贅沢が布団にくるまっている
夜が止まる
世界の片隅に
埋もれて
つらつら物思い
世間しがらみ
離れて
ふらふら風来坊
生きているうち
埋没しそうな
絶望的切望
生かされてるうち
観じるような
実 ....
虹がきれいに出たからって
ぼんやり眺めて
こころ奪われたりしません
わたし詩人ですから
ただ その七色はもらっておく
雲が猫やクジラに見えたからって
気にならないし
一切興味あり ....
なつかしい
お菓子のような言葉いただいて
泣けてきそうな気がして
ひきしめる
今日はまだ
終わっていないから
夜中にそっと冷蔵庫を閉める
あたまのおくで
クリプトン球のあかりが消滅する
少しだけ、息がとまる
コーラ瓶の栓を抜く
ひとの内側は暗くて渇きやすい
炭酸のおとがきめ細やかに変容してゆく ....
歯を磨こうと鏡の前に立つと、おわりなんだね、と
喉越し用のコップはからっと笑う。白い歯磨き粉は
まだ処女のような振りしているが、ねちっこく、ま
だ始まってもいないのにさあ、と寝そべってにやに ....
薄くなるなら
いっそ消えてよ
色彩だけが
灼け付く目蓋
今日を縁取る
昨日の夢が
縒れて拗れて
鎖の様に
明日の朝を
絡め捕る
夜
薄く延ばした
羽の様だよ
継ぎ ....
「ねえ、この身体のいったい何処に住めるっていうの?」
「身体に住むのかい?」
「そうよ、髭があれば荒れ野原だし、屋根もないし」
「眉毛の中はどうだろう。髪の毛の中だとか」
「不潔よ」
「でも ....
太陽の光が海面に反射して
キラキラと波と一緒に揺れている
海に面したこの街は
絶えず潮を香りが散歩していて
リゾートの景色を維持している
見慣れた景色だけど
飽きさせない何かが ....
生きる
乾いた空の木の枝は
去年と同じ姿をしている
彼らは信じて疑わない
この冬が
やがて春になることを
人はどうして姿かたちを変えるのだろうか
老いることは人も木も同じは ....
一枚の紙を
折りたたんでいく
半分に折れば
にぶんのいちの面積の
しかくが出来る
そこには
重なる相似形
出来上がりの形を
思い描きながら
そっと指で伸ばしていけば
ちいさなさ ....
穢衣
白んだ爪の月を眺めていると隕石が降ってきてクレーターが隆起した。庭のカテドラルは健全。おれはくたばる。スルメイカをかじりながら時計に暗唱する名前なまえそれだけを繰り返していることの意味、 ....
いつかはいろんなことが上手くいき
少しはしあわせになれると
今でも信じている
現実はそう甘くなく
事態はより深刻と複雑さが絡まっているが
....
興味を持つこと
感謝をすること
親も友人も
最愛の人も
そこにいるのは
あたりまえじゃないから
素直になること
謙虚になること
考え過ぎずに
卑屈にならずに
今の自分が
あた ....
地球は丸い
陸は地続き
未来の家族は
過去の導き
宇宙の使者も
根を下ろせば同じ
見知らぬ遺伝子
僕の一部に
となりの垣根の向こうの芝生の緑は
美しく見えるもの
ニ ....
何遍も送られてくる
同じタイトルのスパムメールを
週末の旅行から帰ってきたOLが読む
三月二十日
メールの送り主は
自分の部屋には二度と帰らない
ドアの郵便受けにたまった
....
首を振って 体を揺らす
怪しまれる限界 ギリギリで
遅延 遅刻 それもまたいい
満員電車 見送る それもまたいい
人生 法律 つり革
何も考えていないような顔で 揺られ揺られ
....
月に向かってサオを振る
眠ろうとした 僕
友達は 死んでいた
戦地へ送られた
だけど僕は帰ってきた
青信号の横断歩道を渡っている
僕は歩くのが遅いけど
青だから気にせず歩く
と 車がこちら側に曲がってきて
僕のために止まる
とたん 気持ちに冷や汗が湧き
悪いことを ....
月が紅くなったので
酒がすっかり不味くなり
呑み屋はどこも缶コロリ
夜目裏新聞そのよにあります
月が紅くなったので
白のノラ猫いなくなり
ひん剥き出された肉のよだ
白鳥アヒルも見なくなり ....
君の知っている僕が
僕のすべてであるはずがない
僕の知っている君が
君のすべてであるはずがない
人が数え切れる程度の多面体であるわけがないし
ましてや表と裏だけで構成されているはずが ....
130302
弾けてるコーラの瓶が
熱すぎて溶けかかった
プラ板の上へと涙を流す
腹立ち紛れに壊されたと
へたな芝居も終わると
砕け散るバイオリ ....
スタスタ豚足
いまだいまだとスタスタ逃げる
中華屋のおやじさんさようならと
列をなして街から街へ
森へ川へ山へ
スタスタ逃げる
山のカラスたち豚足たちを見つけて
....
私の夢は
清純そうな
あなたが
ノーパンで
スカートの裾を上げて
私を誘うこと
そして
それを
「こんなことしてはダメだ!」
と言って拒むこと
色んな意味で
無理だと分かって ....
「僕はナルシス。自分の美に溺れ、禁断の愛で肺を満たす。」
僕はナルシス。
少女の僕に夢中。
水面に映る姿に口吻。
細く長い腕を愛撫。
目と目を見合わせる。
もっと深い所へ……。
....
くわえ煙草で歩いていると
道の先で
ぼんやりひかるお月さまが
うずくまっていた
最近のお月さまは
情緒不安定だと専らのうわさ
ひとりぼっちは寂しいと泣くそうだ
関わりたくないので ....
待っててくれ
いつまで?
かならず行くから
それまでもたない
からだが?
こころも
からだもこころも?
そう
そっちに行ったらどうなるの?
からだ ....
権利にゆるキャラん マスコットくっつける
ふさふさするの 指よりこだかい風に住んでて
かかせないものが重くって
踏めない道草が悪そうに笑う
染み付いてしまっても
ショルダー バック ....
言葉が如何に弱いかを
言葉が盾にならぬかを
奥底から湧き出る真を
伝えようと書くのだが
言葉は目的を果たさず
熟した果実が落ちる様
ぽつりぼとりおとなし
芽な ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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