帽子ひとつで海に行く
浜辺に大きな銀色の傘
木陰に避難しながら
水売りをさがす

空と海と浜辺

反射しながら溶けていく
母と同じくらいの女性

スカートの裾が海水にふれる
砂に ....
偶然や必然のふりをして

なにかがぼくらを試している

みんな失いそうになるたび頑張っていた

だって世の中すべて

失いそうなものばかりだから
摘みたての金木犀を
ポケットティッシュの袋に入れて
そっと胸のポケットに忍ばせる
体の熱を帯びた柔らかな匂いが
歩く度にぽっぽっぽっと溢れ出す

ぽっぽっぽ
なんだかスキップでもしたいけ ....
けっちゅうって響きが好きだから
きみにけっちゅう!

君も意外とアレだねえ
アレって何ですか、ヨシダセンパイっ?
アレだよ、アレ
ですからあ、アレってなんですう、ヨシダセンパイっ
分から ....
1899年4月19日の深夜
オーストリアのブラウナウの街で 
税関上級事務官であった
アロイスとクララの間に妊った子が急に産気づいた
アロイスは即座に掛かり付けの医者の元に電話を掛け 
医者 ....
東京生まれのバレリーナ
海外バレエ団へゲスト出演
レパートリーとしての
古典的カーテン作品
「回転している頭部」
モダンバレエの
「若者および死は、唾棄すべき幸運」
11月の愛の< ....
「からだの言葉」
                木の若芽



おへそをのばそう
心ものびる
足をもみほぐそう
心もほぐれる

 

おへそと足はとってもだいじ
あっためよ ....
「憧れの錬金術」
                木の若芽



奇跡は起きているんだ
それに刻々気づけば
奇跡を起こすのと同じなんだ
今ここに奇跡がある いつも

 

真夜 ....
「不可解な調和」
               木の若芽


青空が明るく楽しければ
その夜の暗闇は深く美しいでしょう
木が輝いて見えれば
星もさんぜんとまたたくでしょう


 
 ....
あたしは出来る限り、遠くまで出かけ、
そこで知り合って跳ね回った、
したい事をして誰もが読むべき本をぜんぶ読んだ、
連中は、あたしを愛していたし、二人の体は、同じ悪臭を放っていた、

抹消さ ....
古いタロットカードの束が道ばたに落ちている
雨粒と鳥の糞が空から落ちてくる
まったくの赤色スポンジに吸い込まれる
浜辺に駆け下りる
海で生まれた馬を乗り捨てて
この世にはなにもなかった
生 ....
真ん中にはだれもいない
四人乗りの乗用車は五人目を乗せて
S字カーブの二番目の角に衝突する
とっておきのスープをすすりながら
ハトがクークーと鳴き合う
教育は行き届いていなかった
電球が消 ....
こんなに広い道だもの
迷ったって当たり前

たくさんある方向に
目移りしたって当たり前

プライドだって大事です
だけどね
それすら切り売りしないと生きられない

ぴりっと冷たい秋 ....
こぼされていくたくさんのあなたを
たくさんのわたしと見ていた
左手を揺らしながら

爪先ですごした日々
吊りさがる足先を眺めていた

不自然な世界のその先端で
ひとつひとつ諦めては
 ....
やっぱり冬は
コーンスープだよね

こーん なんて
キタキツネのしっぽは

オコジョよりも
ふわふわだったり
するんだけれども

マッサージの ふわふわ感と
マシュマロの ふわふ ....
日曜日 うっかりペットショップをのぞいてしまう
生まれたばかりのかわいい仔犬が
ガラス越しにじっとわたしをみつめてくる
さっきまで泣いていたかのように黒い瞳が濡れている
この人はここから連れ出 ....
暗闇の中で、めがさめた。

意識が戻った、って感じ。

時間は3時をまわっていた。

アルコールを飲みたい衝動を抑え

とりあえず冷蔵庫の冷やしたお茶を飲む。

いつも部屋には独り ....
ある部分はけものが食し
それから虫たちが群がってちぎり
残された部位はやがて腐敗して土となり
軽そうな白骨が、ぴゅうぴゅうと風に洗われ
ついに僕は、自然に還った。



