中学生の僕は
同じクラスの
ノリエちゃんが好きでした
ノリエちゃんはとても綺麗で
僕は一目惚れしてしまったのですが
廊下でアホ仲間と猪木対ハンセンを
やっていると
ノリエちゃんが通り過ぎ ....
騒めきを静めるように
掻きならす
腕にたくさんの糸をつないだ
はずだった、気づけばほつればかりで
抱かれた幻想に惑う
声すら届きもしないのにこんなにも
頼りない宛てに頼るなんて
美し ....
{引用=
「 月曜うまれの子は、器量がよい 」
―――――― マザー・グース
マザー・グース、 マザー・グース
お前はなんでも しっている
....
スポーツライターのジェシカ・ガーヴィ
彼女の名を聴いてそれがだれかを分かるひとは少ない
もし彼女の名前を憶えているとしたら
新聞記者かアメリカ銃乱射に余程の興味があるひとだ
2012年 ....
射抜いた眼から
芽が出てくる
明るい黄緑
君の色
苦しい息して
生きている
はかない願いの
蓋然性
かき流すもの
気長に構える
つくりご ....
今日も待ち針を刺す
心の縁に
ずれないように
歪まないように
一針一針
ゆっくりと
ただまっすぐに縫いたいだけ
私の心の裏側に
注意深く
ちくりちくりと
針を刺す
明日は真っ直ぐ ....
まだ桜がやって来ない 四季感の先取りの華は雪
手先のハンドクリーム 指紋は前科を消し去る
イミテーションの綿を積もらせ本物のキラリは星に鳴るムードは勝つ
曇り空の午後の始まりに 何 ....
昨日汚れた
白い食器
それをシンクに
溜めたまま
母は朝から
テレビゲーム
理想の親を
想像しながら
幼いボクは
小さな身体で
大きなため息
一つ吐く
....
序
霧に遮られた淡い月明かりが滲んで夜空に消え入りそうな夜。
書斎の机の上に開かれた革張りのポオ全集の一巻、熱いコーヒーと揺らぐ葉巻の煙。その脇には黒猫が蹲(う ....
愛…!
憎しみ…!
銃声…!
和解…!
私の心を人類に投じて
かすかに聞こえてきた幾多の叫び
人間とはこんなにも弱くもろい{ルビ生命=いのち}
一瞬の連続を生き続ける存在
....
子狐のきょうだいが じゃれあっている
とんで
はねて
おって
にげて
まちぶせして
かみついて
雪を蹴散らし
狩る者の本能を
喰われる者の宿命を
疑似体験をしている
思い切り ....
汚い子供は生みたくない
私のせいで笑われちゃうから
綺麗な子供は生みたくない
自分の子供じゃないみたいだから
普通の子供は生みたくない
なんでかって?
よその子と一緒にしないでおく ....
.
その向こうにあるもの見えないもの
瞳をこらすとぼおっとなって
頭のおくがしんと痛くなる
見えても云いあらわすことのできないもの
云おうとするや頭の向こうがぎらっと光るもの
.
....
ちゅっ
と出来る存在は 大事だ
ちゅっぱちゃっぷす と
銅色のコイン一つで買えるチョコが お気に入り
あれっ あれは
何かの水にひたすと
最初の 煌めきが
元通りになるって 聞 ....
結局
いきるためには
ばかみたいにうすっぺらい
「わたし」みたいな
大文字のわたしが
元気よく
ポジティブに
泣きたいときはなき
喜ぶときは喜び
共に生き
ときには哀しみ
そうし ....
娘は
今日も一日家にいた
年を取るのは嫌だ嫌だと言いながら
母親は水ぶくれの手で
何種類ものクリームを塗ったくっている
客の食べ残しを載せた皿を今日も洗う為
にせ鰐皮のバッグは椅子の上
....
横浜市戸塚区の伊太利亜料理屋で
{ルビ葡萄酒=ぶどうしゅ}を一飲みした後、トイレに入る
*
薄明かりの狭い空間で
{ルビ蔦=つた}の彫刻のからまる壁に凭れ
鏡に映る
....
酒に撫でられる
水龍飲み干して美味い
鏡の前の
リクライニングに座り
鋏を手にしたおじさんに
全てをまかせて、瞳を閉じる
ぱさ、ぱさ、と切り落とし
頭はだんだん軽くなる
ぱさ、ぱさ、と切り落とし
心はだんだ ....
佛具磨いているアーメン
私と気の合う人
すくな〜い・・・
んだね。
来るよ
音がするもの
ザクザク ザクザク
ザクザク隊の音
兵隊さんの靴の音
音楽室の真向かいの
ラグビー場は昔
兵隊さんの
中継地だったって
だから聞こえる
夜になる ....
とにかくむふふ・・・なのだ
なにがって
この国の選挙結果に
むふふ・・・なのだ
ほんと
アホ
だね
アホ
に
仕立てられてるね
あれだけ
痛みつけられ
嘘ばっかり
....
{引用= (fall)
秋
娘の胸に
はじめての乳が溜まり
銀杏の香り実る頃に
心は夢と出会う
(shape)
「長い廊下の向う ....
僕は中学生のとき
社会科の女の先生に
とても可愛がられていました
なぜなら僕は
頭が良くて
ユーモアがあって
ちょっとかわいらしい顔を
していたからです
デブでしたけど
少し年上の人 ....
121216
臓器売買のニュースが流れる度に
余裕のある人達が居るものだなと思う
肝臓も腎臓もだいじな臓器だから
だいじに扱わなければならないのは言うま ....
121216
斜めに細く引かれた線を
蜘蛛が引っ張ったように煌めかせては
まるで天国模様だと僕は思う
ギラギラした太陽があっという間に沈む季節には
....
やがてぼくの言葉は誰にも通じなくなるだろう
ぼくだけの洞窟の奥へと入りこんで
そこから何処へも出て行かなくなるだろう
ぼくは生まれた時から、なにもかもに納得していなかった、いのち ....
凍えた体を温めてくれと願ったのは、あたいの罪
躊躇なく温めてくれたのは、あなたの罪
そんな罪を、微妙なあたいたちは愛とよんだ
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