海が
めくれてゆく
いくつもの
いくつもの
海が
めくれて
岸壁から
追い縋って
宙を泳ぐ指先に
紫貝のように
閉じる音楽
(母は海に還ったのだ
街が
たわ ....
あそこデカデカ
(姉さん大変です。
ぼく見栄を張ってしまいました・・)
左手シコシコ
よくも見たなあ・・・キ・サ・マ〜!
ぼくオナえもん
下ネタ世界の
張形ロボット
どんなもんだい
....
筆箱の上に夜が広がる
父のてのひらは冷たいまま
砂丘を触り続ける
ゼリー状の月がのぼる
妊婦が口元を押さえて笑う
自分の事だけ言って
人の話は聞かない
勝手に自分なりに解釈して
妥協を知らない
目先の事にこだわり
長期の見通しがない
人をバカにする
バカにされると怒る
意地悪が大好き
自 ....
大丈夫?
つらいよね…
そう言った君の顔を見ただけで涙が止まらなかった
尽きることのない私の悩みを真剣に聞いてくれる
尋常ではない心の痛みをわかってくれる
いつも
....
社長はおれを鼻で使う
今日は何の食べ物を入れるのか
おれは口をあんぐりあけているだけ
スープを入れられても、じぶんは飲めない
社長がうまそうにすするのを聞いているだけ
おれは社長が食うのを見 ....
詩を口の中で転がしながら
飲まないように過ごす
紙もない
携帯もないとき
忘れないように
いいフレーズが浮かんでる
なんてね
書き出してみると
なんてことない
掻き出してみると
ど ....
窓の外は雨がしたたり
君は孤独を感じている
煙突のかすみが遠い亡景のように
君の眼に降りかかる
と、君は突然眼を見開いて
この世界をゆっくりと眺める
そこに何もないことを改めて確認すると
....
あ という間に時だけが経ってゆく
から、寝て起きるのに
生きるのが 駆けてゆく
思うことはたくさんあるのに
からだは痣跡だけをのこし
かさぶたあとはなかなか消え ず
甘ったるくし ....
朝の微睡みの中
腹に行儀良く座っている黒猫
薄く開けた眼の先には
彼女の瞳がある
夢と現うつつを行き来するうち
そのまま抜け出した僕の意識は
彼女の瞳の中に落下する
抜けるような?空
白い鳥が羽ばたいた
窓辺に揺れるカーテンが頬を掠める
言うべきことは
みんな言ってしまった
あげるものも
みんなあげてしまった
ま上では
曇天が
甘ったるく
張りさけている
見あげても
見さげても
灰色がつづく
{画像=120316123953.png}
月の光が燦ざめく
まだ春浅き夜更けのこと
女が独りで死にました
誰にもみとられず
たった独りで息絶えて
時計の針は零時で止まったままに
....
小柄な人なら入ってしまうような
大きなコインロッカーを
開ける時
必ず怖くなる
屍体を隠しておくには
ちょうどいいと
どこからか
声が聞こえて
息をとめて
扉を開く
{引用 ....
お父さんは
お母さんではないのかもしれない いつも そんなおじいさんばかりを
お父さんにしていく
お前は誰にでも容易く尻尾を振らない
それが臆病な心を隠すためだとしても
媚びを売る飼われた犬の真似はしない
俺は猫に匹敵するくらいの
そんなお前に敬意を払おう
例え数日何も食っていな ....
気がついた時にはもう僕は他人の傷つけ方を覚えていた
手の平の果物ナイフは家の裏に流れる小川へ
何度も何度も捨てたはず
なのに
気がついたら僕はそのナイフを右手に握って
誰 ....
君に微笑まない女の子
君はどんどん離れていってしまう
もう腕もなくなったし
足もなくなってしまった
身体の中にはホースが一本
いつもうるさい機械
ああ どんどん離れていってしまう
君はど ....
カツン、と、ブツケタ、ヒザが
カチン、と、イタミを、トモナヒ
ちょっと、セツナイ、きもち
瞬時に 止まる 感覚は
感情の 裏返し
摩り替えられた マヤカシ
刷り返られた リャン ....
梅
梅の花
冬を割って一番乗り
梅
梅干し
丹精こめて辛口ひそめ
梅
梅酒
あなたを酔わせる
梅の古木
かたくてしなやか
梅の赤は決意の色のよう
梅が咲くころ
....
お祭りなので
顔を汚くしていた
ドラム缶いっぱい
葛湯を作ってふるまう
青い星だけをつないだ星座を下さった
青いネックレス座だと
いって
作業台の上にはつねに
いっぽんの薔 ....
恋人の心臓を
水槽で飼ってる
◇小魚
雨の後は
小川の土手が増水し
小魚たちの遊戯場になっている
水圧に押されて
寝てしまった青草を
小魚がしきりにつついて
運び去ろうとする
一本の草とて
そうはさせ ....
例えばさっき君がくしゃくしゃに丸めた書道作品の返却物は
それは確かにいまここに在るのだが
それは一体誰のものなのかと
問いを立ててみようじゃないか
君にとっては持ち帰るのが面倒くさいものと ....
おやすみなさい
わたしたち
しんだいしゃにのる
とおいどこかから
とおいどこかへ
たびだつため
ねむりのなか
たびがある
とまることなく
しんだいしゃはどこまでも ....
夕日が傾いて
深い青と橙が混ざりあうなか
身体を持っていかれるような風に吹かれ
僕はひたすら自転車をこぐ
混みあう交差点
細い並木道
今日も
疲れはてた人々が
ふらふらと家 ....
自転車のか細いペダルが
今日は博物館の
涼しい庭にまで届く
始まったばかりの夕暮れの中
まぶたの絵を描き終えて
少年は柔らかな繊維になる
コイントスで
絞首刑か電気椅子か無罪かを決める
若い裁判官は
早く家に帰りたい
可愛いワイフが
彼を待っているから
手を翳すだけで
治癒できるとは限らない
....
丸くて小さい
カラフルなチョコレート
1つ1つ食べる度
これは?と訪ねる小さな子供
赤だよ
あか?
黄色だよ
きいろ?
橙だよ
だいだい?
....
あなたのこと
なんにも知らないの
待ち合わせはいつも
小高い丘の上の
大きな木の下で
空はどこまでも高く
きっと私のことなんて
忘れられてしまう予感
あなたは風に吹かれ
....
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