漂っている
田の畦の
名もない雑草の根元に
捨てられた溜め池の
透き通る水の中に
細い目で鳴くアマガエルの喉に
咽び泣くような曇天の中の
炭焼き小屋の煙の中に
確かに漂っているのだと思 ....
「たまにさ、いや僕はわりと頻繁にこう思うんだけど、人間を、一切を、何もかも、殺してやりたいって、壊してやりたいって。」

「わたしも、そんなこと思うわ。そんなことを思うたびにね、優しさとか、苦 ....
欲しかった
ほんとは

赤いビー玉の中には炎がある
青いビー玉の中には星がある

僕が欲しがるから
くれないんだ

欲しがらなければ
悲しくはならない

欲しかった
ほん ....
僕は偉くなりたかったのだ。無敵で、黄金で。野原に独りでたつ風車みたいに清く正しく。あるいは、おおきなメダルをさげて、僕はあなたちの守り手に。なりたかったのだ。そして明日に咲く花を収集して、素敵な名前で .... 八月半ば 空気は舌がしびれるほど甘い
ページを捲ることを諦めた詩集を捨てる
ただ長くて行ったりきたりするそれだけの詩集だ
誰もが一度口には運ぶけど
飲み込むものはいない

{引用=眠るよう ....
僕の彼女にはストーカーがいて

僕は2番めのストーカー

夜のアスファルトを這う獣


15の夜から変わらない獣

今日も素面で盗んだバイクで走り廻ってる


軋むベッドを今で ....
街は核に犯され














ニグロの大統領

















何かが起 ....
十二月某日
この地はまだ吐いた息が白くならない
気温はこの時期にしては穏やかである
相反して 福岡の繁華街は喧噪としている

次から次へと
多系統の行き先を掲げた市バスが滑り込み
 ....
なかやまどうをはしれば
とりいをくぐって
あやしいみずうみにたどりつく
集団がよりついてきて
その数をふやそうとすると
どうしても対立がおきてしまい
ばあちゃんがうるさいほど
おなじ話を ....
 山を眺めるのが好きだった
 巡る季節はどれもみな魅力的で
 春の霞とうららかさ
 蝉時雨 打弦の瞑想
 夏の視線と秋の吐息で染め抜いた錦の衣を脱ぎ捨て
 張りつめた冷気の中でも微動だにしな ....
剣山のかぜが
  耳翼と首すじに
    突きささる 昼さがり
ひとかげの消えた市道に
     ゆがんだかげをつくる 

小公園は昼寝していた
   砂場に放置された
     玩具 ....
みぞおち辺りに
蟻がいる
ぞろぞろと列を作り
どこへ向かうでもなく
同じところを
ぐるぐる
ぐるぐる

雲で出来た綿飴を与えたら
列を乱し慌てるだろうか

悲しい哉

教 ....
 
 
牛が部屋にいる
一頭と一人とで
ずっと見詰め合ってる

やがて夕暮れ

嘘によく似た沈黙の中
牛の眉間に
世界は収束していく
 
 
カスタネット 鳴らす

んちゃちゃ


渡り鳥がまた来た

んちゃちゃ



七日ほど前に 亡くなった人のことが
急にこみあげてきて ふるえる




ありがとう ....
少し神経質で几帳面すぎる
右手

無骨だけど何故か憎めない
左手

ろくに箸も持てないくせにと
名前すら満足に書けないくせにと
いつも左手をなじってばかりの
右手

何を語る ....
こたつ みたいな
おでん みたいな
シチューだったり
ショートケーキだったり
甘かったり優しかったり

あったかかったり
あなたとの時間
大切
な思い出

人の決めごと
生まれ ....
お前の墓はたれ建てる

わしも一度は参りたや

たれにも知られぬ偉人あり

その名も男ジョン次郎

ふるさと捨てて母捨てて

砂また砂の大航海

夢も希望も質草に

さすら ....
心臓、は
従軍する
かたち、を護るため



こんにち、までの
利率を導き
身の上話、の
清算を迎え入れる


ただしく在ろうとすることは
ときに、愚鈍を空炊きし ....
もしかして、あなたが・・・

 あのときと同じだ
 君に涙は似合わないよ

やっぱり!
・・・あなたなんでしょう?

