はじめまして、と言って、町に住み始めたね。
日々、白い顔をした町を刻んでいくと、
黄やピンクや赤が顔を出してきて、
それとなく、そのまま、口にして、飲み込んで、喜んでいたね。
この町にどんな食 ....
気がつくと
このところずっと
背中を
壁につけていた気がする

壁は
崖なのかな
盾を
背負っているのかな
前への注意はしているけど
なんて考えていたら

壁からの
 ....
自分を慰める歌も
持ち合わせていないので

枕の上に
生贄のように
投げ出した腕

手のひらに
種が芽吹いて
止める間もなく
こぼれる
花 


紫苑

私は後悔して ....
きみがねむるまで
うたをうたおう
このよのふあんは
すべてわたしがたべよう
やすらなここちのべっどで
きみはすくすくそだつだろう
それをみて
わたしもすくすくそだつだろう
ははとして
 ....
   あの「時」は「空」を称賛していた が
   その「空」は「時」を逆に軽蔑していた
       それは青い春の話である・・・

あの「風」は「光」を醗酵させていた が
その「光」は「風 ....
何かあるはずだ
死角だけが欲しい 学習したものはいらないから

驚かせろ 貴殿の役目だろう
何かあるはずだ

首を傾げる阿呆な振る舞い 呼んでない

もの足りなさの 本当は満足 月に似 ....
海を 静かに 渡ろうとして
やっぱり  怖くて  恥ずかしくて  止めにして


そんなこと 繰り返して
繰り返してはならない 季節になっても 繰り返して、繰り返して

 ....
マヤによる境目 鏡合わせの日づけ
西暦の桁は押し出される様に増えてゆく

区切りが好きなようで渇を刻む 小波ほど さらさらな渇

対話の鏡合わせ 小波ほどのブレを埋めてゆく
西暦の桁を分野 ....
しゃれこうべは髑髏って書くんだ
たぶん死ぬまで書けないと思う

僕らはサイズ違いを一つずつ持っていて
ときどき皮膚の上から
指でもってお互いのかたちを
たどたどしく確かめてみるのが好きだ
 ....
梳る 黒髪は 細き肩 無でるよに

弱き陽の 冬の朝 逆光に 鮮やかし

過ぎし日よ 今も尚 忘れじの 君が影


流れ行く もの全て 掌に 握りたる

砂のよに 音も無く 喪われ  ....
誰かが
だましているんだなと思う
ぽかぽかとして
冬なのにこんなにあたたかい日は

だから
あたしは
まーだだよと言う
あわてて
かえるが起きてこないように

誰かに
だまされ ....
上空を通過する物音で目覚め カーテンを開ける
暗い夜景が流れ込む窓に 目を見開いた未来が
こちらを見ている

慌ててカーテンを閉じ 再びベッドの倒れ込む

 わたしの見たいものは薄くなった ....
去年のバーゲンセールを思い出す この時期は いつも
街は人気のない朝を迎えることが望ましいと思える
毎日のように目黒川から発散される吐き気のする匂い
ぼんやりと 女や子供に似た 不気味で 不 ....
愛してるという言葉で
何を伝えられるだろう
愛しているということの意味を
その響きに見失っていないか

回転する孤独の中で
君は息を吐いた
君が息を吸った

ありふれた未来のまがまが ....
いつからか
いつからなのか
延長戦に突入した
そのときを見過ごした
イルミネイション
唱えるたび
蒸気の純度が増してゆく
過剰にいきてる
いきすぎてる
その確信を
嗤うイルミネイシ ....
音楽は砕けて消えていく
声はいつまでも波にくるまれている
もし、いま言葉に頼るのなら
ぼくは、何を伝えただろうか

愛は不在通知の裏側で踊る
あなたへの距離をどうして消し去れる
音楽はい ....
言葉は盗品
また来て懐疑
カラスは低空飛行を
低空飛行はカラスを
やめようとしない西の空
西は西からやってきて
東へ去ることもないから
西が西で渋滞してる
僕は何かを捨てながら見てる
 ....
良い人は扱いやすさで軽んじられる
良い人は時に利用されて捨てられる
良い人はもてない分だけ深みが増す

