まだやわらかくそこに満ちている輝きたちのこと
吐き出せない清さ
いま、翅をひろげ
とおい夜の鐘を抱き
光の矢を待っている
しろく灯す窓のふち
憎可愛さは罪ですか
嘘を染めて、ゆる ....
上も下もない
箱の中にいるときでも
外には星があるのだろう
みえなくてもあるのだろう
信じているとつぶやく
証拠がみたいとつぶやく
きっとそんなものはないのに
それでもほしいと願 ....
ほらほらこれが僕の心臓
腥い漿液にまみれて
コッチコッチと時を刻む銀時計
この貧相な胸からとりだされて、
陸に上がった魚みたいに
苦しそうに秒針を回しているだろう?
....
父の日が
なにごともなく過ぎていった
大きな肉も
豪勢なおさしみも
激励感謝のラベルのお酒も
関係のない私の昨日
ふと
私の父があわれになった
今どこにいるのかわからない父が
....
{引用=へべれけなベレニケ、すっぴんのスピカ、女神の両天秤、淑女な織女}エジプトの王妃ベレニケは出征した夫の無事を祈ってその髪を神々に捧げましたがそれでも心配で心配で毎日お酒を飲まずにはいられませんで ....
空が曇っているなら
青く何処までも澄んだ空を思え
星が見えないなら
天空埋め尽くし瞬く星を思え
大地が乾いているなら
草萌ゆる緑の大地を思え
海が汚れているなら
....
闇の 記憶の中で
誰かが 私の名を 呼ぶ
私の名は 呼ばれる
私 は 呼ばれる
名を呼ばれぬ 私は
私 では ない
私でない 名は
呼ばれることが ない
闇の 記憶の中 ....
紫陽花は泣くのだよ
七色にかわってゆく自分を
雨の中でしか輝けない自分を
泣くのだよ
ももいろに咲くひは
あれど
うすむらさきの想いで
ばかりは
せんなくて
なんだよ
心をば
....
ぼくはあなたの死に目に逢わなかった
嫌 死に目に逢いたくはなかった
戦争を懐かしみ笑って話するあなたを
もう死んだのにいまもあなたを憎んでいる
今更あなたの冥福など祈る気持ちは
....
苦しみを通り越し
恍惚となる
意識が朦朧として
死を覚悟する
思いだけが駆け巡る
世の中が分からなくなり
悲観的になる
色恋はなくなる
体は疲れ果て
モルヒネを打つ
死に水 ....
言いたいことだけ言って
消えてしまう卑怯者
なんで 逃げ出すのかな
別に喧嘩する気もないけど
空っぽの主張って虚し過ぎない?
偽善やきれいごとで 世間の注目を集めて
その実 無意味な言 ....
とおい
あじさいの群れる香りが
疎ましい
あなたの腕に顔を埋めてみても
昨日までの今日は
曲がった心の先で
口の端を上げて笑ってる
謝るだけで叶うのならば
艶のあ ....
あなたが発する
魔法の言葉
また明日な。
これだけで
ものすごく
ホッとして
救われる。
また明日ね。
明日は
どんな話をしようか。
明日は
どんな話をし ....
一日終わりのティータイム
香と共に巡り行く
ふっと一息つく瞬間
あなたの笑顔思い出す
2000年に入っても芸術や音楽の中では目立った動きを容易に見いだすことはできない。そのようなことを考えていたら、すでに2010年すら通過してしまっていた。恐らくもう、我々の前には我々自身の感覚を驚 ....
茎を切り取ると
キャベツは息を引き取った
葬儀は
スーパーかコンビニ
あるいは古風に
八百屋で
買ってきた
キャベツを刻むと
青虫の
お坊さんが出てきた
....
辿り着いた瞬間に 転げ落ちてゆく
上昇スピードに吊られて
重力は引き摺り下ろしてゆくのがお好きで
上手く
着地できてからが 本当の意味での勝負
穏かな下り坂なのか
断崖絶壁なのか
そ ....
思い出の国に目覚める眠り姫
映画を観たり、キスしたり、
その度、僕の胸はキュッと痛くなる
冬の雪夜を仕舞っている
夏の波濤を想っている
儚い薄い殻の外
ひとむれの皐月の襤褸
うぐいす色の花粉を肢に
マルハナバチ
咲き残りの蜜を尋ねて回る
それも昨日のピリカの国へ
曇天の ....
風が吹いている
為されるがままに立っている
貴女
は僕のことを見ていない
空は晴れている
在りのままを見ている
僕
は貴女に語りかけることできない
凪の海
水平線を見ていると ....
僕は石の上に座っていた
あたたかい石の上に
トンビがぴーひょろと鳴いた
どこか遠くで
僕は何かを待っていて
それはいつからだったか
雲の模様を読んでいると
しばらく曇って ....
資金集めに
企画
人集めに
場所の確保
会報に
郵送
勉強会
相談
個人的付き合い。
アンケート
説明会
総会
結構大変なんです。
死の淵に落ちた札束を
俺は拾いたい
恍惚の光る目を持つ同志を出し抜いて
汗を吸って生を吸って重くなった紙幣に己の欲望を託す
全てを失っても胸を張って歩く
愛を ....
くらやみのなかを
めざすところが
ここ
ちいさなあかりを
はっする
ここ
きみがたどりつこうとして
さむさあつさふりきるように
向かうのが
ここ
かえってくるということ
その ....
あなたの想いは雨音よりも美しすぎて
愚かになれないあたしがいる
宝物を守るような指先で触れないで
唇を噛み千切るくらいの強さでいい
傷跡の数を確かめ合うように
体中をひとつひとつ解いてい ....
陽のかたまりが
荒れ地の斜面を流れ落ちる
何もない場所が
何もない拍手に華やいでゆく
指に沈む 爪の長さ
雪でできた肉厚の葉に
花は無い 花は無い
多 ....
ぼくのうなぎさん
うなぎさんは気まぐれ
うねうねうごいて知らんぷり
油をいっぱい吐き出す
海の中をおよいで
しらんぷり
ばんそうこうを貼ったらうなぎさんに
はがされた
どんなに釣り糸を ....
おれは殺風景
がらんどうで埃濛々
だから昼の檻に閉じ込められた
オオミズアオなんか見つけると
こんな錆びついた工具のような手をしながら
そっと 捕まえてみたくもなるものさ
....
私がその色を好きなのではなく、
その色が私を好いているから画面で美しく輝いてくれるのだと
そういう自惚れた考えかたをしていた10代の頃
私とその色とが共鳴しているのだ、と思っている今
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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