 もう僕は行かなければならない

待って!
お願い、待って・ ....
プールの底に
小さな小さな亀裂が出来ました

最初は
気づかぬふりをしてしまえるほど
ささいな亀裂でございました
そこにあっても
あると言わないかぎり
ないことにしてしまえるのは
致 ....
経済格差の存在が前提ではあるけれど

景気循環という不況は

グローバル経済においては存在しないはずだ

はずなのに

いったい不況はどこから来るのだろう


富める者だけに金が ....
ジョン・アントワン・ヴァトオウ

きみはいにしえの友人だ
でもどっかにいっちゃった
てきとうに、
喜びと
恋しさと
ちょっぴり、苦しみをふりまいて
みんなが、嫉妬したんだよ
きみがい ....

7歳の女子Y、何者かに命じられ
人形を手作りすること決意

綿、晒の布、針糸鋏
どこから手に入れたものか

胴体、手脚四本、それぞれの大きさに
チクチク縫った
ひっくり返して綿を ....
知るもんか
雑草ふみつけて
ザクザク歩く
知るもんか
カラスの群れが騒いでる
知るもんか
すたれた小屋がないている
知るもんか
目に心にしみている
ああいう生き方もあるのだろう

庇護を受けているものたちが

庇護する側を恫喝している

庇護する側の博愛につけ込んだ生き方

ああいう生き方もあるのだろう


庇護する側の人の ....
さようなら 
さようなら 
さようなら
もうこの世に未練はなにもないのです


私にやさしくしてくれた 数少ない友よ
どうか悲しまないでください
どうか自分を責めたりしないでください
 ....
ところで、すべての結末は
流れの中で見えるものか
流れの先のその先に
大きな海があるはずで
流れの先のその先に
大きな地球の表面が
それしか見えないものもいる
詰まらぬ未来が見エルモ ....
私自身の
昆布〆を食べる
という日常
の先にある血のついた手
交尾の記憶も生しいままに
後悔をしながら
新茶の香りを楽しむとき
にわかに起こる
彼方のなだれ
氷山の崩壊と
吹雪の中 ....
こはく色のあめだま。
こはく色のあめだま。
食欲より希薄で
性欲より恥ずかしい
球体のハチミツ漬け
口の中で転がせば
転がしただけの、
糖分が仕事をする

/女の子のいちばん ....
にわか雨が遠ざかったあとの 特別な においがして
草むらの開花のそぶりは どれもこれも霧の中 
足にからむ露を 蹴散らしなから
花畑を駆けぬけると 遠い山は ぐっと近くなり
鬱蒼 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
漂っている山人8*11/12/5 5:56
天使ちゃんと悪魔くんの秘密決起会c011/12/5 3:58
いらないらない竜門勇気111/12/5 1:42
【連詩】空を飛ぶより楽しいことメチターチェ...6*11/12/5 1:29
長い詩を読んでいる竜門勇気111/12/5 1:14
ストーカーの夜梅昆布茶411/12/5 0:50
死ぬまでには生きてみたいTAT3*11/12/5 0:29
「ね」はあげたくない[group]subaru...14*11/12/5 0:06
大宮公園中川達矢611/12/4 22:57
詩の山ただのみきや4*11/12/4 22:29
白い雑音(七)信天翁411/12/4 22:06
蟻の列もずず011/12/4 21:59
収束たもつ511/12/4 21:45
追悼八男(はちお...111/12/4 21:38
右利きnonya23*11/12/4 20:47
大事な人がゆくとき朧月211/12/4 20:04
THE MAN ジョン次郎salco5*11/12/4 18:34
うたいびとの仮り宿。うわの空。6*11/12/4 18:24
ウンチクライマックス花形新次011/12/4 17:20
プールそらの珊瑚4*11/12/4 17:18
景気循環ではなくて吉岡ペペロ2+11/12/4 16:59
ジョン・アントワン・ヴァトオウm.qyi011/12/4 16:21
人形願望木原東子17*11/12/4 15:50
知るもんか朧月411/12/4 15:30
恫喝吉岡ペペロ5+11/12/4 12:40
烙印涙(ルイ)111/12/4 10:30
四次元観察2……とある蛙611/12/4 10:27
晩春非在の虹311/12/4 8:40
あめだまめー211/12/4 6:36
人は咲いている 虹色にるるりら9*11/12/4 4:30

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