ここはどこでもない場所だから 方角もなければ外部もない 僕らは役目を終えて散った花びらのように自由さ だから国家に歯向かう必要もなければ 国家に従属する必要もない 革命も運動もインテリ気取りも大統領に ....  四月

空に舞う
傲慢なのかもしれない
あなたは僕を遠ざけて近づくことはない
風を伝って
光りを浴びせて
もう巡り合うことのないその瞬間々々
想うことでしか触れられない
あなたは
 ....
舞い落ちる粉雪
二人の肩に積もって消えた
冬の終わりに

それはまるで紙吹雪
二人の舞台の幕を下ろそうとしているのか

いつも笑っていた
とても優しかった
気付けば隣にいた
貴方を ....
月のといき
天の川の星のながれに
指をふれる
星のしじまのつめたさに
寂しさを 手づかみする



そんな夜には、
なぐさめの亡霊が やってくる
小さなベッドにすべりこんで
私の ....
白煙の層が内側からゆるんでとけて 希薄な円筒をえがきだすと 円い暖簾状の幕がたれ そのむこうに藁で葺いた一軒のふるびた家屋がうつむいてかしこまっているのがみえる

 まねかれるように胸元からたお ....
つばめの子はかわいくて
カラスは憎むだと
勝手なもんだね

よっぱらいじいさんは
くわれたトマトを捨てながら

泣きそうに
怒ってる
渇くまで
(ほっといてやれよ
いちいち詮索するの
)止めにしないか
君らが欲しがらなければ
あれは(枯れるだけだろう
邪魔にならない花もない
水さえも(無いのに

 ....
ゆるやかな稜線は日々の通奏低音と
重なって光や風の渡る今日を彩ってゆく

痛くなかったかい
首もげちゃったけど
どこまで転がってゆくんだろう

僕の通底器は結びつけることに疲れてしまって ....
うすっぺらな私はとにかく
なんでもいいから
そこらじゅうに溢れ落ちている言葉を拾う

うすっぺらな
紙に書かれているセリフを
ぺろりと舌に乗せて
呑み込む

うすっぺらな
スクリー ....
今日も海に出かけた
遠くに 見ているものが
遠のいていくような風景の中で
一人 目を閉じていると
魚が跳ねた音がする
ふらり

ひたひたと足を滑らす

溶解液漬けの満月を見たかつた


布団から抜け出しておれはゐた

泥のやうにしづかでやはらかい真夜中

おれは哭いた

やたらに咽喉を震わせ ....
孔雀の団扇羽のような5時30分の夕焼けを

舌いっぱいに転がす

きみの顔もわからなくなるこの空で

おれは遥か彼方の宇宙を眺めて

ただ、立っている

右足で

ずっと吼え続 ....
  干草色をした
  豚の死骸の、腹の上に
  尖ったつま先を押し当て
  バレエダンサーが回転している
  白く、
  白く
  バレエダンサーが回転している
  酸素を吸い込 ....
  夢を見た
  左脚を喪った
  整った肌の少女が
  ふらふら回っているような



  君は
  か細い針金を
  丁寧に折り曲げて
  全身の骨と取りかえた

 ....
いじめ事件に目くじら立てているひとを

馬鹿だと思ってしまう

こんなやつらがいたから

60年まえ戦争になったのだと暗澹としてしまう

みんな大義名分に飢えている

それは大義名 ....
ロンサム・ジョージ、ロンサム・ジョージ
溜め息みたいにふっ と死んだ
ロンサム・ジョージのニュースを知って
何億人かの人間が
溜め息吐いたことだろう
お前は何の為に生きたのだろうね
手当た ....
とくべつかたい
ピスタチオのからは
男の子に剥いてもらうべき
力みながらも丁寧な
あかく膨張する指さき