男女交際において
良い人という呼称は決定的なダメージの象徴だが
良い人が好きだ

 ....
続いていたのかと思っていても
もう違うものに変わっていて
それは
変わってしまっている

(永遠なんて言わないけど)

ずっと

この、生きている時間でさえも

その位の ....
あしたも朝から会社だった

こころやからだを使う仕事だった

思考や感受性をフル回転させながら

自問自答や己の正当化をくりかえしながら

反省や確信を行ったり来たりしながら

お ....
エーゲ海の猫になりたい 君に飼われたい 貯金通帳振り回しても投句料出ない 金属の筒が
激しく回転している
曇の下に震えはひろがり
鳥は去り 雨が来る


一枚の羽 一枚の影
止まった時の重なりのなか
ひとつの声だけが声に到き
ひとつの滴の姿 ....
夫婦喧嘩しながら
酒を飲む

楽しい酒ではないけれど
つまみのイクラを
一粒一粒舌で潰しながら
時が過ぎていく

その一瞬にも
互いの言い分が述べられて
これは生きてい ....
生命線の短い人が
やたらはしゃいでると
少し悲しくなっちゃって
涙出ちゃうけれど
その一方で
きみはいくら頑張っても
そんなに長くは生きられないんだよと
教えたくてウズウズしている
悪 ....
悲しみって燃える塵なんだろうか
悲しみって燃えない塵なんだろうか

その分別さえできないほど
ぼくはきみのさようならに
打ち拉がれてしまっている
かわいそうなことに 
あなたには 出口がない

幸いなことに 
わたしには 出口がある

入り口だと思っているかもしれないけど
それは ほんとうは 出口なのよ
排出する
蠕動する
 ....
朝起きなさいと叩かれる畳
撒きあがるダニの死骸
目覚まし時計は横虐に喚く
 「それは布団から出る事とは違う」
 「ベルを黙らせれば済むことでもない」
   けれど彼らは毎朝毎夕起きら ....
気の抜けたコカコーラ
絡まった線が抜けていたヘッドフォン 
部屋から出られないわたし
扉よりも壁の向こうを気にして
耳澄ます
あなたの訪れをまつ
歌声だけでも

壁の凹みに大陸 ....
いまの楽しき日々を織りなして
夜の更けるほどに高まる二人の喜び。
終りを知らぬ二人の会話は
星の間を飛び交う電波。
そのまま夜明けを迎えて白む外
それも知らず、喜びは
行きつくとこ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
1年がぱ5*12/12/21 21:10
おかえり鵜飼千代子14*12/12/21 21:02
シオンかや712/12/21 21:01
やさしいうた小原あき8*12/12/21 20:44
気障な戦慄(二)信天翁212/12/21 20:19
冬至朝焼彩茜色712/12/21 19:30
糖分当分ゼロ。komase...4*12/12/21 17:55
マヤによる境目に朝焼彩茜色312/12/21 15:43
髑髏в+в4*12/12/21 11:35
陽と芥ドクダミ五十...2*12/12/21 10:07
かくれんぼそらの珊瑚19*12/12/21 9:13
夢に見るのは過去だけだイナエ3*12/12/21 9:10
受けいれた暴力番田 212/12/21 2:20
純粋な絶望瀬崎 虎彦012/12/21 1:32
イルミネイション三田九郎2*12/12/21 1:21
甘すぎる幻想瀬崎 虎彦112/12/21 1:04
西の空めー612/12/21 0:45
良い人梅昆布茶19*12/12/21 0:35
幸せなんてほんの一瞬まきちぇり012/12/21 0:33
いつか分かる日が吉岡ペペロ612/12/21 0:30
エーゲ海の猫になりたい 君に飼われたい北大路京介11*12/12/21 0:00
貯金通帳振り回しても投句料出ない212/12/20 23:59
午後と双雨木立 悟412/12/20 23:52
夫婦喧嘩小川 葉1212/12/20 23:45
大船の母花形新次212/12/20 22:59
分別HAL4*12/12/20 22:18
出口のあるからだ月音212/12/20 21:45
朝からすみたに312/12/20 19:16
廻らない風ぐるま4*12/12/20 19:15
電話をかける1*12/12/20 19:13

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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