背骨にきしりと
悲しみが
可愛らしい女の顔をした
悲しみが
のしかかる
重みに耐えかねた
か細い背骨は
粉々に砕け散り
鈍い光を放つ
黒いアスファルトの上で
ひらひらと
舞っ ....
僕のなかには日常とは違った時間が流れている
それを詩の時間とでも名付けようか
遠いところからやってきた亡くした妹の様に
僕の本当の名前をささやいてくれるもの
日常がすべて散文的だとは限らな ....
ガス灯と電灯の、
汽水域の魚。
魚獲りの巨人、
の眼。
一つ。
ふとい指を
なめて
それを
アイラブユーの代わりにする
のみこめない薄い空気が
くるしくて
くるしくて
デパートの惣菜も
銀行の光も
万年筆の繊細な書き味も
わからない
わか ....
見えたのだ 僕の 死ぬべき
意味が
今日 僕が 帰るべき
道が
ノックしてドアを開けると
安堵した君の顔が
見えた
どうだった手術?
家にいるときより晴れ晴れして
当たり前だよ
ずっと痛みを我慢してたんだからさ
そこのテーブルに歯、あるよ ....
綺麗なきみどりいろした
耳たぶは
そらまめだった
ある日
ひょっこり芽が出てきて
日が経つにつれ
どんどん伸びて
耳の奥へ
耳の奥へ
ずうっと伸びていって
まわりの音が ....
魚のキーホルダぶら提げて、この通りを下ってくると、彼が追いついて耳の上にキスをくれる。黄緑色のリュックサックの下に手を突っ込んで、わたしの腰を抱えながら彼は歩くのが好きで、彼の彼女になるんなら、ハイヒ ....
悲しみを言葉に喩えたら
原因不明の眩暈が 心を 静かに侵してしまう
明日 生きられるかも分からなくなって
今日を 死んでるような生きているような 気がしているような
しているような ふりをして ....
あの子は行ってしまった。
遠い遠い、遥か向こう側の世界に。
たった一言が言えなかった。
あの子は行ってしまった。
暗い暗い、丸い壺の中に。
もう手は届かない。
あの子は行ってしまっ ....
久我山駅にこんな時間に着いて
こんなとこに
ビジネスホテルなどないだろうに
ぼくは坂道の商店街をあがって行った
そしてすぐおりた
踏み切りを渡り
旧神田川のほうの商 ....
五年程前に、上のの美術館で見た
山下清の描く「地下鉄銀座線」
暗い線路のトンネルに
あたらしい昭和のライトを灯して
完成したばかりのホームに
ゆっくりと入ってきた
....
君の声ほど
私の耳に響く音はないよ
大好きな
稲葉さんの歌も
松本さんのギターも
君の声には負けちゃうみたい
低くて小さいその声と
会話をするのが好き
その声に ....
ふるえる
不安な夜だった
救いについて考えていた
あなたの幸福になりたかった
理不尽にはなりたくなかった
ふるえる
不安な夜だった
救いについて考えて ....
そろそろ何でもない日常の革命を起こそうか
お爺ちゃんやお婆ちゃん達の前で
昨日都内の喫茶店で、偶然
美川憲一さんに遭遇したという
一期一会の詩を、朗読してみようか
職場の ....
いまのぼくが
あの頃を見つめていた
時間とは距離なんだと思う
その距離感が楽しかった
あの頃のぼくが向こうにいた
ぼくはぼくが愛しかった
あの頃がどの頃か分から ....
僕は仕事を変えた
稼ぐ為に
僕は結婚する為に
働きまくった。
寒い朝
彼女は出て行った。
何の為に生きてきたのか
わからなくなった。
酒を飲んだ
不味かった。
タバコを吸っ ....
発射4秒前
北朝鮮の核弾頭が
発射される。
日本は壊滅状態
原爆が落ちるとき
全てを受け入れる時
仲良くしよう
喧嘩はよそう
プラスの関係を
持とうと努力しよう
マイナスの ....
?・セ茨ス・スス・カB竏ィ・牙ー・会スゑセ茨ス「k鬟・忰u・・セ。・や潟繝サ螽シ_・隠u繝サ・カム?A・「縺ォ・・スゑスス・ゑスゑスや旺・ェ縺ヲ・「霓、B雹娯悪・ョ・・スッ・ゐ→繝サu ....
僕の住まいは小さな金魚鉢
水草と日当たりの相性よし
1日3食昼寝付き
覗き込んでくる猫もいない
仲間が時々増えて
時々減ることもある
親友と呼べる相手がいて
穏やかな毎日を過ごしてい ....
「……殺して 早く」
「何も 殺さなくても」
「いいから殺して! 」
「ねぇ 見逃してやろうよ」
「"それ″私のどっちが大切なの」
「そっ そん ....
髪を染めて
ビートルズみたいだね
から
ジョンレノンみたいだね
と言われ
俺が生まれる9年前に
銃殺された彼を
知るはずもないこと
を忘れた
つまり
ジョンレノンは今もここにいる
....
日本人は議論が下手だ。
日本人は他人に合わせる。
欧米人は自分を持っている。
日本では出る杭は打たれる。
文化の違いである。
日本人は自分の考えを
表現するのが下手である。
自分の考 ....
まだ去り切らない
冬を踏む
春の
躊躇をたすけるように
前向きに踏む
それが出来たら
夏は自分を裏切らない
秋の実りも
訪れる
最後の最後まで
冬を踏む ....
尼崎を超える頃に日付は変わる
川をわたる鳥のむれも
一日分の年を取る
吊り革に群がる背広を押しのけて
酸素のうすい車輛で
どうにか息をしている
神様
今日が正しくなくても
息を ....
泣き出してしまいそう
剃り跡が痛いから
遠くに行くときは
必ず剃るあなた
(「土佐の一本釣り」に載ってました)
安全剃刀で丹念に
剃りあげてくれたなら
あなたに見せたいの
この股の想い ....
踊れ、踊れ、踊れ、踊れ、内側から死滅するものたち、皮膚の表面に浮上して落陽の踊りを踊れ、俺は曇天の暮れ時に死亡するがらくただ、踊れ、踊れ、踊れ、踊れ、息切れて汚い泥をその喉から溢れさせ ....
無人のソファーで
出されたクイズが
回答のないまま
水分を保っている
国道の方から
豆腐の崩れる音がする
扉を開ける
流線形の海へと続いている
お父さん、お母さん
あたり ....
いくら待っても
「死」はやってこない
実際には私は着実に「死」に向かっているのだが
まだ一向に見えない
私は日々
蔑まれ
軽蔑され
ののしられ生きている
赤ん坊 ....
この想いを
ずっとずっと
守り抜こうと思ったらね
きっと
寂しいこととか
悲しいこととか
涙が溢れることだって
何度も何度も
あると思うんだ
それは
想像も ....
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