佳子さん
晩ごはんは
まだかね?
わしゃ腹減って
死にそうじゃよ
あぁ?さっき食べた?
そうかのう
食ったかのう
それにしちゃ
ものすげえ
腹減ったけどのう
そうか
食ったか
....
かなしくて泣いてる日曜日
理由はありすぎて
ふと気がつくとベア
わたしの
君もどこかさみしげ
理由を教えてくれたらいいのに
ぬいぐるみの君
語れない
通じないどうし
毎晩の二 ....
ジャン
君のみているのは何
夢を、のような
かなしみを、のような
ジャン
わたしをみて
わたしは夢です
かなしみです
それとも何なら
みてくれる?
ジャン
二人でおん ....
予想よりも早い、5984625465回目で
男はガラスをすり抜けることが出来た
彼は喜びにふるえ咆哮したが
すでに彼の妻も子も親も友も存在しなかった
彼自身の声も拳も涙も
すでに存在しは ....
ジャンは何も食べない
ほしがらない
目を閉じない
動くこともない
ジャンはちいさめの
テディです
わたしの友だち
いつでも
いてくれる
わたしが失くさない限り
いてくれるは ....
吉祥寺駅の
ロータリーでしゃがんで
靴ひもをむすぶ
あちこちに捨てられた
煙草はどれもしめっていて
茶色い葉がとびだしてしまっている
きみと ....
官女雛にうつつをぬかしている
三人官女五人囃子は四組のカップル
雛あられも鬼に投げたい
時計の針が午後にすすむ
ぬかるみに片方の足をつっこむ
目に見えぬ羽虫をよけるような、
ぞんざいなしぐさでカーテンを閉めた
部屋の卓上に置かれていた
....
あなたはもう
星をたべるのをあきらめて
だんだん肌がふやけるのも厭わずに
プラスチックばかりたべている
みずうみ一面にふやけたあなたの胸のあたりに乗っかって
見あげたらビスケットのた ....
甘いお菓子をあげよう と
つれてこられた壁のうち側には
びっしりと塩の結晶が生えている
塩をなめながら
つま先だちでのぞいたそと側では
こちらと同じように
塩辛い結晶がきらきらとか ....
僕は誰かに造られた
僕は何かを創るために生まれて来た
クリエイター
存分にRPGをかけまわるアバター
夜は長いし昼は退屈だ
たまには詩でもつくってみようか
....
知っていても仕方がないことを
何も出来ない僕が知っていて
知っていても言えないことを
傍観しながら心にしまいこむ
知らぬ方が幸せな世に
多くの秘密を抱きつつ
....
いつも否定論とか肯定論が錯綜する
それって当たりまえかも
でもねいつかはいっぽんにしたいの
ありさんとはちさんだってそれぞれにがんばってる
僕達はいつ
昆虫になれるん ....
ぎらぎらともえているか
たいようはきょうものぼるだろう
だくてんをのぞいた
ほしたちをあっとうして
きらきらとぎらぎら
きょりがもんだいとなるのは
おまえさんのここ ....
なくしたものは薄緑のバタフライナイフ
あぁ 探しまわった
しけたポテトチップを延々噛むみたいに
どうしようもない孤独をわかったうえでの花畑だったんだ
銀杏の木を不透明な骸骨たち ....
昼間吐き出した言葉が
口腔にわだかまって
何時もよりも
唇が重たい夜は
眠れない
まばたきが呼び水のように
なっているようで
目を閉じるたびに
一粒ずつ言葉がこぼれて
ぱたり ....
雪がひらひら
音符もひらひら
地面を濡らし小さな音を鳴らす
鳥が嬉しそうに鳴く
空からどんどん降ってくる
賑やかなパレードがはじまる
白い残響が地面を覆う
旅 ....
人並みにまぎれながら
どこに行くのだろう 今日も 流れていた
駅の構内の黒い頭の渦の中で
全員がそれぞれの方角へ あてもなく
迷い立ち止まることもなく
緑線の汀 ふわりと蒸し
温い風に身を委ね
寒空の下に立ち尽くす人 想う
悠久の時よ 軽々と瑞流れ
いつの間にやら 既にいつかも忘れ
霞ませながらに 塗り潰して行くのか
「ああ 流さ ....
子供色の産声が虹になる ようこそ春
肌に窘めの風 中身をピンクが指揮をとり
奏でる 現在地 ようこそ春
新しい雲が先頭をゆく ついてゆけば微風の柔らかクッション席
大人たちの ....
横須賀線で
俺の前に座る
盲目の少年と
先輩のスキンヘッドとの
会話が耳に入ってきて
この間、停電になって
すごく怖かったんですよ
って言ったので
ちょっと俺、ギクッとしたのよ
....
蟻は匂いのある方へ往く
一瞬、静止して
触角をぴくり震わせ
再び――無心に進む
(黒い背に小さな太陽を映して)
日常にふと佇む、僕も
蟻の心で
何かを受信しようと ....
ある人は白隠禅師の絵を観て、呟いた。
「ルオーが観たら、何と言うだろう」
河童のように禿げた頭と
あばら骨の浮き出た体で
髭ぼうぼうのお釈迦様
美術館の空間で
ひと ....
――なんの欠如を
怖れているのか
踊りたいから踊るのだ
何が悪いか阿呆ども
元来人は踊るもの
踊って歌って
笑って泣いて
怒れるものが人なのだ
鳴 ....
食卓に置かれた長方形の皿に
横たわる、くろい目の秋刀魚は
いつか世を去る
私の象徴として、この口に入る
*
日常の素朴な場面を絵に描いた
一枚の布をバケツの ....
眠りから目覚めてしばらくのあいだぼくは不安なことのない世界にいられた。
息子と公園で遊んでいちど家で仮眠をとった。
夕方のひかりがベランダから射している。布団のおもてがすこしひんやりしてい ....
痛いの痛いの飛んでゆけ
痛いの痛いの消えちまえ
ぼくまでひゅっと
ぼくまでひゅっと
痛いの痛いの飛んでゆけ
痛いの痛いの消えちまえ
悲しくなりたくないだけなら
....
強い力を持つものは
最初は敬われ
次に怖れられ
そして憎しみの餌食になる
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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