ911/11/27 17:17
熊五郎の左腕徘徊メガネ5*11/11/27 15:37
エドワード寿1*11/11/27 13:59
クロスロード2……とある蛙11*11/11/27 13:16
銀色の塩崎みあき5*11/11/27 12:43
最果てマーブル2*11/11/27 12:24
言葉と私朧月111/11/27 11:51
懐かしき恋人の歌梅昆布茶111/11/27 11:12
グラウンド・ゼロuminek...17*11/11/27 9:16
雑巾がけアラガイs2*11/11/27 5:15
探索葉leaf3*11/11/27 4:48

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