はるはだれにも
ひとしくおとずれる
きってもきれない
はるのきずな
いつかとおりすがりの
だれかとかわした
はるのかいわ
またどこかから
きこえてくる
あ ....
狭い廊下の両側に
小さく仕切られた病室が
葡萄の房にようにしがみついている
病室は 使い古された機械たちで埋まり
その中に 忘れられた老人たちが 横たわっている
薄い ....
量産された緑は
あの角屋の先に立つ貴婦人の頭飾り。
刈り入れ不要とはいかない花(鼻)の出所。
隊長(体調or体長)命令に背くようなことは
出鼻をくじく嫌いがあった。
拡張されすぎ ....
その粒、
手にする
流れぬように
逃れるように
すくいあげ
繋げた手のひら
躊躇いも
哀しさも
同じ場所に還そうよ。
僕たちの居る
まあ ....
待合室を浮遊する粒子
そして、その沈殿
順番に名が呼ばれ、人は減っていく
女の子が母親と手遊びをしている
ひそひそと西日が射し込む
普段 当たり前だと
想っていることが
じつは本当の幸福
だから青い鳥の物語は
童話ではないノンフィクション
メーテルリンクはそれを喝破した
偉大なるベルギーの詩人で ....
人類にサヨナラを
人間にサヨナラを
世紀末も随分と過ぎて
今や、新たな世紀の初頭
無理して持っている物は
やがて捨てなければならないという定理によって
全ての希望は ....
もう会えないあなたへ
最近
とてもあなたに会いたい
また
その笑顔を見たいと
心から思う
あなたはいつも笑顔でした
だから
頭に浮かぶあなたの顔は
いつも満開 ....
理不尽よ
瓦礫のなかに誘われて
ぼくらは死者と対面する
あらゆる執着を
与えて奪い去った
理不尽よ
あなたはぼくらを全否定した
そこを真面目にさ迷った
....
うろおぼえの夜に
指を差し入れ
震えを聴いた
波に従い 従わぬ線
脚の動きを
讃えるまたたき
岩のはざまから
空を視る刃先
曇りと筆
曇り時計
器を ....
生姜パン男ネ☆
よっしゃぁ 覚えた!
あれぇ? アンタ
そんなんでぇ
大丈夫かい?
そんな 声が
響いて来るよ
♪で〜ぇじょ〜ぶだ〜ぁ〜♪
このフレーズが 分かる世代 ....
背景から浮かび上がるように
白い山の稜線の切れ味
日がもう暮れようとしているのだ
帰路を急がねばならない
生活はひとつひとつの単位を組み合わせて
前へ進んでいく
どのひと時も微分すれば ....
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それは
ほろ苦い
春の味
ふきのとうとタラの芽は天ぷらに
....
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こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。
写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 emrank 様よりお借りしてます ....
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こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。
写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 earlycj5 様よりお借りして ....
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こちらの作品は「詩誌AVENUE」様に向けて創作した短詩です。
写真は写真素材 FREE PHOTO 1.0 seanmcgrath 様よりお借 ....
誰もが知ってることなのだろうか
あ行が持ってる すべてを包み込むような優しさを
か行が持ってる 力強い歯切れのよさを
さ行が持ってる すがすがしい風のような静けさを
誰もが知ってること ....
叶わなかった愛は
歳月とともに
美しさをましていく
現は拷問のようだから
せめて想い出くらいは
そうでなければ
それが想い出の
せめてものやさしさ
なのだろうね
きっとぼ ....
君に似合う髪飾りの
どこを直してあげられるだろう
手を加える必要が無いならば
僕は何の為に
だからかかとで踏み潰した
窓の外で誰かの洗濯物が
風を受けて棚引いていた
ある日わたしの脳の真横にロボットの大群が押し寄せて、
今よりずっと透明に考えられるようになる。
脳の真横に訪れた、ロボットの大群はいつのまにか、
脳の内側に入って、はげしく金属音を鳴らすけれ ....
ざっく ざっくと土を掘る
今日も明日も土を掘る
まだ見ぬ{ルビ敵=かたき}にであうまで
ざっく、ざっくと土を掘る。
墓穴の道連れは多いほうがいい
銃剣の先を
じっと ....
いつも言うべきことなど日本語に表現することはできないのだと
成田空港の中で 僕は 足を止めさせられていた
そして あらゆる言葉による表現を否定できなくなっていく
美だと ひけらかす者は
美の何者でもなくて
美が うぬぼれない存在だと
言わしめてくれる
{ルビ他人=ひと}を美だと
アッケラカンに言い切る度量が
美なのか
それとも
たわ ....
軽くなった背中は
じぶんの骨格をおぼえているかい
あいつを鷹を
しばらく見ていないんだ
形づくっていた骨
いっぽんいっぽんの組み合わせ
こうやって生きていたのに
眠ったら ....
べんりなので
コンビニにいった
ねむらないひとが
わたしを
まっているのだ
よなかにしごとの
でんわがなった
わたしは
ことわるりゆうを
うしなっていた
....
私は今、遠い異国の空の下
遥か昔に栄えた、廃墟の前に立っている
まっ青な空に輝く太陽に照らされた
誰ひとりいない古代の都市で
幾百年の時を越えて吹く風に
角の溶けた無数の柱の間 ....
熱く茂っていた青葉のような感情も
秋が来れば紅く色づき
やがて枝を離れ
アスファルトに落ち
わたしの胸にも落ちる
落ち葉は、言の葉となる
胸に立て掛けていた
ほうき ....
生まれ育った故郷の林が大好きな
賢治の妹トシは額に汗を滴らせ
まぶたの裏に
この世という牧場の出口で
風に開いてゆく、木の扉を視ていた
息を切らして、家に戻った賢治が
震え ....
次の瞬間、
目の前にはグレーの斜め縞の歩道があり
潰された蛙のように両手を上げて
突っ伏していた
冷たい衝撃は
転がっている前歯のもの
遠巻きのギャラリーが安否確認をし ....
メカニズム(初級編)
眠れず瞑目している時
瞼の中で
「見開いている」
眼球を思い描く
瞼の中で
「直視している」
瞳を思い描く
と、眼球が痛くなる
膨らみ始めたかのように
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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