ああ、主よ、葡萄酒製造樽の中の数学者よ、
黄金比の幾何学の理想形の球形の塵よ、
此処彼処に蹲る地獄の岩石の似姿よ。
私は殺されて、夢を見ました。
抉れた両目の花が咲き綻ぶ滝となるのを見 ....
夜があまりに長いので
ひとつふたつと数えたのは
ヒツジが柵をとびこえる
ひとみを閉じた景色でなく
あれはそう
誰にでもあるという
こころの風景のいろいろを
喜怒哀楽のふるいにかけて
か ....
あの人が一人で
わたっていったという海峡の上を
ひらひらと

舞う私は一人韃靼海峡で
おはよう  校舎から放射状に伸びて校門を突き破って生えている杉の木と
レンガの上に一列になって羽を畳み損ねているてんとう虫が
機械化された栄子の胸を圧迫する様に私はただ積み重ねてきたレンガを一個一 ....
私の行く先に母がいて
母の行く先に祖母がいる
どうして一方向にしか
すすめないのだろう

幼児のような
おんなのかおになっても

同じ木が
同じ風にふかれて
私たちおんなを
少し ....
ある日、名指揮者は倒れ 
コンサートは(指揮者無し)で行われた 

ヴァイオリンもフルートもホルンも 
それぞれの奏者は皆 
無人の台の上にいる 
まぼろしの指揮者のうごきを見て 
それ ....
空のツリー
その足元に水族館だと
日本人は好きだな
サンシャイン市にも作ったっけ
新名所には水族館
呼び水の呼び水
徒に易くは帰すまじ
展望ついでの家族巡礼
妖しく爽やかデートスポット ....
 頭の中で魚が跳ねた
   ぴしゃんと深みへ姿を消した


 黒い子猫が静かに見てた
   風がぱらぱら捲っていった


 時間は長くも短くもない
   人の物差しはいい加減だ
 ....
正直にいえよっていうけど
ほんとうのことって爆弾で
破裂したら大変で
だからみんな包んでる

キレイな包装紙はね
心の一番うえのこと

ほんとと嘘のその中間
それがね
文字になるん ....
幸せで満たされた
環境や気持ちを
いつも否定してしまう

昔からの悪いクセ

どんなに大切な人が
私のことも大切だと
言葉にしても
信じきれず

疑って
何度も何度も
不安に ....
むなしい時の逃げ道は
毛むくじゃらの中に
顔をうずめて 呼吸する

命の音が温かい
胸の上でねる命

温かいの中に
終点のない逃げ道に
体をしずめて 呼吸する
森の中

迷い込んだ

暗闇の中

角を折れた


そんな刹那{一時=しゅんかん}に

出遭う

快感
夜がすき
たまらなく
夜のにおいが

透きとおる風の底から
夜更けの窓が見える、
わたしを呑みこむ
星屑の泡が立つ
深海の窓

ありふれた街で息をする、
そのことがたまらなく愛お ....
誰もが弱い
誰もが日々不安

だけど、
生きていくのが運命
与えられた人生を
生きるしかないのだけど

切り開いて
生きていくことは
出来るだろう

寂しさや切なさの中で
 ....
 
 
今日、豆腐は
朝から不在だった
テレビの画面でも
新聞や本などの印刷物でも
その姿を見かけなかったし
豆腐、という言葉すら
出てくることはなかった

妻との他愛もない会話に ....
日曜日の朝に目覚ましが鳴いて

切って

















残った酒が非道い










 ....
ワインとビール

こんなところにまでやって来て 一体お前は毎日何やってるんだと言う あれもこれもしなけりゃならない あそこもそこもここも行かなきゃならないのにと言う そんなこと分かっているけどうっ ....
   

