月光で首くくる蟷螂の女
親は同窓会に行っていると思ってる
自己評価が高すぎると
社会に迷惑をかける
自己評価が低すぎると
家族に迷惑をかける
自己評価が甘すぎると
未来に迷惑をかける
自己評価が苦すぎると
希望に迷惑をかける
自己評価 ....
窮屈さや 自由に非ぬ 気持ちを抱かずに
日々 過ごせている 私は
倖せなのだと 思う
一息 入れれば
自由から 我儘に 翻る
とも 揶揄される角度で 暮らしているのだから
そんな私 ....
昨日起こった何もかも
今日誤魔化した何もかも
明日を遮る何もかも
空白に満ちた帰り道
笑い声に隠れたすすり泣き
噛み締めた唇に血は滲み
繰り返していくたびに
振り返っていくたびに ....
牛丼屋のテーブル席に
五十代だろうか
白髪の目立つ
作業着を着た男がふたり
瓶ビールを傾け
手話を交え
語らい合っていた
通勤時
駅のホームで
脚の不自由な
母親くらいの女性を ....
共感は革新よりもつよい
自分と同じようなことを思っている人が
言葉を
声を
形にしていることに
僕たちは動かされるのだろう
でもそんなものは
詩じゃねえよ
忌避嫌悪唾棄した ....
冬から葉書が届いた
朝日に輝く美しい手作りのたより
菊の葉の はがきの裏は 秋絵柄
冬のやつ
まだ すぐには遊びに行かないから 安心して待っていなて言っている
しかし 葉書と ....
テレビにおやすみなさい
パソコンにおやすみなさい
夜ごはんの残りものにラップをして
おやすみなさい
あしたが賞味期限の豚肉を冷蔵庫に
しまっておやすみな ....
洗濯機はまだ回っている
時折カラカラとおかしな音がするのはきっと
いつもみたいにポケットに入っていたピックだろう
薄汚い壁に手をついて歩いている夢を見ていた
冷蔵庫は唸りを上げて冷やす ....
{引用=
もう その部落は
どこもかしこも 廃屋の群れで
蹴破られた雨戸の おくの闇に
置き去りにされた 悲しみの
諦めらしきものが うごめいていた
秋の透度をました ....
君は
飴玉だったんだね。
とけてなくなっちゃうなんて!
どうか手紙をください。
君が
大きな鍋で甘く煮詰められ
冷やされて
宝石のように小さく ....
作詞 Shinji Hanagata 作曲 Johnny Raven 編曲 Delivery health angels
泣いているのかベイビー
今日が初めてだなんて
信じちゃいないけど
....
作詞 Shinji Hanagata 作曲 Johnny Raven 編曲 Delivery health angels
俺たち 部屋に 入ったら
アダルト番組の 視聴システム
確認するん ....
邪な僕の穢れた肉眼のせいで無垢な彼女が狂ってしまった
西日に向かって
歩いてく
まぶしい光に
眼を伏せる
道の上に
日の残像
進むゆくさき
人しれず
明日が背後から
やってくる
肩をたたかれ
振り返る ....
人 皆
わたし 声 あなた 届くか
心配
ヘリコプター
倒れ 手 伸ばす あなた
壮絶
声 あなた 叫ぶ
声 届かない
声 わたし 届かない
....
自分の中の殺意に気付いた時
自分の中の恋に目覚めた
確かなのは
生きて死ぬこと
目の前の出来事さえ
まぼろしかも知れない
だから私は信じることにした
この信仰を
自分の中の殺意 ....
冬の玄関にはわたしにいちばん近い花を置くたとえば蒲公英
辿り着いた岬に根をおろして君は海をみていたね昨日も今日も
陽だまりを送ってくださいとあなたが言う十一月の蒲公英を送る
今年最後 ....
いつものように新聞を見ると、
何枚かめくったあとにあった小さな記事が
「となりまちが火事だ」と伝えてきた。
この街にも大勢の人が居るし、となりまちも同じだ。
たまに火事になっ ....
だれかが生と死の狭間にいるときには
そのひとの肌を触ること
手を握りしめながら
声を出しつづけること
戻って来いと
この世に戻って来いと
大声で耳元で叫びつづけること
それが ....
もしも
時間が止まる場所があって
つらいことがあったらそこに逃げ込めるの
心の疲れがとれるまで
心の整理がつくまで
時間を止める
時間の流れは
決して待っ ....
生足、生足、なまめかしい
不埒 顰蹙 なんのその
若い娘のホルモンが香る
今日も目が行く股間と谷間
今日も妄想する
小股, 茂み、割れ目が爆発
ベラボウマン コ ....
知らないところにはすでに
夢をみたりしない
傷跡からは、もう
記憶をたどらない
早熟の振る舞いにはじきに
合点がいったよう
逃れる方法を、こう
明日も咎められるまで
涸 ....
薔薇のような汗をかいている
同窓会行ってきますと言いながらマンガ喫茶で時間潰す日
影が疼く
静かにそうっと放っておいて
小さなカタマリは
片隅で
少しだけ浮く
なぜ浮くのかしら
小さなタマシイは
わたしの耳の裏で
そっと囁く
いいことかしらと
....
霙と嵐と雷鳴で
十一月の夜が揺さぶっている
手のうちなんざ知れたもので
瞳は渇いたまま空を切る
初雪が覆った小さな棺
添い寝をしたくてもできなかった
小さな棺がゆらゆらと
時の浪間を ....
プロペラは淡くめぐり
煙を追い出す、雑木林に目をやると
(野良犬にこじ開けられた)
トタン塀の隙間から人影のような雑草が
生えていて
風が吹くと意味もなく揺れる。くすんだ
ビニールのコルセ ....
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