暗い海に揺れる小舟を
灯台の上で眺めている
開いたままの本のページは無遠慮な潮風にめくられて
『暴れ馬を乗りこなすことよりもよほど、老いぼれロバのたてがみなびかせ、颯爽と駆け足させること ....
北に対して
韓国が
一歩も引かない姿勢と
米国との連携強化を
明示しているとき
日本の与党幹部は
中国詣で
同じ党の大臣が
プライドがないのかと言ったその国に
ヘコヘコしてる
....
●愚問壱
ひとはなぜ不幸を感じるのか
幸せがあるからに決まってるじゃないか
なるほど……
●愚問弐
ひとはなぜ詩を編むのか
不幸であるからに決まってるじゃな ....
敗北した者達が微笑を湛える夜
勝者達は青ざめて震えて立っている・・・
敗北者達が勝者を殺す夜
馬は青い眼を月に光らす
ああ、この世とは一片の塵なのだ!
誰か、サッカーボールを蹴飛ばすように
....
溶けた陽の苦い味を
お前の舌は知っている
人々の凍った冷たい太陽を
今、大鴉達が一斉に温める・・・
黒鳥の群れに希望を見て
画家は一筆のデッサンを描いた
子供達のブランコには死霊が乗り移り ....
あなたも
わたしも
鎧を着て
仮面をつけて
日々を生きている
ほんとは
鎧や
仮面なんて
つけたくないけど
多少の痛みや
つらさや
寂しさを
我慢しなくちゃ ....
日本という国に何があったのかを考えるほどに虚しい気分になる。この国に生まれ育ったことは幸せなできごとなのだろうかと、深刻に考え込んでしまう。それは寂しいことだ。だけどそれは、誰もが考えるべき問題だ ....
どこまでも青く晴れ渡った空の下には
巨大な蜥蜴の骨だけが
死の直前の姿そのままに横たわっている
入道雲が
ゆっくりと流れていく
彼らという物が
どうやらいたらしい という事は
僕 ....
理科室の骸骨が首を吊って丸さだけになり
一子は念願を遂げた
まるまると太った体を持て余し気味に
廊下をコロコロと転がる
ひとクラス四十二人分の牛乳瓶を運ぶ二人が
一子に出っくわしてぶちまける ....
今さらその年で自立もないのではあるが
おやじなりに家族やら仕事やら北政所のご機嫌をとったりの
相互依存の日々を懐かしくおもいだすのであった
自立する以前にまず家族からほっぽり出されて ....
大人になるのを拒みながら
大人になるのをただ見ていた
昔からそう決まっているからだ。
そんな私も大人になれるのか
わかりませんないやはや。
た ....
セックスは所詮セックス止まりだった
貨幣は ....
(グフッ、いよいよ量産体制に入ったぞ)
鍋に水入れて
レンジにかけ
沸騰させます
袋開けて
麺とスープとごま
出しておきます
今日スーパー行って
こんなんあるんだと
初めて知 ....
鍋に水入れて
レンジにかけ
沸騰させます
袋開けて
麺とスープとごま
出しておきます
やっぱり足りないから
もう一杯
ラーメン作りませんか
ラーメン一袋だけ食べたって
夜中 ....
鍋に水入れて
レンジにかけ
沸騰させます
袋開けて
麺とスープと七味
出しておきます
もうすぐ夜食ですね
ラーメン作りませんか
ラーメンだけ食べたって
栄養が偏るから
もや ....
たばこの燃え尽きるかたちがきれいだったから、このひとのことを好きになってもいいかしらと思った。なるたけ注意深く、愛するものを選んで、だけど、とめられない。どんなに決めていても、かならず、(すぐに) ....
ありがちな平日の午後、
ありがちな喫茶店で、
ありがちなエスプレッソ。
ありがちな夢想をしていたら、
カルロス・トシキを見かけた
窓の外
あいかわらずからだは細かく揺れていた
お ....
名前を呼ぶくらいじゃダメだ
名前を唱えるくらいじゃなきゃダメだ
そうすれば忘れない
記憶だけがふたりの
帰れる場所になるのだろうから
ぼくがまもっているから
ぼ ....
自分が偉くなった人
頭を垂れる稲穂かな
人の意見を聞かない
仕事を取ったら何も残らない
差別をする
能力ない奴は死ねと言う。
人の成長を待てない人
自分は何様なのか?
若くして ....
それはね…
びっくり箱だよ
世間では
サプライズ♪
って言うけど
それはね…
僕のびっくり箱♪
中には
大切な人の笑顔と
僕の自己満足が
ぎっしりと
詰まってるんだ
....
砂漠の真ん中で
電話が鳴っている
誰も出ることなく
鳴り続けている
やがて一人の子どもが
受話器を取る
要件を聞くと
急いで親を呼びに走り出す
足跡は風に崩れ ....
やわらかな睫毛は
煌めきながら砕けたから
ぼくの腕には、もう
何も残らない
その
残らない感触が
時間、なのだろう
いきているのか
いないのか
真っすぐ過ぎて ....
ぼくは息をしている
ため息のときもあるけど
ぼくは息をしている
青息吐息のときもあるけど
ぼくは息をしている
深呼吸のときもあるけど
ぼくは息をしている
休息のときもあるけど ....
懐かしい人から
久しぶりに連絡があった
元気にしていますかと
メッセージが来た
それは突然のメッセージで
私をじんわりと嬉しくさせた
過去の私がやって来て
机に腰を下ろした
あの頃 ....
時代遅れの煙吐き
カートン程の 眼細胞も死に至る
生まれ変わる程の 大げさな駆け引きを
この時代とする
すっとんきょんな打刻に 己を通すのも
頭を割っても なお 悪い
....
二人で歩く梅林は
さくら咲く前 城跡の
猫に導かれて 迷い道
そこだけ陽射しが春めいている
その梅林に入る前
道端を歩く猫を見つけ
その痩せた背を撫で、餌をやり、
猫の道辿り 梅林へ ....
肩に掛かるキミの髪をかきあげて
白いうなじにくちづける
甘い女の匂いがした
潤んだ瞳で切なげにボクを誘う
やがてその身をまかせ
ボクはその肌で儚い夢をみるのだろう
たとえ許されない恋でも
....
心きゅうきゅう
キュウキュウ鳴いて
きゅうきゅう詰め
頭くるくる
クルクルめぐり
来る狂う気配
体きりきり
ギリギリいっぱい
きりきり舞い
魂しんしん
心身の
深 ....
お風呂の電球が切れたので
薄暗い中お風呂に入る
いつもより念入りに
身体を洗い
身体を流す
匂いが鮮明だ
シャボンの匂いをくんくんする
お湯に浸かりまるまると
どこか遠くの知ら ....
死んだのだということだけが確かだった。自分のことなど理解できない。それは、寂しかった。だけどそれは、確かなのだろう。簡単なことなのかもしれなかった。何故なのだろうと思う。自分のことがよくわからない ....
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