肌寒い日に
肩をすくめる道ですれ違う人々
僕には わからない
そこに死者も含まれているのかどうかは
しかし 歩いていた
通販の方が安くつくけれど
流れる日々のたしなみというか
買うた ....
とどかない色
陽の輪郭の
ひらきかけた
ふたつの手
ひとつ まぶしく
請われるかたち
夕暮れをしまい
常なるものをたたみ
庭の雪を見るともなく見
動かない川を ....
潮騒かと思っていた
知っていてあえて錯覚してみた
実は樹の葉たちのささやき
の聴こえたあの
遠い部屋
知られないかなしみも
ささやかなうれしさも
みんな粗末だけれど整っていたあの
あれ ....
氷りついた床の上に投げ捨てられたセンテンス、凍えて縮まりながら自分の存在が亡きものになるのを待っていた、どうしてそんなことを思うのかって?決まっているじゃないか、そいつは投げ捨てられた ....
かわいい
ものを
かわいく
ないように
みようと
して
なにか
てがかりを
もって
かわいく
ないと
だんじる
ことが
できた
ならば
かわいく
なくなる
のに
おとをたてるのは
さがしている
おくれている
白いどうぶつ、
息とゆめ
おもたくて
かきわけづらい
色バブルの地帯に
入りこんだのも
わけなし
みんなぜんぜん、
....
雨の匂いと偏頭痛。
それだけで外出をキャンセルするには十分だ。
要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要らない要ら ....
そのジャケットにはかもめが飛んでいた
水晶の静寂が永遠の砂から響いて
僕の胸ポケットの中には人生の請求書しかなかったのだけれど
静謐がほしかったそれ以上に孤独が
体のすべて ....
あなたが
心を閉ざし
股も閉ざして
私の前から
消え去ったのは
三年前の桜の季節
あなたが
命をかけて
守ろうとした
アナルは
今も健在ですか
バックの体勢で
見えない ....
割り切れることも
腑に落ちることも
そんなにないよね
おう兄ちゃん
姉ちゃん
横から悪いが
割り切るとか
納得とか
そういうんじゃねえんだよ
飲み込むしかねえってことさ
こんなふう ....
年末の仕事を片付けて高速に乗って茨木へ
深夜三時半の海岸にぽつりぽつり人が集まって
東の空が明るくなると心の闇に光が射して
不思議と全てが上手くいくような強い気持ちが溢れだして
....
おみくじの凶とか
占いのワーストとか
軽んじる君は
向かい風など
もろともせず
両足で立ち
見定めた方向に
確実に
向かっていく
君の強さは
有りたいと願った
希望 ....
応答がない応答がない長い夜になる
カルマわけわけする
冷たい風
花のかたちに似ている
= =
偽善者はそっと船を出す
逆さまの煙に色をつけて
= = =
成長して僕は
ここにいるよ
降り続く雪に 何かあったのか
急に停電になる
夜の十時を回り 真っ暗
のはずだったが ほのかに明るい
雪明かりが 窓の外から輝いている
どこにもやりどころのない雪が
家の回りに山の ....
tiny boy 笑っておくれよ
どうせ石ころ同然の人生さ
1ペニーの価値もない
tiny girl 笑っておくれよ
どうせごみ同然の人生さ
1ペニーの価値もない
イーストエンドで ....
白鳥が一羽
湖面を滑るように
寄って来る
水音なく
一直線に
これほどの流線形を
私はまだ知らない
ひょい、と
放り投げた缶コーヒー
疲れた顔した
おまえはつかの間
あわてた顔になる
あわてた顔で
キャッチして
細く、
わらう
おまえの横に
しゃが ....
赤十字の理念は紛争や戦争の前線に於いても
独立と中立の姿勢を貫き助けを求める人を
平等に支援することだとされる
それは敵味方に別け隔たることはなく
傷ついた兵士も助けることだとも言う
....
まともな奴って
どんな奴だか
定義できねえし
多かれ少なかれ
どいつも
どっかおかしいと
考えれば
どこにいたって
おまえの周りには
危うさが
滅多やたら
潜んでいるって ....
忘れ去ることは出来ない
うしなって
刻みこまれた
命を
そよぐ草の青さ
宙へすいこまれる
むこうで
平原が
かたむいている
ひっそりと
ふってくる雪の音
つらぬいてゆく
道 ....
人の心に 響く言葉は
なかなか 生み出せない
獣のように もだえながら
引き寄せられるように 同じようなことを書いた
爪も眉も顔すらも 変わっていくから
同じように 言葉も変わってい ....
イヤホン 同じ音楽
すれ違う たくさんのスーツ
寝転がって 隠れながら見て
打ち込むスピードが 気づいたら速くなって
何を見ているか スケジュール帳
統計を取れば 確 ....
夜が深まるほど
星がより綺麗に見える
昼間とは違う私たちの魅力
目を逸らしたり見つめ合ったりを繰り返し
夜の時間を特別なものに変える
全ての感覚が敏感になり
心の声が全身に響き ....
ワンコは、私の膝の上で甘く笑った。
そんなワンコの唇に小さなキスを落とす。
そうすれば、
“もっと。”とでも言うように腕を伸ばして私を誘う...
そっぽ向いて立 ....
目の前にいるリスさんは、
頬袋いっぱいに私の作った料理を詰め込んで、
一生懸命に食を進める。
時折、私と目を合わせては、
“美味しいね...”と、満足そうに笑った。 ....
ふるえるのは、風がふくからだと、夢の人はいった。
あるいはあなたのたいちょうがすぐれず、ねつのよう
なからだから、みえない思いがはっしているからであ
るのかもしれない。そのようにして、ぶるぶると ....
地を舐め、四肢を擦り、蛞蝓の足跡の様に長く、滲んだ血が道をなぞり、呻き声はふしだらな鍵盤の様に、汚れた口腔から漏れ続けた、頸椎が、背骨が、あばら骨が軋み、歪な尺骨と脛が、そうしてきた時 ....
真夜中に手淫のごとく懺悔せし
非常口に蓋をして
洗面台で ひかる剃刀
水滴の落ちる静けさと
窓を見ている闇と少年
ひっそりと手淫のごとく懺悔せし
悲しい線路 ....
2333 2334 2335 2336 2337 2338 2339 2340 2341 2342 2343 2344 2345 2346 2347 2348 2349 2350 2351 2352 2353 2354 2355 2356 2357 2358 2359 2360 2361 2362 2363 2364 2365 2366 2367 2368 2369 2370 2371 2372 2373
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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