すすめ
ばかものよ
ひたすらにじぶんをおとしめながら
こえずにくぐれ
ためらいもなくしたをいけ
あなたがわらうように
世界が色付く
きっと
人間はウンコを忌み嫌うけれど
地球全体でいえば
むしろウンコ好きの方が多いんだし
きみだって人間に好かれようなんてつまらない考えをもつから
惚れた腫れたで辛い思いもするわけでしょう?
ここは ....
小学2年になったばかり
死んでしまったので
けられ おされ たおる
紫色の布をまとうように握ったままなので。
はなれ わたし すんで
湯船に沈んで
樋から流れ落ちる
雨の音を聴いている
植物石鹸の楕円と
豊潤な湿度
*
砂時計の沈み込む
流砂を視ている
ぼくたちは砂漠のなかの
バンドウイルカ
疲れたら、休 ....
綺麗な顔立ちのあの娘だって
鼻糞を処理しないと
やがて口だけで呼吸しなければならなくなるのだから
きっと誰も見ていないところで
おもいっきりほじくっているのだろう
そう言えば四年生の頃
鼻 ....
世界中の偉い大人が言う
ロックは死んだ!
その度にわたしは思う
ほんとに死んだ?
あまりにみんなが言うもんだから
ついつい信じそうになっちまう
みんな何も知らずに訳知り顔で
ロックは ....
古ぼけた桐箪笥の奥に潜んでいたウール地のハンチングを被っていて厳しく叱られた
銀ねず色に自転車で風を切り格好好いと友達にも煽てられ
些か得意になっていたので意表を突かれた思いでいたら
ハンチン ....
とことこ
にっこにこ
歩いてくるのは
はじめての
この子の春だ
その後を
心配そうに両手でかばいながら
吹いてくるのは
桜・・・
そのまた後で
無表情の手をさしのべてい ....
大きな帽子を被ったまま
月を背中に立っている
これといって悲しいことがないのに
乾いた瞳から涙が零れた
なあんにもない空っぽの現在(いま)で
船のように揺られている
ここから一歩も ....
「二月」
貪欲がこの街の草を食み
鳩は広場の雪に足跡を付ける
紺碧には忘却のゴンドラ
「三月」
悲しみを折り畳んで春の子守唄
緩やかなカーブを横切って
風 ....
『Hotel California』がリリースされた頃
ぼくがパンク・ロックの帝王と呼んでいた
ジョン・ライドンは《SEX PISTOLS》の最後のライブで
捨て台詞の様に脱退宣言として『Roc ....
雨あめふれふれ
傘ひとつで
遊べるこどもたち
うつむいて歩く子は
全身できいている
気にしてる
車内の私に
なにもできることはない
雨にまかせて
通りすぎるだけ
雨あめ ....
ソプラノ音で歌う
夜を終えた 星屑たち
まつげの上で弾ける ガラス細工の雫
今日は休日
有意義に 駆け上る
憂鬱の思想の休日
テレビを見て笑える スイッチが押される
そ ....
眠りながら埃が泳ぐ
浮かぶ壁面の色と
光芒揺らぐ夜通しの
手折られ可哀想な奴ら
寄り添う姿はひんやりとしている
部屋には目に見えぬ焦りが
夕映えに焦がされた往時のまま
浮かんでい ....
この川を もすこし下ったところにあるのが 静物園
果物や骸骨が 額に収まっている花のように静かな生き物の館
ガラス張りの館の角は どこも ゆるやかに丸く
おたまじゃくしの卵のように静謐
....
そうよ
うれしいのよ
保険金が入るよろこび
たとえほんの一握りの
良心があったとしても
わたしのために生まれて
わたしのために死んでいく
こたえてちょうだい
愛してるなら
「 ....
怪我をしていない指に絆創膏を貼ること
月の色に似たボタンを海に投げること
カビたバナナをゴミ箱に捨てること
パジャマを着ると、おへそがみえるということ
詩人が詩を書く
画家が絵を描く
それで事は終わる・・・だが
批評家が批評を付け
やたら贅沢な額に入れられ
競売にかけられたりするようになるとそれはもう手が付けられない
誰も詩を詩として
....
見えなくなるほど
すぐ傍にいるのに
いないのだ いつも
散り始めた
桜の花びらの下を
通り過ぎた時
いないはずの
梅の香りと
すれ違う
不意の挨拶の
仄かな風が吹いて
見えな ....
花の中を歩いていると
僕自身花になったような気がする
それ自身、素晴らしく咲き誇っていて
僕自身もそれらのように
ごく自然に歩みを飛ばす
車の騒音や人いきれの中でも 僕は
見えない花と一緒 ....
私は恵まれている
幼年期は暖かく程よく湿った腐葉土にくるまれて夢を見て過ごした
夢を見るのに飽きた頃には頭の上から冷たい水が落ちてきて目が覚めた
大きく伸びをすると私を守っていた殻が割れ ....
海上、
都市をつくろう
なにもかも波になれば
こわれるのに
疲れました
飛沫のように暮らす
花にも、
貴方にも
四月半ば
笑ったまま
夕飯の仕度をして
少し背伸びがしたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた
少し自由になりたくて
ちょっと大きめの靴をはいてみた
いつもはいているぴったりの靴は
ちょっと窮屈で
いつもはいているぴったりの靴 ....
いくつもの
さみしい
たましいが
夜のツバメさながらに
ひらひら
とびまわる
生きている
人間は
なぜに
あんなにも
桜、桜と騒ぐのだろうと思い
やってきて
白いはなびらの ....
関係なんて
関係なく
あなたにとって
大事な人がいれば
それは宝で
あなたのことを
大事といってくれるなら
それは希望で
関係なんて
関係なく
それはもうすでに
....
輪の上で天使は踊り
光は風に変わり
お前は俺となった・・・
大樹の下では一人の少女が
素朴に読書をたしなんでいるが
その上空には一つ目玉の怪物
更にその上には神様がそれらを見ていて
嘆息 ....
ぼくは杖など必要ないと
想って生きてきた
杖を欲しがる奴は
弱い人間だと見下してきた
でも何故なんだろう
ぼくはいま杖を必要としている
杖を欲しがる奴には
絶対なるまいと決め ....
詩を書いていた
未だ見ぬ自分をかきなぐっていた
一体 いつ
僕はそれを叶えるのだろう
ひとよりさきに
さくひんがある
げいじゅつも
いきざまも
いのちも
このさくひんは
だれかが
つくるはずだった
というような
さくひんを
つくった
わたし ....
街角の桜木
白いぼんぼり
だれの葬式か
灰の花びら
花びらが草にのってるよ
草の愛らしさ
そっちに心が惹かれるよ
街角の桜木
白いぼんぼり
....
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