暗闇
日は陰り片隅に小さく蹲り
音は次第に存在を増す
そして閉ざされた門の中で響き渡る
かくれんぼの鬼のように
孤独に数えられる
何が見える(ざわざわと)何も(ごうごうと)
見 ....
谷底に
毛布を敷いて
300日まえの
ことばを聞いている
気の遠くなる
甘やかさのなかで
遺書のような
うたを編んだ
肉も菓子もない場合に何を食べたらよいのかということは昔から考えていた
きっと
菓子もないから
なにか
ごはんとか
たべたらいいし
もっといえば
ウイダーインゼリーとかも
食べたらいい
....
今夜限りの歌を歌う
もしもロシアンルーレット
あっても外せる
早口で話して
ハイスクール抜け出し
もう一度キスをしよう
星の見える空を見上げ
寄り目で見つめる先に
校庭のもみの ....
バブルの頃
僕らは輝いていた
夢を見ていた
ハジケテいた
もし君が側にいたら
この色を伝えられるのに
沢山の話をする
眠れない日々を送る
君を一番知っているのは
僕さ
喫茶 ....
鴨川べりの百日紅咲いた道
うす桃色や
あざやか色の赤を咲かせて
木の肌は
おちんちんのような滑らかさ
広くて浅い川床を
透かせて見せて流れ川
音のない煌め ....
ねむる
すこしずついのちになりながらねむる
より細かに
よりおおきく
体ができていく
ねむる
この身ひとつのせかいのなかでねむる
じぶんの鼓動がひびく水のなか
ねむる
は ....
120727
絶対に負けたくないと勝ちたいとが交差して鉢合わせ
火花を散らすガチンコ勝負の結果は如何にと
昨日の新聞拡げたところ
カラー画 ....
石ころひとつ置いてきた
あなたの庭に
あなたがいないあいだに
そっと
昨日もひとつ置いてきた
一昨日もひとつ置いてきた
その前の日も置いてきた
どこにでもある ....
そらは ぎんねずみ
ふるでもなく
てるでもなく
ただ どんよりと どんよりと
のしかかるように
おいつめるように
ただ どんよりと どんよりと
ふるなら ふれ と
....
何も知らない 僕 と
何も知らない 君 を
乗せた船 は 深夜
港を出る
世界は丸い とは
限らないので
行き着く先は
誰も
知らない
花が咲いて
枯れるくらい
自然なことなら
実も成ったかしら
わたしたち
日も浴びず
水も貰わず
季節を泳ぎもしなかった
朝焼けを閉めだして
つくった夜に
プラスチックで ....
網膜に散る黄金 滑らかで冷たい肌
葉擦れよりも耳に優し 純白の柔毛
広く伸びやかで健康的な 処女の背
乾ききった僕をものともせず抱く泉
貪欲に求め飽くことなき 白い悪魔
粘性の高い欲望に ....
あなたの為に書きました
読んで欲しくて書きました
あなたの為に書きました
聞いて欲しくて書きました
あなたが故に書きました
ひとこと言わずにいられずに
あなたの為に書きまし ....
学校は深海にあった
どさくさ紛れに
職員になった私は
まるで海底を這う
たらればの蟹
同情はしますけど
凶暴なあなたは
所詮はいじめの鮫
網の中での落書きで
非難されたとて
仕 ....
そらがあって君とかぜ
僕の持ち歩く六号の亜麻に
そらはなんども重ね塗りされ
凹凸が出来るたびにナイフで切り取っていく
そのとき僕はそらを見失い
しばらくして光りが絵筆を握ってくれた ....
叶えたい願いもなくて
与えられたものを持て余す心もなくて
それでも辛い思いだけはしたくなくて
君は心を伏せた
自分の力では
どうしたらいいかわからなくて
もう何もかも嫌で助けすら求めた ....
「新しい生きものになったように」
木の若芽
土に生えたい
かたばみ、ひるがおのように
土の養分を吸いたい
みみずのように
光を浴びたい すずめ、 ....
「越境するとき」 木の若芽
鳥たちの最も自由なのは夏の朝5時だ
雲も人もなく光満ちるばかりの時よ
もしも魚が鳥のようにさえずり歌えるなら
どんな音色を響かせるだろう
....
ばんじゅうに まんじゅういれて もってって
饅頭談義に花が咲いた頃
胃薬の話で 盛り上がっちゃって
思えば センブリかな? と 検索したら
翡翠園に咲いていたのを 思い出した
苦 ....
120727
物語る歴史の闇を明るく照らすのがLED照明
友好関係を維持しようととして気の弱い君主たちが平和な国を造りあげたのさと
仄かにちらつく行灯の灯り気 ....
きこえないとき
はい と言います
え と
ききかえしたりはしません
はい と言って
くすりと笑われたらそれは
案外どうでもいい話しです
困ったようにもう一度
言ってくれるときは ....
君はアタシのことを傷つけたんだ…(>_<)
しばらく何も食べれない日々が続いたの
でも、気付いた!アタシは何も伝えることなく別れたんだ…(>_<)
中学時代の最低 ....
うまくいえない
ちいさなげんじつ
ちいさなわたし
みえるありったけのじじつをならべても
たりないたりない
ないたりしない
そらをあおぐ
からをだく
しぜんとげんざいはわんき ....
この珍味は何で出来ているかは正確にはわからないらしい
デパートなどに行くと稀に売られており
かなり値段も高く私もこれまでに一度食べたきりだが
とにかくすっぱい
首がもげるかと思うほどのけぞ ....
赤青黄色の深い振動に身を委ねて
真っ黒な光の筋を手繰り擦り寄る
放っておいてくれないか
ずずず、と墨のようにぬめる
眼を開けて、ふわあと欠伸をひとつ
ゆっくりと眼 ....
さっきまでここにいたのに
だれもいない
冷たい空気が流れて気持ちが良い
スイカが一切れ置かれていて
がぶりと一口
すうっと目の前がうすれる
だれもいない
とっ ....
体をねじる
吐き出すどこまでも
体をのばす
念じるいつまでも
内側からほとばしる
飛び散る私は幾つにもなり
解き放たれたよ
ほら
どうしてあなたは
笑っている
下品な冗談で
よく冷えた部屋の天井が
ぐるぐるまわる
幻みたい
その腕の線は
わたしの所有する
どんな輪郭ともちがって
お腹の奥をぐっと押すように
....
{引用=恋人へ}
あじさいの
ような淡い青の水彩
ゆめをみていたのは僕だけ
慣れない万年筆のインクが
しろい便箋に滲んだ
あの日付は遠い
風はよく吹き
小道はかすかな日 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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