やたらめったら起こる奇跡を奇跡と呼びたくない
生臭いゴミの匂いがした
いい匂いのふりをしていた
季節の夕暮れのひかりに
ぼくは金木犀じゃないかと見回した
歩きだせずにいた
ひかりは姿を
ゴミの匂いは形を
....
気がつくと窓から射し込む
光の色が朱から濃い藍に
変わっていこうとしていた
ああ、もう陽が落ちる時間が早くなった
ぼくは窓に眼を遣るだけで
ソファから立ち上がらなかった
此処に移っ ....
パントマイムの光る町で
100円玉を 見つけました
なんて 格好良い セリフを
吐けたならば 幸せ
履かれたならば 臥しあわせ
マッサージ タイムには
上に 乗っからないで 下さい ....
見上げた灰色の空に
風が答えるように 霧雨をよび込む
屋根岩二峰
小さな張り出しの下にたどり着いても
漂う水滴から 逃げる事はできない
吸う息も 吐く息も
踏みしめ ....
きっと生まれて初めて見た色って
ターナーの洪水
まばゆいなか ひかりのなか 空映す青
きっと生まれて初めて知った色って
ターナーの洪水
まばゆい夢 ひかりの夢 母なる海
無から有へと蓄 ....
向こう側も金色だった
そしてこちら側も金色
幼女の背丈ではそれだけが
世界の全てだった
何者にも育てられず
彼女を育んだのは
その、原風景だった
こころの存在を教えられ
歩むことを ....
書き留めた春は儚くて
夢香のように消えてゆく
さえずる鳥は初夏を待ち
孵ったあの日を忘れてる
きらきら、と
ではない夜の星も
さやさや、と
ではない風の声も
きらきら、として
....
美術の造形で手の形のを作った。
更衣室で皆で
蹴って遊んでいた。
そうしたら私の蹴ったのが
友達の目の上に
当たってしまった。
縫ったそうです。
傷は一生残っている
とても大切 ....
あまりにも賢しくなってしまった僕たち
たくさんのバナナキャンディが液化する夜
いちばん先になくなる
火を灯した心臓
大人になってしまったね僕たち
ソネットが夜と心中するのは
遠景の丘の ....
白いシャツを通して
浮かんだ
乳と
輪の文字
過敏な塔の
周辺にある鮮やかな
花畑に踏み込むには
さむイボという名の
いくつもの棘を
通過せねばならなかった
プール上が ....
朝起きたら
おもいのほか寒かったのです
肩がひんやりします
すっかり秋ですね
早起きしても
ひぐらしの声はどこにもありません
朝起きたら
寝違えていたのです
眠りながら何かを間違う ....
私は決してめげない。
どんな事があっても
前を向いて歩いて行く
自分の進むべき道を行く
夢と希望を諦めない。
夢が必ず現実になる。
そう思わずいられない。
自分が否定されても、
立 ....
9月からアメリカの小学校に入学した娘
2日目の朝吐き、早くも欠席
3日目お腹が痛いと昼前に早退
4日目から毎朝目が覚めると学校に行きたくないと、泣くようになった
「なんで行きたくないの?」 ....
それぞれの許されない世界は
こまるかもしれない
パートのないオーケストラは
ハーモニーを奏でない
ぼくは遇いたくない人間にはあいたくないと
思っている動物
話したくないのはぼく ....
太陽がラッパを吹いても
月がバイオリンを弾いても
最後は祈ることしか頭にない
最後は祈ることしか頭にない
私の湖に小舟がやって来て
そっと浮かばせてあげるこの腕は
いつでも身軽であ ....
人を
ただしい場面で
ただしい順序で
ただしい角度に
揺すると
泣く
そのただしさを
習得することを
愛とか技とか
呼ぶ人びとを
軽蔑し
憎んでいるわたしも
ただしい角 ....
出し入れするものがちがうだけで
会話になったり
セックスになったりする
不安
雨は降るし
音は流れる
あらがうものが
ないだけで
こんなに不自由なのに
愛されなんてしたら ....
都合のいい解釈で悦に入った
柔軟な思考とほどよい勘違いは幸福に敏感
♯に何かをつけたして沸騰
ヒットチューンは必要なくて「僕的」ってことが君には重要
ゴ ....
誰にも届かない言葉を綴ろう
僕は 夜の井戸に吊るされた{ルビ剣=つるぎ}
永遠の愛を探し求める 一匹の蛾
その羽は古い靴下のように 穴だらけで
沈むことのない夕陽の その逆光に透けて
....
秋とは肩を寄せ合い歩きたい
約束なしで出会っては
流れの渦に留まり続ける
紅葉とイチョウの落ち葉のように
ゆっくりと語り合いたいものだ
何一つ声に出すこともなく
....
たわ しわ
わたし わここで
はず おかし うたが
わずら わいしい
もう ここあ いみ も
あい まい とり とめも
いのち たべ すぎる ことり
ぽりん とか くべる ほの ほほ
....
自分のすべき事が
見つかった。
できるかできないか
分らないが私のできる事。
私にしかできない事
反対も多いと思う。
でも私は負けない。
皆と戦う。
勉強は人間関係を
悪くす ....
=ある こどもの ことば=
こころが
天に向かって口から出て響いているよ
それは 葉っぱなんだよ
風にゆれている
冷たい風だとふるえているよ
あったかい優しい風だと喜んでる
お ....
発酵と腐敗は兄弟で
人間生活に有用なものは発酵
有害な場合を腐敗というらしい
母の遺産のふるーい缶詰がある日でてきた
台所のすみで静かに時を過ごして
僕と対面したわけだ
すでに缶は ....
花は成長すると
笑う
花びらをいっぱい広げて
笑う
人はそれをみて
きれいだなぁーと
笑う
落ち込んでいる人
泣いてる人
苦しんでる人
大切な人と歩く人
寂しそうに歩 ....
窓のすだれがブランコを始めている
フロアーの隅で綿埃が踊り終えている
もうご存知でしょう
風も歌ったり呟いたりすることを
紋白蝶がサーカスを始めている
裸木がみどりのおめかしを終えている ....
いもが
なきごえ
だったら
いもむしが
いもいも
いって
はっせいきかんが
どこに
あるのか
いんどの
ぎょうじゃが
いもいも
いって
なにか
くうかんてきな
きょり ....
おもしろいひとですね
という
もんごんを
どう
かいしゃくしても
つきあってください
と
いう
いみに
ならないので
メールは返信しない
いらつくから
もっとしたてに
で ....
本でするなら
BOOK−ASS
本をまるめて
BOOK−ASS
ぐっと深く
ずっと強く
もっと深く
そこでOFF
ちょっと戻す
繰り返す
BOOK−AS ....
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