美しいものに光を与えて
俺は詩人となった
世界とはうずたかく積まれた
瓦礫の山
なら建築家はそれを拾い集めて
"塔"を作るだろう
今、俺は亡骸共を集めて
 ....
笑った顔をして
こっちを向いている。
物悲しいようで
寂しいようで

誰にも見えない
少女は立って
消えていった。
霧の中に

公園の水飲みが
流れていた。
時計台の鐘が
鳴 ....
ゆめうつつに、
貴方の腕が私を燃やす
貴方の熱が私を殺す
暗がりでは何も見えないから
それでいいの
いいのよ、
私はゆめだけで満足するわ

だから貴方は、安心してお帰り
貴方のうつつ ....
届かない、届かない 
嘆きながら    
どこかでそう願っていた
届かない、届かない 
叫びながら    
どこかで居心地のよさを感じていた

わかれることもなく
漂うこともなく
過 ....
ふくらむ風船を地上に繋ぎとめる碇が

今すぐそこにあります

私を複数の内の一人として再定義します

グリーンピースをいくらかポケットに入れておいたので万が一何かおきても大丈夫でしょ ....
記憶の中に眠るあなたの寝顔 
思い出してはいけないとわかっていても 
止められない 
今夜だけ 
ほんの一瞬でいいから 
思いのたけを叫んでみたい 
あなたの名前を 
私の秘密を 
目 ....
つゆ草

道野辺の草花
各々に水晶のような
真珠のごとき
水滴がつく

重なりあい密集して
見事なる小さな草むらを
指さす妻
素晴らしき光景と共に喜ぶ
僕を笑わせるなよ
君達の言っている事、全部下らない
どれ一つ取っても血の味一つしない
観念だけで味付けした
無味乾燥のドライフルーツみたいだ

僕を笑わせるなよ
"条件&quo ....
まぶたで揺れてる 律儀な愛情
深めようとするたび 身を隠してる
3つめの朝が やって来たよ、と
あなたは目を開けて
わたしの姿だけしっかり見つめていて

I just wanna say  ....
 水晶に映る未来なんて信じない

     私の未来は

   いつだって私の物よ

     占いなんて

   食べかけのチップスよ
何処かの国で クーデターが起こる
民主主義という名の優柔不断と
買収された政治家に
国民が呆れ 疲れ果てた時に
おとなしかった軍隊が 国会中枢に
反旗を翻したのさ

保身に回ってばかりの ....
口笛を吹くように自然に
言葉が流れる
僕はそういうふうに
歌う人になりたい

だけど
思いってやつは
トゲトゲして不恰好で
喉につかえてしまうから
僕が歌う様は
血反吐を吐く犬のよ ....
雨だ

外界へのすべての通路を

遮断する 雨だ

途切れなく水が流れる音

意識の襞にべったりはりついた

彼岸を横切る河の 濁音

音だ

決して 渇きは潤わず ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
改悛と葡萄・悲歎の幻視高濱112/6/10 1:08
「夜があまりに長いので」ベンジャミン2+*12/6/10 0:54
海峡佐藤伊織012/6/10 0:44
憂鬱な朝212/6/10 0:42
一方向からふく風朧月312/6/10 0:16
まぼろしの指揮者 服部 剛712/6/10 0:00
水族salco9+*12/6/9 23:33
釣りには良い日だただのみきや20*12/6/9 23:20
文字の正体朧月312/6/9 22:40
悪いクセ日向なつ212/6/9 22:36
逃げ道小藤3+12/6/9 22:28
めぐり合いもこもこわた...2*12/6/9 22:21
sailingAkari ...3*12/6/9 21:34
存在桜 歩美4*12/6/9 20:59
豆腐の不在たもつ912/6/9 20:33
日曜日の朝にTAT012/6/9 20:13
ワインとビールm.qyi112/6/9 20:07
詩人の仕事yamada...212/6/9 19:38
少女ペポパンプ6*12/6/9 19:36
秘め事むくげ112/6/9 19:16
敷き詰めたドアkomase...1*12/6/9 18:40
グリーンピースまきしむ4*12/6/9 17:34
Cold文字綴り屋 ...1*12/6/9 16:45
つゆ草生田 稔312/6/9 16:27
僕を笑わせるなyamada...112/6/9 16:07
I just wanna see you today.Akari ...2*12/6/9 12:38
水晶に映る未来なんて信じない永乃ゆち4*12/6/9 12:08
現代社会的考察無限上昇のカ...1+12/6/9 9:40
歌う人竜門勇気212/6/9 7:31
倦怠takano112/6/9 7:22

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