死とは、そうゆ ....
見上げれば
漆黒の闇におわす 孤高なる者は
こうごうしくも おごそかに
今、クラウンの輝きを戴いている。


美しきものを美しいと思うのは
美しくあってほしいという願いか
もしくは勝手 ....
タクシーの横切る道を歩きながら
進んでいた 帰り道を のろのろと
茅場町の通りにも冷たい風が吹き荒れていた  
だけど うまくはいかない そう思うほどに
退屈な毎日は続いていくようだった  
 ....
苦しみとニアリーイコールな感情

友部正人と森山直太朗により
溶けた脳みそ

不安定で眠れない
不安定で眠れない

愛して
愛をして
愛でいて

それでいて

もう ....
切ない色の画用紙に 白い絵の具で 君を描く

絵の中だけに 輪郭が 薄らぼんやり していてね

色と色との その際に 刻み付けるに 似た線だ

やあやあ これが強調と 同じ意味持つ 紙巻の ....
花束のようだ、
かなしい訃報も、枯れた
古井戸に溜まる雨水のように、
褪せた、
土色の指先から、
読点ばかりが洩れる、
花束のようだ、


鳥よ、
愛している、と
 ....
くずれていくものを見上げては
全て終わったような気がした
ここにあるものが全てくだけたら
破片も残らず消えたらいいけれど

私がいられる唯一の場所がなくなってから
その場所を必死で探し続け ....
あなたの選んだ道に頷けなかった私がいる。


もしここであなたが車に轢かれそうになったら

私はためらわず飛び出すでしょう。


けれど。

毎日の中で私を殺しては生きてゆけな ....
愛が欲しかったわけじゃない

拠り所が欲しかっただけ


優しくしたのは優しくされたかったから


愛を情熱に換算できるとして

私にはその余力さえも残っていなかった
 ....
猫の名はどれも全てグッドバイ。
名を呼ぶ度に別れの挨拶。
 
ちっちゃな{ルビ削げ=そげ}

いつの間にかウチの一部や

そやから、ときどき、チクリ、チクリ、



 
「削げ」の意味
 1 竹や木の端の削がれたもの。また、それが皮膚に ....
運ばれているのだろうか

それとも運んでいるのだろうか

品川が近づいてくると

直方体の容れ物に

行儀よく整頓された明かりたちが

穿たれているのが見えた

いろんな種類の ....
ずっと点灯して
何かを照らし続ける人生
輝くのは自分ではなく
照らされたもの

ずっと点滅して
何かを探し続ける人生
探しているのは
誰かに探してもらえる自分
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
penangmizuno...512/10/30 19:59
慈しむ吉岡ペペロ712/10/30 19:47
ルンルンです。プル式212/10/30 19:35
ヨシダセンパイ花形新次012/10/30 19:14
誕生HAL3*12/10/30 19:05
11月の夜会和田カマリ1*12/10/30 18:22
からだの言葉木の若芽212/10/30 15:08
憧れの錬金術112/10/30 15:06
不可解な調和212/10/30 15:04
『嘔吐』は必ずフランス語で読むようにred ba...012/10/30 12:50
六千マイクログラムのエンドルフィン類似体112/10/30 12:10
母を訪ねてニュータウン112/10/30 11:40
四つ角朧月512/10/30 10:32
境界線高瀬112/10/30 10:04
スープ藤鈴呼4*12/10/30 9:00
ペットショップでそらの珊瑚1512/10/30 8:23
闇の中で戻ってきた。元親 ミッド112/10/30 5:06
うたたね。112/10/30 4:55
dark despair (ダークディスペア)112/10/30 4:45
冬は間近番田 112/10/30 3:20
夜のうたもずず112/10/30 1:35
白い雨ドクダミ五十...112/10/30 1:18
myselfとりかご312/10/30 0:29
汚れたかけら加藤112/10/30 0:24
私の理由永乃ゆち2*12/10/30 0:02
3*12/10/29 23:56
バイバイ子役大好き112/10/29 23:35
削げ殿上 童19*12/10/29 23:34
品川まで吉岡ペペロ512/10/29 23:33
点滅人生イオン3*12/10/29 23:29

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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