そんなふうに
やわらかい衣服もおんなじように
色っぽく剥けばいいって思って ....
わたしが哀しみを好むのは
ほんとうの哀しみを知らないからかしら

わたしが淋しさを辛く感じないのは
ほんとうの淋しさを分からないからかしら

外は土砂降りの雨
窓を叩く音でそれは分かる
 ....
もうじき冬が来る。

あの人に出会った冬が来る。

あの頃私は浮かれてて

名前も知らない出会いだけを信じていた。



春に出かけたダムには

まだ氷が張っていたし

山 ....
曖昧な笑顔を

優しさだと思っていたから

本気になって辛かった



待つのは簡単だと

タカをくくっていたから

毎日が長かった



だから思い切って全部捨てた
 ....
目に見えて不幸そうなわたしを

演出しようとしたけれどできなかった。

総てに負けているなんて

認めたくないから。



髪を切る代わりに

きつく結い上げた。

溜息を ....
森の中にはたいてい
熊さんはいないけど
ほとんどの確率で自分がいます
出会ってしまいます

山はきらい
田舎はきらい

なのに
木にはひかれる
みどりにひきこまれる
川から
離 ....
雷鳴のち雨
支えきれなくなった
重みに
洗濯物はらりと落ちた
足元
輝く糸屑が大きな雲の形を縁取って絡まっていた
冷んやり
靴は履いてなかった

真実を知りたくて
でも私はいつも間 ....
わたし
わたしたち、という言葉のためだけに
ひとが生かされているとしても驚きはしない

わたしとあなた、だったり
わたしとどこかのだれか、だったり
全国民よ同胞よ私たちはー、の私たちだった ....
メイアンが名づけた
薔薇という名前のピースはとても丈夫です
暖かくなってくればすぐ
芽が動き出て

植物学者は
朝に晩に観察日記
ベランダのプランターの
その土の中ではもう
根も伸び ....
冷たい峰を横切りながら
清冽な印象を残し融解する
旅人は柔毛濡らす
輪郭は呼応しない内容

それはたとえば月、芒(すすき)
緑青の浮いたピアノ線
酔いどれ男たちの真心と
空洞の地球儀の ....
おまえはほんとうにバカみたいに
しましま模様のドアを開けたがっている
痛いから苦しいのじゃなくて
何も見えていないからまた透明に当たってしまうんだよ
東神奈川の虹に頭を下げながらボールペンで書 ....
梅雨の隙間から覗く太陽が
   午後の峠を越したころ
 昼寝をむさぼっている街頭に
黄ない帽子がデッサンされる
   それは それはいとおしい風光だ
そして 宿題をいっとき忘れているのか
 ....
ぼくの才能は
ただ
ひとつ
きみを
ずっと
ほんとうに
好き

言えることだ
鉛筆を研いでる間に書きたい事を忘れてしまう

(何もしなかった日)
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
twitter葉leaf212/7/17 16:30
四月乱太郎21*12/7/17 15:27
紙吹雪1486 1...012/7/17 14:33
ナウシカ月乃助19*12/7/17 10:53
遠いまなざしtakano2*12/7/17 8:32
きらいな鳥朧月212/7/17 7:42
夏の草アラガイs3*12/7/17 5:57
線分上のアリア梅昆布茶1212/7/17 5:37
言葉拾い灰泥軽茶8*12/7/17 3:40
レインボーブリッジの下で番田 212/7/17 2:25
夢遊きや212/7/17 1:03
1億年先までも存在するこの空は212/7/17 0:26
回転草野春心3*12/7/17 0:02
シャドウ・ワルツ5*12/7/16 23:59
いつもありがとう吉岡ペペロ212/7/16 23:59
ワンセズ アポン ア トータスsalco5*12/7/16 23:54
ナッツ・ケーキはるな812/7/16 23:28
土砂降りHAL4*12/7/16 23:00
白い息を吐く。永乃ゆち3*12/7/16 22:53
月曜の朝3*12/7/16 22:45
ピエロの夜8*12/7/16 22:39
自分に出会った朧月212/7/16 21:49
雷鳴のち雨焼墨涼4*12/7/16 21:42
不通の人々海里412/7/16 21:36
薔薇という名前のピース212/7/16 21:36
回顧瀬崎 虎彦212/7/16 21:35
水槽カマキリ412/7/16 21:11
スロー・ライフ②信天翁412/7/16 20:38
才能草野大悟2*12/7/16 20:22
ポエム12*12/7/16 19:37

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